
「マイナポイント第2弾」に申し込もうと思いますか?
政府は、6月にまとめる「経済財政運営と改革の基本方針」に、健康保険証の原則廃止を目指すことを明記する方向で検討に入りました。
マイナンバーカードを健康保険証として利用する「マイナ保険証」が昨年の3月から始まりましたが、マイナ保険証を利用するためには医療機関が専用のカードリーダーを導入したり、マイナ保険証を導入している医療機関に通う患者に追加の費用負担が発生するため、いまだ普及しているとは言えません。
政府は、マイナ保険証を普及させて、将来的に健康保険証の原則廃止を目指しています。
そのため、マイナ保険証を導入している医療機関に通う患者への追加費用負担の廃止の検討や、「マイナポイント第2弾」を実施しています。
「マイナポイント第2弾」では、マイナ保険証の利用申し込みをおこなった方や、公金受取口座の登録を行った方が申し込みをすることで、15,000円相当のマイナポイントを受け取ることができます。
今回は、全国の男女計600名を対象に「マイナポイント事業に関するアンケート」を実施しました。
調査手法 | インターネットでのアンケート ※自社運営のアンケートサイト「ボイスノート」を利用して調査を実施 |
調査対象者 | 全国の男女 |
調査期間 | 2022年5月19日~5月24日 | 質問内容 |
質問1:現在、ご自身の「マイナンバーカード」を持っていますか? 質問2:今後、ご自身のマイナンバーカードを作る予定はありますか? 質問3:回答の理由を教えてください。 質問4:マイナポイント第1弾には申し込みましたか? 質問5:申し込みをしなかった理由を教えてください。 質問6:マイナポイント第2弾に申し込もうと思いますか? 質問7:回答の理由を教えてください。 |
集計対象人数 | 600名(20代以下・30代・40代・50代・60代・70代以上 各100名) |
※原則として小数点以下第2位を四捨五入し表記しているため、合計が100%にならない場合があります。
3人に2人が、マイナンバーカードを「持っている」
初めに、現在、自身のマイナンバーカードを持っているか聞きました。
67.7%の方が、マイナンバーカードを「持っている」と回答しました。
世代別に集計するとこのようになりました。
60代、70代以上では8割近くの方がマイナンバーカードを「持っている」と回答しました。
自身のマイナンバーカードを「持っていない」と回答した194名の方に、今後、自身のマイナンバーカードを作る予定について聞きました。
今後、自身のマイナンバーカードを作る予定は「ない」方が7割近くでした。
それぞれの回答の理由を聞いたので、一部を紹介します。
「今後、マイナンバーカードを作る予定がある」回答理由
- ポイント付与があるため。(30代・男性)
- ポイントが今度は少し多めにくれるので。(40代・女性)
- 身分証明に便利だから。(10代・男性)
- カードがあると証明できることがたくさんあったり、確定申告が便利になる。(60代・女性)
- 最近はマイナンバーカードが必須になるところも少しずつ増えてきたため。(20代・女性)
- 来年で住基カードの期限が切れて身分証明が出来なくなるのでやむなく。(50代・女性)
- 行政手続きが便利になる。(60代・男性)
- 投資信託手続きに必ずマイナンバーカードが必要になるから。(40代・男性)
- いろんなサイトの本人確認をするために必要だから。(10代・女性)
- 家族に勧められた。(50代・男性)
「今後、マイナンバーカードを作る予定はない」回答理由
- 役所に行くのが面倒。(40代・女性)
- 面倒なので。(50代・女性)
- 面倒臭いし、利用する場所が少なすぎる。(60代・男性)
- 必要性を感じないから。(20代・男性)
- 仕組みやメリットが分からない。(30代・女性)
- ポイントで釣っている割には作るメリットをあまり感じない。(60代・女性)
- セキュリティが不安。(30代・男性)
- 落とすと怖い、他人に利用されると怖い。(70代・男性)
- 銀行口座まで知られるのが嫌だから。(50代・男性)
- 財産、出生などの個人情報が包括的に政府に監視される恐れがある。(50代・男性)
- 他に身分を証明できるものを持っているから。(20代・女性)
- 使う機会がない。(50代・男性)
- 作るタイミングを逃した。(40代・女性)
マイナンバーカードを「持っている」、もしくは今後作る予定が「ある」方の63.9%がマイナポイント第2弾に「申し込もうと思う」
現在、自身のマイナンバーカードを「持っている」と回答した406名の方に、2020年9月1日~2021年12月31日まで実施された「マイナポイント第1弾」に申し込みをしたか聞きました。
75.4%の方が「申し込みをした」と回答しました。
マイナポイント第1弾に「申し込みをしなかった」と回答した方に、申し込まなかった理由を聞いたので、回答の一部を紹介します。
「マイナポイント第1弾に申し込みをしなかった」回答理由
- 面倒だったから。(60代・男性)
- 知らなかった。(30代・女性)
- 制度がよく分からなかった。(20代・女性)
- 仕組みがわからない。(70代・男性)
- 手続きが煩雑そう。(50代・男性)
- 老人には分かりずらいので諦めた。(70代・女性)
- 上手く申し込みができなかった。(40代・女性)
- 興味がないから。(30代・男性)
- 使い方がわからないし、クレジットカードとかを持ってないと使用出来ないみたいな感じに書いてあった。(40代・男性)
- 持っているクレカは対象外。(60代・男性)
- ポイントの使い道がわからない。(40代・女性)
- 当時持っていたスマホがマイナポータルに対応していなかったため。(30代・女性)
- 申請対象のスマホを持っていなかった。別の方法もあるが、面倒に感じてやっていない。(50代・女性)
- マイナンバーカードを、それ以前に取得していたので、対象外でした。(60代・男性)
現在、マイナンバーカードを「持っている」、もしくは今後マイナンバーカードを作る予定が「ある」と回答した466名の方に、「マイナポイント第2弾」について聞きました。
63.9%の方が、「申し込もうと思う」と回答しました。
それぞれの回答の理由を聞いたので、一部を紹介します。
「申し込もうと思う」回答理由
- ポイントがもらえるから。(60代・女性)
- ポイントがもらえる条件にあるのに、ポイントをもらわないという選択肢は無いから。(50代・男性)
- ポイントももらえて保険証としても使えて一石二鳥だから。(30代・女性)
- 存在を知ったからにはもらわないのはありえない。もらえるものはもらう。(40代・男性)
- 7500円大きいなと思いました。ゲームアプリの課金に使えるし。健康保険証代わりになるのも便利そう。(20代・男性)
- 登録するだけでポイントがもらえるから。(60代・男性)
- 手続きが簡単だから。(30代・女性)
- お金がかからず申し込めるから。(70代・男性)
- お得だから。税金払ってもメリットないので、回収できるものは回収したい。(40代・女性)
- 家族みんなでやれば結構なポイントがつくし、いずれはやらないといけないので。(30代・男性)
- 生活費の値上げに対する補充。(70代・男性)
- マイナンバー制度は必要だと今回のコロナパンデミックにおいて思ったし、これから色々な災害などで確実に役に立つものだと思うから。それにポイントもほしい。(30代・男性)
- 特に意識はしていなかったが、マイナポイントという言葉を最近耳にすることが多く興味があるため。(20代・女性)
- 健康保険証のほうは少し考えますが、公金受取口座の登録は、便利にサービスを使えてポイントをもらえるので申し込みたいと思ってます。(50代・男性)
- いつかはしなければいけないことなら特典がついている時にしたい。(70代・女性)
- 個人情報の懸念はありますが、今後の給付金振込などの迅速性、利便性のほうが重要だと思うからです。(40代・男性)
「申し込もうと思わない」回答理由
- 面倒なので。(50代・男性)
- 手続きがよくわからないから。(30代・女性)
- 健康保険証として利用登録したくないので。(30代・女性)
- セキュリティが心配だから。必要性を感じていないから。(20代・女性)
- 通っている医療機関がマイナカードが使えないし、口座登録するのも情報漏洩しそうで怖いから。(30代・女性)
- メリットを感じない。(70代・男性)
- 健康保険証や銀行口座はプライベートなものなので、悪用されたらイヤだから。(20代・女性)
- 使い方がわからない。(40代・女性)
「わからない」回答理由
- 手続きが難しそうだから。(50代・女性)
- 第1弾の時に、ポイント申請がとにかく面倒だったから。(20代・女性)
- やり方がよくわからないので。(60代・男性)
- 面倒くさそうだけどお得なので迷います。(10代・女性)
- 健康保険は申し込もうと思う。けど、やり方がめんどくさいと聞いたので、やるかわからない。(30代・女性)
- 手間かかるなら申請しないかもしれない。(40代・男性)
- マイナポイント自体には魅力があるが、公金受取口座を登録すると、税関係でもこの口座が利用されるのではないかと考えているから。(10代・男性)
- 公金の受け取りに設定するのが苦痛だと感じる。(30代・女性)
- 登録すると通院時に手数料がとられるから迷っている。(60代・男性)
- 使い道があるのか分からないから。(20代・女性)
- まだ詳細を見ていないから。(10代・男性)
- 都合がよければ行くし悪かったら行かない。(20代・女性)
マイナンバーカードを「持っている」方について、マイナポイント第1弾についての回答別に、第2弾の申し込みについての回答を集計しました。
マイナポイント第1弾に「申し込みをした」方の75.2%が、第2弾も「申し込もうと思う」と回答しましたが、第1弾は「申し込みをした」が第2弾は「申し込もうと思わない」という方も7.2%いました。
まとめ
今回は、マイナポイント事業についてアンケートをおこないました。
マイナンバーカードを現在「持っている」方の75.4%が、マイナポイント第1弾に「申し込みをした」と回答しました。
マイナポイント第1弾に「申し込みをしなかった」理由で、「マイナポイント第1弾が始まる前にカードを作ったから」や「スマホが対応していなかった」などがありましたが、実は、期間前にマイナンバーカードを作った方でも申し込み可能で、スマホが対応していない場合は市区町村の窓口などで申し込むこともできました。
「マイナポイント第2弾」も、スマホがマイナンバーカードの読み取りに対応していない場合は、市区町村の窓口などで申し込むことができます。
また、マイナポイント第1弾のときに申し込みをしていない方は、すでにマイナンバーカードを作った方も最大5,000円相当のポイント付与申し込みができます。
個人情報を登録することになるため、メリットとデメリットをしっかり比較して、検討してみてはいかがでしょうか。