
「不動産売却」をする際に覚えておきたい失敗談は?
不動産売却の経験がある人は、そう多くないでしょう。しかし不動産売却は一生に一度あるかないかの大きなイベントです。
失敗を避けるためにも、実際の体験談や失敗パターンを頭に入れておきましょう。
今回は、不動産エージェントとのマッチングサービス『タクシエ(TAQSIE)』を運営する三菱地所リアルエステートサービス株式会社と共同で、不動産売却の経験がある全国の男女400名を対象に、「不動産売却で失敗したこと」についてのアンケートをおこないました。
調査手法 | インターネットでのアンケート ※自社運営のアンケートサイト「ボイスノート」を利用して調査を実施 |
調査対象者 | 不動産売却の経験がある全国の男女 |
調査期間 | 2023年2月3日 ~ 2023年2月7日 | 質問内容 |
質問1:「不動産売却」で、失敗をしてしまったことはありますか? 質問2:どのような失敗をしてしまったか教えてください。 質問3:どのようにしたら失敗せずに済んだと思いますか? 質問4:「不動産売却」をするうえで、仲介担当者の対応など“不満だったこと”はありますか? 質問5:どのようなことが不満だったか教えてください。 質問6:今後「不動産売却」をするとしたら、満足いく取引ができるように気を付けたいことを教えてください。 |
集計対象人数 | 400人 |
※原則として小数点以下第2位を四捨五入し表記しているため、合計が100%にならない場合があります。
「不動産売却」で、失敗をしてしまったことはありますか?
まずは、不動産を売却した経験のある全国の男女400人の方に、「不動産売却」で失敗してしまったことはあるかについて聞きました。
17.8%の「ある」と回答した方に、どのような失敗をしてしまったかについて聞きました。
どのような失敗をしてしまったか
- 市場価格より安く売ってしまった。(50代・男性)
- もっと高く売れそうだったけど、相場が分からなかったので、売ってしまった。(60代・男性)
- もう少し高く売れるかをじっくり検討した方がよかった。今でも安かったのではないかと後悔している(50代・男性)
- 購入に使う予定の投資信託の解約に時間がかかることを知らず、契約日に間に合わなかった(50代・女性)
- 相手のペースに合わせて契約してしまった。(60代・女性)
- 売却は出来たが思ったよりローンの残債が多くなり、差額を埋めるために借金が発生した(40代・男性)
- 隣接地の土地の売買で相手の都合のよいようにやられた。(60代・男性)
- 見積り(査定)をお願いしたのはいいが、土地の一部に隣家と共同で使用する部分があって、いまだ売却が済んでいない。(50代・男性)
- 最終的に業者に誘導されるように価格を下げてしまった。もっと強気で当たるべきだった。(60代・男性)
「市場価値を把握できていなかった」「相場が分からなかった」などの理由で、安く手放してしまった方が多いようです。
また、どのようにしたら失敗せずに済んだと思うかについても聞きました。
どのようにしたら失敗せずに済んだと思うか
- 慌てずもう少し 時期を見た方が良かった(60代・女性)
- 不動産相場の先行きをじっくりと検討する(60代・男性)
- 数社から見積もりをとれればよかった。(60代・男性)
- 不動産会社に言われるままにならず、自分でも色々調べてみればよかった。(60代・男性)
- 長い目で考えて、冷静に情報を判断する。信頼できる担当者を見極めること。(70代・男性)
- 初めての売りだったので、経験不足。次に売るときは信念をもって価格は下げない。(60代・男性)
- 売る前に持っている不動産周辺の相場をもう少し詳しく知っておくべきだった(70代・男性)
- いろんな業者から見積もりを取りゆっくり交渉すべきだった。相談できる人を挟んで契約すべきった。もっと勉強して知識をつけておくべきだった。(60代・男性)
相場より安く売ってしまわないよう「時期を見る」や「複数社から見積もりを取る」など、冷静な判断をしたかった方が多いようです。
言われるままにならず、強気で交渉するためにも、じっくりと検討すればよかったと後悔している方もいました。
「不動産売却」をするうえで、仲介担当者の対応など“不満だったこと”は?
続いて、不動産売却をするうえで、仲介担当者の対応など“不満だったこと”はあるかについて聞きました。
23.8%の方が、不動産売却をするうえで、仲介担当者の対応など“不満だったこと”はあると答えました。
では、どのようなことが不満だったかについても紹介します。
どのようなことが不満だったか?
- 安値で売り出した。(60代・男性)
- 親身になって売却先を探してくれない(60代・男性)
- 細かな事を忘れているし突っ込むと答えられない(30代・女性)
- お願いした会社の担当者が、全く動かず3年以上無駄な時間を費やした事です。(60代・男性)
- 売り手と買い手の仲介業者が同じだった。買い手側の意向で交渉してきたので金額が下げられた。(50代・男性)
- 売却希望金額を下げられた(70代・男性)
- 交渉途中での連絡が少ない(80代・男性)
- 誠実に対応してくれなかった(50代・女性)
「こちらの売却希望金額を下げられた」や「親身になってくれない」など、寄り添ってくれない姿勢に不満のある声が多いようです。
また、今後「不動産売却」をするとしたら、満足いく取引ができるように気を付けたいことも聞いてみました。
今後「不動産売却」をするとしたら、満足いく取引ができるように気を付けたいことは?
- 時期を考える(60代・男性)
- すぐに決めないこと(40代・男性)
- 人間関係がうまく出来ている担当者かどうかの選択が必要かと思います。(70代・男性)
- 市況の経済状態の見極め(80代・男性)
- 担当者が誠実な人であるかどうか、見極める(50代・女性)
- 自分で勉強して知識をつけておく。一人で交渉しない。時間をかけて自分のペースで交渉する。(60代・女性)
- 自分の要望などしっかり固めてから、何社とも話をし営業マンの選定をする(50代・男性)
- 担当者の言葉に流されないよう不動産状況をよく勉強すること(80代・男性)
担当者の話に流されず、相場や時期を見極めるのがポイントだといえそうです。
また自分ひとりで交渉するのではなく、信頼できる仲介担当者と一緒に話を進めるのがベストでしょう。
まとめ
今回は、不動産売却で失敗したことに関する調査を実施し、その結果について紹介しました。
不動産売却の経験者17.8%が、不動産売却で「失敗したことがある」という結果になりました。
また、不動産売却で多くある失敗例として「希望が通らなかった」「安く売ってしまった」などが挙げられます。
市場価値を把握するために、焦らず自分でも知識を集めるようにしましょう。
一人で交渉するのではなく、信頼できる仲介担当者の力を借りるのもポイントです。
経験豊富な不動産売却の仲介担当者を頼れば、ありがちな失敗を回避できるでしょう。