
無地・透明のビニール傘を使ったことはありますか?
梅雨入りの季節となり、傘が手放せないシーズンがやってきました。
日本洋傘振興協議会によると、日本では年間1億3,000万本以上の傘が消費され、そのうち8,000万本がビニール傘だそうです。
高級革靴メーカーのマドラスは、ビニール傘のパイオニアであるホワイトローズとコラボして高級ビニール傘の販売を始めました。
価格は14,300円で、フィルムには10年使用してもベタつきにくい素材を使用し、骨には希少価値の高いカーボン素材を使ってるそうです。
おしゃれな柄がデザインされたものや、キャラクターが描かれたビニール傘もありますが、今回は「無地・透明のビニール傘」について、全国の男女計1,080名を対象に「ビニール傘に関するアンケート」を実施しました。
調査手法 | インターネットでのアンケート ※自社運営のアンケートサイト「ボイスノート」を利用して調査を実施 |
調査対象者 | 事前調査で「これまでに映画館で映画を観たことがある」と回答した全国の男女 |
調査期間 | 2022年4月29日~5月11日 | 質問内容 |
質問1:これまでに、ビニール傘をご自身で購入したことはありますか? 質問2:購入した透明のビニール傘(1本あたり)の価格を教えてください。[複数選択可] 質問3:具体的な価格を教えてください。 質問4:無地・透明のビニール傘は、どこで購入しますか?[複数選択可] 質問5:具体的に、どこで透明のビニール傘を購入しますか? 質問6:無地・透明のビニール傘を使ったことはありますか? 質問7:無地・透明のビニール傘を使わない理由を教えてください。 質問8:無地・透明のビニール傘を選ぶときに、最も重視することを一つ選んでください。 質問9:先ほどの選択肢以外で重視することを教えてください。 質問10:透明のビニール傘をなくしたり、置き忘れたりしたことはありますか? 質問11:なくしたり置き忘れたりした無地・透明のビニール傘を探しましたか? 質問12:回答の理由を教えてください。 |
集計対象人数 | 1,080名(20代以下・30代・40代・50代・60代・70代以上 男女各90名) |
※原則として小数点以下第2位を四捨五入し表記しているため、合計が100%にならない場合があります。
ビニール傘を選ぶときに最も重視することは「価格が安い」
初めに、これまでにビニール傘を自分で購入したことがあるか聞きました。
74.4%の方が、ビニール傘を自分で「購入したことがある」ようです。
一方で、自分で「購入したことはない」方も25.6%いました。
自分で「購入したことはない」と回答した277名の方に、ビニール傘を使ったことがあるか聞いてみました。
自分でビニール傘を「購入したことはない」方の7割近くが、ビニール傘を「使ったことがある」ようです。
ビニール傘を自分で「購入したことがある」と回答した803名の方に、ビニール傘を選ぶときに、最も重視することを聞きました。
62.5%の方が「価格が安い」ことを最も重視するようです。
続いて、購入したビニール傘の価格について、複数選択可で回答してもらいました。
最も多かったのは、「500円未満」の67.2%でした。
2番目に多かったのは「500円以上~1000円未満」の42.5%で、多くの方が1000円未満で購入しているようです。
ビニール傘をなくしたり置き忘れたりしたとき、ビニール傘を探しましたか?
傘の消費量が多い日本ですが、警視庁によると2021年の拾得物の中で「かさ類」は4番目に多かったようです。
ビニール傘を自分で「購入したことがある」、もしくは自分で購入したことはないが「使ったことがある」と回答した995名の方に、ビニール傘をなくしたり、置き忘れたりしたことがあるか聞きました。
62.3%の方は、ビニール傘をなくしたり置き忘れたりしたことが「ある」ようです。
では、ビニール傘をなくしたり置き忘れたりしたことが「ある」と回答した620名の方は、その後ビニール傘を探したのでしょうか。
6割の方は「探さなかった」そうです。
それぞれの回答の理由を聞いたので、一部を紹介します。
「探した」回答理由
- もったいないから。(40代・男性)
- 雨が降っていたから。(50代・女性)
- 雨に濡れたくないから。(20代・女性)
- ビニール傘でも、もったいないし次も使いたいから。(60代・女性)
- その傘が使いやすかったから。(30代・男性)
- 安い物でも大切にしたいので。(70代・男性)
- 大切な物だからです。(30代・男性)
- 失くした物を探すのは当然。(50代・男性)
- 自分で買ったものだから。(20代・男性)
「探さなかった」回答理由
- 面倒くさかった。(60代・男性)
- 安いからまた買えばいいと思った。(30代・女性)
- 忘れた時にはすでに晴れていたので傘の必要がなくなったため。(40代・男性)
- 使い捨ててもいいと思い購入したから。(50代・男性)
- 安い傘なので探す労力が惜しい。(70代・男性)
- 安物で特に思い入れもないから。(20代・女性)
- 目印が無いから見つけても自分のものか分からないなら。(20代・男性)
- 自分で買ったものじゃないから。(60代・女性)
- いつもは折り畳み傘を使っており、たまたま忘れた時に買っているため、そこまで大事なものではないという判断。(30代・男性)
- 誰かに持っていかれたと思った。(60代・女性)
- 置き忘れたところが遠かったから。(10代・男性)
- どこに忘れたかも覚えてなかったので。(40代・女性)
「探したときと探さなかったときがある」回答理由
- 探しに行ける距離であれば探し、行けない距離であれば探さないため。(20代・男性)
- 忘れた場所が特定できた時は探す。(40代・男性)
- 購入したもったいなさを感じる時は探すが、時間がないときはビニール傘と思って探さない。(30代・女性)
- もったいないから探したいが、どこに忘れたか思い出せず、探せなかった時もある。(60代・男性)
- とりあえずは近くにあるか探すけど、警察に紛失届出すほどではない。(40代・女性)
- 必要な時には探すし、その時点で傘が必要なければ探さない。(70代・女性)
- 公共交通機関の中であれば連絡して聞いてみたりする。(20代・女性)
- 安価なものなので、面倒な時は探さないで又、購入する。(80代・男性)
- 買ったばかりだと探すけど、ある程度使っていれば諦める。(50代・女性)
- 値段により探したり探さないと区別した。(70代・男性)
まとめ
今回は、ビニール傘についてのアンケートを行いました。
これまでに、ビニール傘を自身で「購入したことがある」方は74.4%でした。
「購入したことはない」方でも、7割近い方がビニール傘を「使ったことがある」ようです。
ご自身のビニール傘をなくしたり置き忘れたことがあるか聞いたところ、「ある」と回答した方は62.3%で、そのうちの6割の方が、なくしたり置き忘れた傘を「探さなかった」と回答しました。
探さなかった理由としては「安いからまた買えばいい」や「使い捨てのつもりだったから」などが挙がりました。
ビニール傘は、鉄とプラスチック部分の分別が難しくリサイクルに適していないため、持ち主不明のビニール傘の増加は、埋め立てごみの増加につながります。
傘の見分けがつきやすいように持ち手に目印をつけたり、急な雨のときには傘のレンタルやシェアリングサービスを利用してみてはいかがでしょうか。