【生前葬】8.5%が、将来的に「やってみたいと思う」 その理由とは?

生前葬、どのようなイメージがありますか?

“生前葬”という言葉を聞いたことがある方は多いと思いますが、実際に身の回りで行われたことがある方は多くはないかもしれません。
では、将来的に自分自身の生前葬をやってみたいという方はどれほどいて、生前葬に対してどのようなイメージを持っている方が多いのでしょうか。

今回は、斎奉閣・家族葬会館 和ごころ(株式会社三重平安閣)と共同で、全国の男女1500名を対象に、「生前葬」についてのアンケートを実施しました。

「生前葬に関するアンケート」調査概要
調査手法 インターネットでのアンケート
※自社運営のアンケートサイト「ボイスノート」を利用して調査を実施
調査対象者 全国の男女
調査期間 2022年12月31日 ~ 2023年1月6日
質問内容 質問1:あなたは将来的に、自分自身の「生前葬」をしてみたいと思いますか?
質問2:その理由を教えてください。
質問3:実際に行うとしたら、どのような「生前葬」にしたいですか?
質問4:「生前葬」に対してどのようなイメージがありますか?
質問5:その回答の理由を教えてください。
質問6:印象に残っている「有名人の生前葬」はありますか?
質問7:誰の「生前葬」がどのように印象に残っているか教えてください。
集計対象人数 1500サンプル

※原則として小数点以下第2位を四捨五入し表記しているため、合計が100%にならない場合があります。

8.5%が、将来的に「生前葬をやってみたいと思う」

まずは全国の男女1500名の方に、将来的に自分自身の「生前葬」をしてみたいと思うか聞きました。

8.5%の方が、将来的に生前葬をやってみたいと「思う」と回答しました。
「思う」「思わない」それぞれの回答をした方に、その理由についても聞きました。

生前葬をやってみたいと思う理由

  • 自分のことだからこそ自分でやってしまっておきたい。後に残る人に迷惑をかけたくない(30代・女性)
  • もしも病気で余命などが判明した場合、お世話になった人に集まってもらえたら、お互いのよい思い出になると思うから。(30代・女性)
  • 自分が生きているうちにみんなに対する気持ちやお礼を伝えておきたいから。(40代・女性)
  • 会いたい人に、生きているうちに感謝したいから。(40代・男性)
  • いつ突然死するのかわからない為、出来るうちに行なっておくのも一案だと思う(50代・男性)
  • 生きている間に葬式をすれば、自分のやりたいように葬儀が出来ると思うから(50代・男性)
  • 死んでからでは何も分からないので、生きているうちに体験したいから(60代・女性)
  • お世話になった多くの方々に、きちんと感謝の気持ち、お礼の言葉を伝えることができる。(70代・男性)

生前葬であれば、実際に会って自分の言葉で感謝の気持ちを伝えることができるからという理由がありました。
なかなかそういった機会は無いため、生前葬がそんな貴重な場になればと考える方が多いようです。

生前葬をやってみたいとは思わない理由

  • まだ生きているのに、自分の葬式をするのは抵抗がある(40代・女性)
  • お葬式は本人のためというより、残された人のためにあると思うので。(50代・女性)
  • 縁起が悪そうだからです。(50代・女性)
  • それから長生きするかもしれないから(60代・女性)
  • まだ生前葬への理解が多いとは言えず、無理やりやっても周囲の人たちに迷惑(60代・男性)
  • まだピンとこないし、するとしてもいつ頃行ったらよいかわからないから。(70代・女性)
  • 生きているうちにお別れ会をするという気持ちにはなれません。死の時期が決まっているのであれば、アリかもしれませんが、生きているときに別れを告げるという気持ちにはなれません。(70代・男性)

「いつ頃行ったらよいかわからない」「縁起が悪そう」などの理由がありました。
また、お葬式は本人のためではなく残された人のためにあるのではないか、という声もあるようです。

生前葬に対するイメージは?

「縁起が悪そう」という方もいたように、生前葬にあまり良いイメージを持たない方もいるようですが、生前葬に対してどのようなイメージを持つ方が多いのでしょうか。

「良いイメージ」が8%、「良くないイメージ」が30.7%と、生前葬に良いイメージを持っている方は少ないようです。
それぞれの回答をした方に、その回答の理由についても聞きました。

「良いイメージ」回答理由

  • “ありがとう”と言えずに死ぬ人が多く、ありがとうと言える機会を設けるのは良いと思うから(10代・男性)
  • あらかじめ決めておくと長生きできるときいたことがあるから(30代・女性)
  • なかなか会えない人に最後に会うというのは魅力的だと思います。(30代・女性)
  • 先にお別れや楽しい思い出を作っておくことで本当の最後の時に残された人たちが気持ちの整理をつけやすくなるから。(40代・女性)
  • まだ生きているので、明るい雰囲気の中で葬式が行えそうだから。(50代・男性)
  • 悲しみに暮れるよりは、前向きに幕を閉じる方が気持ちが良い(50代・男性)
  • 自分の意思が尊重され、直接感謝の言葉を伝えられると思うから(50代・男性)

「良くないイメージ」回答理由

  • 葬儀はなくなってからするものだと思っているので(40代・男性)
  • まだ生きてるのに亡くなった前提なのが縁起が悪い気がする。(40代・女性)
  • それをやってしまうと、あとは死ぬだけというネガティブな気持ちになってしまうから。(50代・男性)
  • 自分の想いを伝えたいのであれば、手紙に託せばいいと思う。(50代・女性)
  • 生きているのに、葬儀をするのはおかしいと思うから(60代・女性)
  • 生きてる人を前にして葬式をするなんて泣く訳にもいかず複雑な気持ちです。(60代・女性)

「良いイメージ」の回答理由では、明るい雰囲気で葬式が行えるのではないかという方や、気持ちの整理をつけやすくなるのではないかという方などがいました。
一方で「良くないイメージ」では、ネガティブな気持ちになってしまいそうや、生きてる人を前にして葬式をするのは複雑な気持ちになるなどの理由がありました。

印象に残っている“有名人の生前葬”は?

有名人ではさまざまな方が「生前葬」を行っていますが、有名人の生前葬が印象に残っている方はどれほどいるのでしょうか。

2.9%の方が、印象に残っている有名人の生前葬が「ある」と回答しました。
誰の生前葬がどのように印象に残っているかについても聞きました。

誰の生前葬がどのように印象に残っているか

  • 養老孟司の生前葬が印象に残っている。彼は、若いお坊さんたちに新しい葬儀のスタイルを教えるために山口県に出向いたそうだが、お坊さんたちから一度死んでくださいと頼まれて、生前葬を引き受けたというところが面白くて、よく覚えている。(50代・男性)
  • アントニオ猪木の生前葬。ネガティブな雰囲気がなく、区切りをつけてさらに前に進む、ポジティブな感じがした。有名人ならば、訃報を聞いて「そういえば、あの人、テレビなどで見なくなったなあ」というのが一般的ですが、元気なうちにファンへのお別れをするのも、アリだなと思った。(50代・男性)
  • 小椋佳さんの生前葬コンサートは、素敵だった。(60代・女性)
  • 水の江滝子さんが多分生前葬大1号かな?大分昔の話ですが「なかなかやるじゃん!」と思いました。(80代・女性)

まとめ

今回は、生前葬に関する調査を行い、その結果について紹介しました。
全国の男女1500名のうち、8.5%の方が将来的に生前葬をやってみたいと「思う」と回答しました。

将来的に生前葬をやってみたいと思う理由としては、「会いたい人に、生きているうちに感謝したいから」や「自分のやりたいように葬儀が出来ると思うから」などがありました。
一方で、生前葬をやってみたいと思わない方の理由では「縁起が悪そう」などの意見もあり、生前葬に対してネガティブなイメージを持つ方も多いようです。

まだまだ一般的ではない「生前葬」ですが、有名人の生前葬に対してはポジティブな印象が残っている方も多く、今後は今よりも一般的に普及していく可能性もあるかもしれません。

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