
Johnny’s Family Voiceサービスについて、どのように思いますか?
Johnny’s Family Voice(ジャニーズファミリーボイス)という、ジャニーズ事務所所属タレントとコミュニケーションが取れるサービスが話題になっています。
このサービスは、参加者がタレントの生の声をリアルタイムに楽しむことができる他、トーク中に挙手している参加者をタレントが指名することでタレントと直接会話をすることもできるようです。
現在正式運用前のテスト段階ですが、ファンからは喜びの声が上がる反面、「永遠に手の届かない存在でいてほしい」「アイドルとファンの距離感を壊さないでほしい」と反対の声も上がっているとのことです。
実際にファンはJohnny’s Family Voiceサービスについて、どのように感じている方が多いのでしょうか。
また、ジャニーズ以外の有名人やタレントが好きという方にも、好きな有名人やタレントと直接コミュニケーションが取れるサービスがあったら利用したいと思うか聞いてみました。
今回は、事前調査で「応援している(好きな・ファンの)有名人がいる」と回答した全国の男女計750名を対象に「ファンサービスに関するアンケート」を実施しました。
調査手法 | インターネットでのアンケート ※自社運営のアンケートサイト「ボイスノート」を利用して調査を実施 |
調査対象者 | 事前調査で「応援している(好きな・ファンの)有名人がいる」と回答した全国の男女 |
調査期間 | 2022年4月22日~5月11日 | 質問内容 |
質問1:あなたは、ジャニーズ事務所に所属するタレント・グループで、応援している(好きな・ファンの)人やグループはいますか? 質問2:あなたはそのジャニーズタレントをどのくらい応援していますか? 質問3:Johnny’s Family Voiceサービスについて、どちらの考えですか? 質問4:その回答の理由を教えてください。 質問5:ジャニーズファンとして、ジャニーズ事務所にしてほしいと思うサービスや事業などはありますか? 質問6:応援している有名人とコミュケーションが取れるサービスがあれば、利用したいと思いますか? 質問7:応援している有名人やその所属事務所に対して、してほしいと思うサービスや事業はありますか? |
集計対象人数 | 750名(20代以下・30代・40代・50代・60代以上 各150名) |
※原則として小数点以下第2位を四捨五入し表記しているため、合計が100%にならない場合があります。
ファンの半数以上がJohnny’s Family Voiceサービスについて「賛成」
初めに、ジャニーズ事務所に所属するタレント・グループで、応援している(好きな・ファンの)人やグループはいるか聞きました。
52.9%の方が好きなジャニーズタレントが「いる」ようです。
続いて、そのジャニーズタレントをどのくらい応援しているかについても聞いてみました。
79.8%と「オタクレベルではないが好きなジャニーズタレントがいる」という方のほうが多いようですが、「自分はジャニーズオタクレベルだと思う」と回答した方も20.2%いました。
では、ジャニーズファンの方々はJohnny’s Family Voiceサービスについてどのように感じているのでしょうか。
55.2%と半数以上の方がサービスに「賛成」のようです。
この回答をオタクレベル別に集計した結果、以下のような結果になりました。
どちらも半数以上の方は「賛成」と回答していました。
一方で、「反対」は「オタクレベルではないが好きなジャニーズタレントがいる」という方が8.5%だったのに対し、
「自分はジャニーズオタクレベルだと思う」という方は、23.8%の方が回答していました。
「オタクレベルで好き」という方はJohnny’s Family Voiceサービスに反対している方も少なくないようです。
自分の“推し”と話せるかもしれない新サービスですが、「反対」と回答している方はどのような点が気になっているのでしょうか。
それぞれの回答の理由についても聞きました。
「賛成」回答理由
- コロナ禍で対面することが難しくなったことと、オンラインでも推しと話すことができるのはまたとない経験でファンは嬉しいと思うから。(30代・女性)
- ジャニーズはこれまで、他の芸能人とは違って写真とかSNSとか制御されてて、新しいものを取り入れてこなかったから、どんどん生まれ変わって新しいサービスを取り入れるべき。(30代・女性)
- タレント側がやろうと思っているなら、ファンにとってはありがたい以外の何ものでもないと思う。ちょっと身近に話したくらいで、夢は壊れない。(50代・女性)
- より身近にジャニーズとファンが交流できると思うからです。また、コロナもですが、遠方でコンサートにいけないファンからしたらあると嬉しいと思います。(30代・女性)
- コロナ禍で、ライブなどで声を出して応援できない今、本人と言葉を交わす機会があるのは良いと思う。(30代・女性)
- 今までジャニーズはライブ等に行かなければ見ることができなかったし、直接話なんてできなかったが、そういう物を利用してファンが直接タレントと話せたり同じ時間を共有できることはファンにとって嬉しい時間だと思うし、現況を考えるとなかなかライブにも行けない、できない状況なのでそういうコンテンツは良いと思う。(コロナ禍でなくても普段からチケットの入手は難しいので良いと思う)(40代・女性)
- LIVEに行ってもコミュニケーションを取れないから、こういうサービスがあると推しとコミュニケーションを取れて幸せな気持ちになれるから。(20代・女性)
- アイドルと交流を図るのは滅多に無い機会だと思うので、アイドルとファン双方にメリットがあるのではないかと思います。(20代・男性)
- サービスは強制ではなく求める人のみが受ければ良いので批判する必要がない。(30代・男性)
- 直接感謝の声や応援のメッセージを伝えたいから。(20代・女性)
- コロナ禍であまり楽しみがない中で、非接触で大好きなアイドルと会話できるなんて、理想的だと自分は感じるからです。(30代・女性)
- 推しの生の声が聞けるのはいいと思うから。(10代・男性)
- 女性アイドルの場合は握手会や撮影会などがあるのに対し、男性アイドルはあまりそういうのがない気がするのでいい機会だと思う。(20代・男性)
- 元々コンサート以外のファンイベントなど少ないので、タレントと会話ができるなんて夢のよう。コロナ禍で接触が不安な中、お互いに心配なくコミュニケーションが取れる。(30代・女性)
- ラジオの投稿を読む感じで指名した人と会話することに問題はないとおもうから。(40代・男性)
- これからの時代は遠くのアイドルより等身大の共感できる存在がよい。(50代・女性)
- 日々の生きる理由を与えてくれる。(20代・女性)
「反対」回答理由
- コンサートや舞台などでタレントに会える機会の少ないファンにとっては良い企画だと思うが、今まで培ってきたジャニーズアイドルというブランディングが崩れてしまう気がするから。YouTube等、ジャニーズをデジタルに放つ時代になったものの、それはあくまでも顔の見えない多数のファンの文字とタレントのやり取りであって、今回の企画は1人のファンの生の声とタレントの1対1に近いほぼプライベートのようなやり取りだと思うので、そこは他の事務所のアイドルとは区別化を図るべきだと思うから。(20代・女性)
- 憧れが薄まる可能性がある。(40代・女性)
- 自分も話ができるならいいけど、他の人がいい思いをしているのを見ているのなんてつまらないし、ジェラシーで嫌だ。(40代・女性)
- 1人だけが特別扱いされている様で悲しい。話せた人、話せなかった人で派閥ができそう。(40代・女性)
- 身近に話したりできることはジャニーズの強みではないから。(20代・女性)
- 自分が選ばれたくて過激な行動を取るファンが増えるかもしれないので。また、ジャニーズはこれまでネット上の画像使用禁止など、他のアイドルとは一線を画していたことによってジャニーズというブランドを維持していたと思うので、安易に接触系のファンサービスはすべきではないと思います。(30代・女性)
- そのサービスによってファン同士のトラブルが増えることが目に見えていて、メリットよりもデメリットのほうが大きいから。また、好きなタレントが知らないファンと話しているのを見たいと思う人は少ないと思うから。(20代・女性)
- ファンと近づくことで、本人たちの安全性が心配だから。(50代・女性)
「どちらとも言えない」回答理由
- ジャニーズに好きな人はいるが年齢的に熱狂するのは恥ずかしい。(50代・女性)
- そこまで熱心なファンではないので、どっちでもいい。ただ、ジャニーズも女性アイドルも、疑似恋人商法にかたよりすぎないほうがいいと思う。トラブルの元になるから。(40代・女性)
- ジャニーズにもっと身近に触れる機会が増えて良いと思うが、所属タレントがアンチからの心無いコメントをリアルタイムで受け取り傷つく機会も多くなることを危惧している。(20代・女性)
- 子どもがジャニーズ好きで、このトピックについては聞いていた。韓国ではスタンダードですでに浸透しているらしく、何となくの秩序もあるようだが、文化的相違を考えると、日本で同じようになっていくかは不透明だし、ファンの年齢層によってはかなり荒れる原因になる気もする。(50代・女性)
- ファンサービスはありがたいが、タレントの負担になってはかわいそう。タレントの言葉足りずや言葉尻を捉えた批判が起こりそう。(70代・男性)
- コロナ禍で直接会えるコンサートなどの機会が減った中で身近に感じられる機会になると思うが、ファンはやっぱりステージでの姿が見たいと思うので、どちらともいえない。(50代・女性)
- そのような触れ合いの場があるのは個人的に嬉しいが、ファン同士のトラブルの種になりそうだから。(20代・女性)
「反対」と回答した方からは「身近な存在になってほしくない」「ほかのファンと話しているところを見たくない」という意見が多くありました。
また、「どちらとも言えない」と回答した方からは「タレントが心無いコメントで傷つくかもしれない」「タレントの負担になりそう」などの意見もありました。
続いて、ジャニーズファンとして、ジャニーズ事務所にしてほしいと思うサービスや事業などがあるか聞いたところ、次のような意見がありました。
ジャニーズ事務所にしてほしいと思うサービスや事業
- オンライン配信、オンラインチケット、会場に行かなくても自宅でライブが観たい。(40代・女性)
- 先輩と後輩が作るテレビ番組を作ってほしい。(30代・女性)
- 抽選で選ばれた人だけzoomなどのインターネット上で話せたりできるサービス。(20代・女性)
- バックステージだけのDVDが欲しいです。見えない部分で頑張っている姿が部活動みたいでずっと見ていられます。(30代・女性)
- SNSを通じて、オンラインで交流するイベントを増やしたら良いかと思う。実際の舞台やコンサートではチケットが高額で転売されていて、子供達が行くにはキツイ金額なので、もう少し安価で触れ合う機会があったらと思う。(50代・男性)
- 握手会とか触れ合う機会。(60代・男性)
- チケットのリセールサービス。訳あって行けなくなった場合に、公式で定価でリセールできるサービスがあれば、悪質な転売屋から買うこともなくなり転売も減るのではないか。(30代・女性)
- サブスク(アップルミュージック)にジャニーズの曲を追加して欲しい。(20代・女性)
- 会員制のファン専用のフリマサイト。(50代・男性)
- カラオケ本人映像。(40代・男性)
- 全国47か所ちゃんと回るコンサートをしてほしい。行きたくても遠くて行けなかったり行けたとしてもお金がかかるから諦めてしまう人のために小さな会場しかなくてもどんなに田舎な場所でもコンサートで会いに来てほしいです。(20代・女性)
- いまもやっているけど、俳優やバラエティにどんどん進出させてほしいです。朝ドラとかすごくよかったです。(50代・女性)
「チケットのリセールサービス」「音楽のサブスク解禁」「地方公演の追加」などの意見が多くありました。
ジャニーズ以外の有名人が好きな方の43.1%が、同じようなサービスがあれば「利用したい」
続いて、ジャニーズ以外に好きな有名人がいる方に、応援している有名人とコミュケーションが取れるサービスがあれば、利用したいと思うかについて聞きました。
利用したいと「思う」と回答したのは43.1%でした。
一方で、利用したいと「思わない」という方も30.0%いました。
その回答の理由についても聞いたので、一部を紹介します。
利用したいと「思う」回答理由
- SNSなどのメッセージだけでなく、直接気持ちを伝えたいと思うことから。(20代・女性)
- 直接話せたら良い思い出になると思います。(40代・男性)
- その人のことをより知れるから。(40代・女性)
- コロナ禍でなかなか直接好きな芸能人と会えないので、オンライン上で交流ができたら良いなと思ったので。(30代・男性)
- 近くにその人がいて反応してくれるだけで毎日頑張れる。(20代・女性)
- 応援していることを直接伝えられる機会になるから。(20代・男性)
- たくさんのファンが応援していることを実際に伝えたいから。(50代・女性)
- 色々と質問したりして、自分も今後の人生に役立てたい。(50代・男性)
- 好きな人に自分の存在を知ってもらいたいから。(50代・女性)
- コミュニケーションが取れたら、ずっと好きでいられると思う。たとえライブなどに行けなかったとしても、ここにくれば会えると思えたら、きっとずっとファンでいられるのだと思う。(40代・女性)
利用したいと「思わない」回答理由
- 芸能人に認知してもらって何が嬉しいのか理解できない。姫プされたいなら他でどうぞって感じ。(20代・女性)
- 自分に自信がないので、ファンとも本人とも出来る限り交流をしたくない。(20代・女性)
- 恥ずかしさもあるけど、あまり近くに感じるのはなんか違う気がする。(50代・女性)
- 有名人は有名人であって庶民の自分とは会話は噛み合わないと思うので。憧れの人として距離は離れていた方が気が楽。(60代・女性)
- そのアーティストの創作活動を指示したいとは思っているが、そのアーティストとコミュニケーションを取りたいとは思わないから。(40代・女性)
- あくまでも憧れの存在でいい。(60代・男性)
- タレントとファンの距離が近すぎるのは問題だと思います。(ストーカー等)(40代・女性)
- 緊張して話せないと思うから。(40代・女性)
「どちらとも言えない」回答理由
- Instagramのように個人で行っていて無料ならばいいが、結局事務所通してお金を取られるシステムならば利用したくない。お金を払ってまで繋がりたいと思わない。(30代・女性)
- 人それぞれ想いは異なるので否定はしないが、夢の世界はそのままにしているのがいいと、自分は思う。(70代・男性)
- コミュニケーションが取れるのは、凄く嬉しいことだが、好きな有名人と話すのが恥ずかしい面もある。また、単純に自分が応援している有名人は日本人ではないので、言葉が通じない。(40代・女性)
- あくまでも憧れの人として距離を置いていたい。本人がやっているとは限らないし、本人がマメに対応できるぐらい暇では出世できない。(60代・男性)
- 応援はするけどお金がかかるのは嫌だから。(30代・男性)
- 今の時代、良識あるファンという関係であれば何の問題もないと思いますが、純粋に「応援する」「好きでいる」という適切なファンの枠を超え、良からぬ方向へ進んでしまうファンもいると思うのでそれが、恐ろしい。(60代・男性)
- 憧れの人だから話せたとしても何を話せばいいのかわからないし、話せたらそれ以降の夢がなくなりそう(30代・女性)
- 役によって変わるところに魅力を感じています。その人を知ることで、その魅力が半減してしまうような気がします。(70代・男性)
- そんなに身近に感じられない。競争率が激しそう。(50代・女性)
- いろいろ聞いてみたいことはあるが、プライベートには踏み込みたくない。(50代・男性)
- 実際にコミュニケーションをとって自分の感情が変わったら怖いのでどちらともいえない。(50代・女性)
- 距離感は大事。好きなように応援させてほしい。(30代・女性)
最後に、応援している有名人やその所属事務所に対して、してほしいと思うサービスや事業があるか聞きました。
応援している有名人やその所属事務所に対して、してほしいと思うサービスや事業
- 一緒に旅行したい。(20代・女性)
- 握手会やファンミーティング。(20代・女性)
- バースデーメッセージを送ってほしい。(50代・女性)
- メンバーのYouTubeチャンネル。個人でなくて良いので、今日は誰が担当・・・明日は誰が担当・・・みたいに色々やってほしい。(40代・女性)
- コンサートやライブでファンと一緒にパフォーマンスするなど、ファンも一体になってできるプロジェクト。(60代・女性)
- ちょっと違うかもなのですが日常を知れたら嬉しいです。マネージャーさんが、ブログを書くとか見れてへぇーそうなんだって思えたらもっと間近に推しを知れるきっかけになりそう。(30代・女性)
- テレビ以外での露出機会。ラジオや音声+写真等が良いですね。動画だとありがたみが薄くなり安っぽくみえてしまう。(40代・男性)
- 地方でもイベントをして欲しい。(50代・女性)
- グッズのプレゼント。(10代・男性)
- インスタライブ。(50代・男性)
- グッズ販売して欲しい。(60代・女性)
- ファン参加型イベント。(50代・男性)
まとめ
今回は、事前調査で「応援している(好きな・ファンの)有名人がいる」と回答した方に「ファンサービス」についてアンケート調査をおこないました。
「Johnny’s Family Voiceサービス」については「オタクレベルで好き」という方の23.8%が「反対」と回答していました。
理由としては「ジャニーズブランドを崩してほしくない」「好きなタレントがほかのファンと話しているところを見たくない」などの意見が挙げられていました。
一方で、半数以上の方は「賛成」と回答していました。
「タレントと会話ができるなんて夢のよう」「遠方でコンサートにいけないファンからしたらあると嬉しい」「日々の生きる理由になる」など喜びの声も多いようです。
現在はテスト段階ですが、“推し”のジャニーズタレントとコミュニケーションが取れる機会を楽しみにしている方も多いようです。
その他の有名人が好きという方にも、自分の好きな有名人とコミュニケーションが取れるサービスがあれば利用したいと思うか聞いたところ、利用したいと「思う」が43.1%、「思わない」が30.0%、「どちらとも言えない」が26.9%でした。
利用したいと「思わない」方もいるようですが、こちらも「利用したい」という方のほうが多いようです。
コロナ禍でイベントなどに気軽に行けなくなってしまった今、好きな有名人とコミュニケーションが取れるサービスを期待している方は多いようです。