【マスクの着用で歯列矯正が増加?】男性の42.5%、女性の51.7%が「現在、歯並びが気になることがある」

「歯列矯正」をしたことはありますか?

新年度を迎え、職場や学校などで新たな出会いがあった方もいるのではないでしょうか。
かつて「人は見た目が9割」という本が流行しましたが、「見た目」が第一印象に与える影響は少なからずありそうです。

新型コロナの影響で、マスクを付けて過ごすことが当たり前になってきました。
マスク着用で口元を隠すことができるタイミングで歯科矯正を始める方が増えているようです。

歯列矯正には、歯にワイヤーを取り付ける方法やマウスピースを利用した方法などがあります。
ワイヤーを取り付けたことによって食事に制限がかかる場合もあり、歯並びは良くしたいけれど歯列矯正に踏み切れないという方もいるのではないでしょうか。

今回は、全国の男女計650名を対象に「歯列矯正に関するアンケート」を実施しました。

「歯列矯正に関するアンケート」調査概要
調査手法 インターネットでのアンケート
※自社運営のアンケートサイト「ボイスノート」を利用して調査を実施
調査対象者 全国の男女
調査期間 2022年4月8日~4月12日
質問内容 質問1:現在、歯並びが気になることはありますか?
質問2:具体的にどのようなことが気になるか教えてください。
質問3:これまでに「歯列矯正」をしたことはありますか?
質問4:どのような方法で「歯列矯正」をおこないましたか?
質問5:おこなった歯列矯正の具体的な方法を教えてください。
質問6:「歯列矯正」をおこなって満足している(良かった)こと・メリットを教えてください。
質問7:「歯列矯正」をおこなって後悔している(良くなかった)こと・デメリットを教えてください。
質問8:「歯列矯正」をおこなっていた(矯正治療の完了までにかかった)期間として、もっとも当てはまるものを選んでください。
質問9:矯正治療の完了までにかかった期間を具体的に教えてください。
質問10:「歯列矯正」にかかった費用を教えてください。
質問11:歯列矯正にかかった費用を具体的に教えてください。
質問12:「歯列矯正」をしてみたいと思いますか?
質問13:その理由を教えてください。
集計対象人数 650名(30代以下・40代・50代・60代・70代以上 男女名65名)

※原則として小数点以下第2位を四捨五入し表記しているため、合計が100%にならない場合があります。

47.1%の方が「現在、歯並びが気になることがある」

現在、歯並びが気になることがあるか聞きました。

「気になることがある」と回答した方の割合は47.1%でした。

この回答を男女別に集計するとこのようになりました。

女性では半数以上の方が、現在、歯並びが「気になることがある」ようです。

具体的にどのようなことが気になるのか聞いたので、回答の一部を紹介します。

「現在、歯並びが気になること」回答

  • 前歯が少し前に出ている。(50代・女性)
  • 前歯の片方が少し斜めに生えているため。(30代・女性)
  • 前歯が少しねじれている。(40代・男性)
  • 下の前歯が一部、ハの字に生えてること。(20代・女性)
  • 下の前歯2本が前に飛び出しています。(70代・男性)
  • 八重歯が変な位置にある。(30代・女性)
  • 犬歯がやや目立つ。(30代・男性)
  • 歯が重なっている部分がある。(60代・男性)
  • 隙間がある。(50代・男性)
  • 歯並びがガタガタで歯医者さんで治療していても、磨き残しなどがあると言われた。(40代・女性)
  • かみ合わせが悪い。(70代・女性)
  • 前後にズレていて、かみしめると痛い。(40代・男性)

続いて、これまでに「歯列矯正」をしたことがあるか聞きました。

歯列矯正をしたことが「ある」方は8.9%でした。

現在、歯並びが気になることが「ある」が、これまでに歯列矯正はしたことが「ない」と回答した268名の方に、歯列矯正をしてみたいか聞きました。

「してみたいと思う」という方の割合が51.9%で、「してみたいと思わない」方をわずかに上回りました。

それぞれの回答の理由を聞いたので、一部を紹介します。

「歯列矯正をしてみたいと思う」回答理由

  • 思い切り笑いたい。(60代・女性)
  • 笑った時に歯並びがいいともっと素敵な笑顔に見えると思うから。(20代・女性)
  • コンプレックスがひとつ減るから。(30代・男性)
  • 歯並びがきれいなほうが印象もよくなる気がするから。(30代・女性)
  • 綺麗な歯並びに憧れるから。(50代・女性)
  • 歯並びが良くなることで健康面の改善も期待できそう。虫歯の予防にも役立ちそう。(30代・男性)
  • 噛み合わせを良くして快適に食事したいから。(40代・男性)
  • 隙間をなくしてきれいになりたい。(60代・男性)
  • 口腔内の痛みの原因となるから。(40代・女性)
  • 歯並びが悪いことを指摘されるから。(50代・男性)

「歯列矯正をしてみたいと思わない」回答理由

  • 費用と時間がかかるから。(40代・男性)
  • 痛そうだし、通うのが大変なので。(30代・女性)
  • 矯正するほど気にしてない。(70代・女性)
  • もういまさら意味がないかなと思うし、奥歯なので他人からは分からない。(50代・女性)
  • 気にするほどではないと、歯科医に言われたから。(40代・男性)
  • 年齢的に難しいと思う。(60代・女性)
  • もう手遅れだと感じるから。(40代・女性)
  • 支える歯がもうないので。(50代・男性)
  • 金属アレルギーがあるため、抜歯後に続行不可になることがあると昔言われたから。(40代・男性)

「歯列矯正」にかかった期間や費用は?

これまでに歯列矯正をしたことが「ある」と回答した58名の方に、どのような方法で歯列矯正をしたのか聞きました。

方法については、ワイヤーを歯の表側に付ける「表側矯正」、ワイヤーを歯の裏側に付ける「裏側(舌側)矯正」、上顎側は裏側矯正で下顎側は表側矯正の「ハーフリンガル矯正」、透明で取り外しのできるマウスピースを使う「マウスピース矯正」、治療前半はワイヤー矯正で後半はマウスピース矯正の「コンビネーション矯正」、いずれにも当てはまらない場合は「その他」を選択してもらいました。

もっとも多かったのは、「表側矯正」の44.8%でした。

「歯列矯正」にどれぐらいの期間がかかったのでしょうか?

もっとも多かったのは「1年以上~2年未満」でした。
「5年以上」と回答した方に具体的な期間を聞いたところ、10年かかったという方もいました。

「歯列矯正」にかかった費用についても聞いてみました。

29.3%の方が「100万円以上」かかったようです。
「100万円以上」と回答した方に具体的な金額について聞いたところ、400万円という回答もありました。

実際に歯列矯正をして満足している(良かった)ことや、メリットについて聞いたので、回答の一部を紹介します。

「歯列矯正をして満足している(良かった)こと・メリット」回答

  • 自信をもって笑える。(「ハーフリンガル矯正」20代・女性)
  • 噛み合わせがよくなり、その結果、体の姿勢がよくなった。(「コンビネーション矯正」30代・男性)
  • 歯並びが綺麗で見た目が綺麗になった。(「マウスピース矯正」20代・男性)
  • 前歯の噛み合わせが悪く肉や麺を噛み切れなかったのが、噛み切れるようになった。(「表側矯正」40代・男性)
  • 前歯が少し隣の歯と重なっていたのが解消された。(「マウスピース矯正」40代・女性)
  • 歯磨きが楽になった。(「マウスピース矯正」40代・女性)
  • 全体的に歯並びが良くなり口内炎ができなくなった。(「裏側(舌側)矯正」50代・女性)
  • 歯が健康になったと思う。(「表側矯正」60代・男性)

反対に、歯列矯正をして後悔している(良くなかった)ことやデメリットについても聞いたので、回答の一部を紹介します。

「歯列矯正をして後悔している(良くなかった)こと・デメリット」回答

  • 価格が高い、長い期間がかかる。(「コンビネーション矯正」70代・女性)
  • 目立つ。痛い。(「表側矯正」40代・女性)
  • 矯正したては歯が痛く、物が食べれないこと。(「コンビネーション矯正」30代・男性)
  • 矯正器に舌が当たるし、喋りにくい。(「表側矯正」20代・女性)
  • 矯正中の歯磨きが難しくて虫歯になったこと。(「表側矯正」20代・女性)
  • あまり矯正されなかったこと。(「マウスピース矯正」50代・女性)
  • また、元の歯列に戻ってしまった。(「コンビネーション矯正」60代・女性)
  • 歯を削っているので歯が弱っている。(「表側矯正」60代・男性)

まとめ

今回は、歯並びに関するアンケートをおこないました。

現在の歯並びについて、47.1%の方が「気になることがある」ようです。

現在、歯並びが気になることが「ある」が、これまでに歯列矯正はしたことが「ない」と回答した方に、歯列矯正をしてみたいか聞いたところ、51.9%の方が「歯列矯正をしてみたい」と回答しました。

「歯列矯正をしてみたい」理由について聞いたところ、「思い切り笑いたい」といった笑顔にまつわる回答が多く挙がりました。
一方、「歯列矯正をしてみたいと思わない」理由で多かったのは、費用や時間がかかるというものでした。

歯列矯正は専門的な資格はなく、歯科医師の資格があれば誰でもおこなえます。
そのため、実は歯列矯正は得意ではないという歯科医もいるようです。
「思ったようにならなかった」といったトラブルを避けるためにも、日本矯正歯科学会の認定医制度などを参考に自分に合う医師や方法を探してみてはいかがでしょうか。

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