
どのような「再生可能エネルギー」を利用していますか?
企業での「再生可能エネルギー」利用が進んでいます。
村田製作所の生産子会社である仙台村田製作所(宮城県仙台市)は、4月から使用電力の全てを再生可能エネルギーにすることを発表しました。
また、東急電鉄では、4月から全国の鉄道会社で初めて、運行する全ての路線で再生可能エネルギー由来の電力を使用するそうです。
「再生可能エネルギー」は、温室効果ガス削減や化石燃料へ依存しない発電方法として期待されていて、資源エネルギー庁ホームページには、以下のように記載されています。
太陽光・風力・地熱・中小水力・バイオマスといった再生可能エネルギーは、温室効果ガスを排出せず、国内で生産できることから、エネルギー安全保障にも寄与できる有望かつ多様で、重要な低炭素の国産エネルギー源です。(資源エネルギー庁のホームページより引用)
今回は「再生利用エネルギー」による発電にフィーチャーして、全国の男女計1,000名を対象にアンケートを実施しました。
調査手法 | インターネットでのアンケート ※自社運営のアンケートサイト「ボイスノート」を利用して調査を実施 |
調査対象者 | 男女 |
調査期間 | 2022年3月18日~3月29日 | 質問内容 |
質問1:あなたが利用しているものをすべて選んでください。[複数回答可] 質問2:具体的に教えてください。 質問3:未来の主な発電として期待する再生可能エネルギー発電をすべて選んでください。[複数回答可] 質問4:具体的に教えてください。 質問5:再生可能エネルギー発電の良い点・メリットだと思うことを教えてください。 質問6:再生可能エネルギー発電の良くない点・デメリットだと思うことを教えてください。 |
集計対象人数 | 1,000名(30代以下・40代・50代・60代・70代以上 各年代200名) |
※原則として小数点以下第2位を四捨五入し表記しているため、合計が100%にならない場合があります。
未来の主な発電として61.5%が「太陽光発電」に期待
初めに、現在利用している「再生可能エネルギー発電」について聞きました。
24.2%の方が「太陽光発電」を利用していると回答しました。
続いて、未来の主な発電として期待する再生可能エネルギー発電について聞きました。
最も多かったのが「太陽光発電」でした。
年代別に集計するとこのようになりました。
「期待することはない」と回答した方は、70代以上では4.0%でしたが、30代以下では21.0%でした。
「その他」と回答した方に、未来の主な発電として期待する再生可能エネルギーを具体的に聞いたので、回答の一部を紹介します。
「未来の主な発電として期待する再生可能エネルギー」その他の回答
- 潮力発電(70代・男性)
- 波力発電(30代・男性)
- 水素発電(50代・男性)
- バイオガス(60代・女性)
- 振動発電(60代・男性)
- 太陽熱発電(40代・男性)
「再生可能エネルギー」のメリット・デメリットだと思うことは?
「再生可能エネルギー」のメリットとデメリットだと思うことについて、自由回答形式で聞きました。
回答の一部を紹介します。
「再生可能エネルギーのメリット」回答
- 環境に負荷をかけない。(20代・男性)
- 温室効果ガスの排出量が少ない。(60代・女性)
- CO2を排出しないで発電でき、温暖化対策になる。(40代・男性)
- 廃棄物が出にくいところ。(30代・女性)
- 自然の力を有効利用すること。(70代・男性)
- エネルギー源が枯渇することがなく、発電時に環境汚染することも少ない。(60代・男性)
- エネルギーの自給率が上がり、貿易赤字が解消する。(40代・男性)
- 燃料を海外から購入しなくて済むので、地政学/価格変動リスクにさらされない。(50代・男性)
- 原子力発電のように、将来に対するリスクが少ない。(50代・女性)
- 災害時でも発電可能。(60代・男性)
- 罪悪感を感じない。(20代・女性)
- 条件さえ合えば、個人でも発電できる。(50代・男性)
「再生可能エネルギーのデメリット」回答
- 発電量が少ないこと、コストパフォーマンスがあまりよくないこと。(50代・男性)
- 天気に左右されたり、場所を選んだりと、安定した供給が難しいこと。(10代・女性)
- 資源そのものが分散的であり、かつ局所的なものもがある。(70代・男性)
- 地形を変えたりしないといけない場合がある。(20代・女性)
- エネルギー変換率の低さ、意外に環境にも影響があること。(40代・男性)
- 山林などの自然破壊の可能性があること。(40代・男性)
- 出力が不安定、思わぬ気候の変動や災害などで利用料が高騰しそう。(50代・女性)
- 停電になった時に復旧するのに時間がかかりそうだから。(30代・女性)
- コストがかかる点。(40代・女性)
- 料金が高くなって生活する中で負担に感じるところ。(30代・男性)
- 発電量が不規則。投資に対する見返りが少ない。(70代・女性)
- 田舎に作られることが多く、送電線網から遠い。(60代・男性)
まとめ
今回は「再生可能エネルギー」による発電にフィーチャーしてアンケートを行いました。
利用している「再生可能エネルギー」について聞いたところ、24.2%の方が「太陽光発電」と回答しました。
「未来の主な発電として期待する再生可能エネルギー」でも「太陽光発電」を選んだ方が最も多く、個人でもソーラーパネルといった発電装置を導入しやすいことがあるのかのしれません。
「再生可能エネルギー」のメリットとしては「環境へやさしい」や「エネルギー源の枯渇の心配がない」などが挙がりました。
一方、デメリットとしては挙がったのは「天候に左右される」「発電量が少ない」「コストがかかる」などでした。
総合海運大手の商船三井が「海洋温度差発電」の実用化に乗り出すなど、今後エネルギー源の多様化が進みそうです。
安全・安心かつ安定した電力供給につながることが期待されます。