【葬儀の喪主】務めたことがない68.4%が「しっかりと務められると思わない」

葬儀の喪主を務めたことはありますか?

葬儀の喪主を務める際、経験が無ければ不安でいっぱいだと思います。
何をどのようにすればよいか分からないというだけでなく、場合によっては、感情が弱っているときに務めなければならないということもあるでしょう。
実際に経験がある方は、しっかりと務めることができたのでしょうか。

今回は、斎奉閣・家族葬会館 和ごころ(株式会社三重平安閣)と共同で、全国の男女1393名を対象に、「葬儀の喪主」についてのアンケートを実施しました。

「葬儀の喪主に関するアンケート」調査概要
調査手法 インターネットでのアンケート
※自社運営のアンケートサイト「ボイスノート」を利用して調査を実施
調査対象者 全国の男女
調査期間 2023年3月3日 ~ 2023年3月7日
質問内容 質問1:あなたは、葬儀の喪主を務めたことがありますか?
質問2:(1ある)喪主を務めるうえで、大変だったことはありますか?
質問3:(2ある)どのようなことが大変だったか教えてください。
質問4:(1ある)喪主を務めるうえで、困ったことはありますか?
質問5:(4ある)どのようなことで困ったか教えてください。
質問6:(1ない)あなたがもし今後、喪主を務めることになったら、しっかりと務められると思いますか?
質問7:(1ない)その理由を教えてください。
集計対象人数 1393サンプル

※原則として小数点以下第2位を四捨五入し表記しているため、合計が100%にならない場合があります。

65.2%の方が、喪主を務めるうえで大変だったことが「ある」

まずは全国の男女1393名の方に、喪主を務めたことがあるか聞いてみました。

喪主を務めたことが「ある」が42.1%と、およそ半数近くの方が答えました。
続いて喪主を務めたことが「ある」と答えた方に、喪主を務めるうえで、大変だったことはあるかも聞いてみました。

65.2%の方が、喪主を務めるうえで、大変だったことは「ある」と答えました。
具体的にどのようなことが大変だったのかも聞いてみたので、紹介します。

どのようなことが大変だった?

  • なにもかも一人で決定しなければならずただ疲れた。(50代・男性)
  • 高齢の会葬者へのお礼の挨拶に何を言うか(60代・男性)
  • 段取りがわからなかった(70代・男性)
  • 当日来られた方々の半数以上が知らない人であいさつするにも戸惑った(70代・男性)
  • 何をしていいのかわからない、判断するための基準がない(60代・男性)
  • お寺さんとのお焼香の順番が合わなかった(70代・女性)
  • 辛い心で返礼品を決めたり、葬儀の細かい打ち合わせをするのが大変だった。(70代・女性)
  • 長女で一人っ子だったし、それに加え夫が海外赴任で頼りになる家族は長男一人だけ。幸い親戚が地方から駆けつけてくれたが、いずれにせよ病院から葬儀の準備他すべて一人でやる初体験をした(60代・女性)

突然のことや初めてのことで段取りが分からなかった、といった声がとても多くありました。
さらに頼れる人もいなくて大変だった、という意見も多かったです。

40.4%が、喪主を務めるうえで困ったことが「ある」

次に、喪主を務めるうえで困ったことはあるか聞いてみました。

40.4%の方が、喪主を務めるうえで困ったことが「ある」と答えました。
具体的にどのようなことで困ったのかも聞いてみたので、紹介します。

どのようなことで困った?

  • お布施の相場がよくわからない(60代・男性)
  • 葬儀社や葬儀場の手配など(60代・女性)
  • どのようなものを用意したり、人を頼まなければいけないのかわからない(50代・男性)
  • 慣れない人前での挨拶や、関係が薄くなった親戚への対応。叔父が助けてくれたのでありがたかった。(60代・男性)
  • 当日来れれた方々の半数以上が知らない人であいさつするにも戸惑った(70代・男性)
  • 慣れない人前での挨拶や、関係が薄くなった親戚への対応。叔父が助けてくれたのでありがたかった。(60代・男性)
  • 親戚がいろいろと口を出してきていちいち文句を言う人までいる。中にはこっちの考えに従ってくれる人もいるのに、そういう時に結構困ってしまった(60代・男性)
  • 自分でいいのか?まだ29歳だった。(50代・男性)
  • コロナのことがあり、どの範囲の人まで葬儀の知らせをするかかなり迷った。(60代・男性)

葬儀の決まり事や手順などが分からず、困ったという方が多いようです。
また、コロナ禍での葬儀では、「どの範囲の人まで呼ぶか」ということで困った方もいるようです。

68.4%が、今後、喪主を務めることになったら「不安」と回答

続いて、あなたがもし今後、喪主を務めることになったら、しっかりと務められると思うかを聞いてみました。

68.4%と7割近くの方が、今後、喪主を務めることになったら、しっかりと務められるか「不安」だと答えています。
「不安」と答えた方に、どういう所が不安に思うか聞いてみました。

「不安」に思う理由は?

  • どこか抜けている気がする(60代・女性)
  • やったことがないから(70代・女性)
  • 悲しみが止まらないから(50代・男性)
  • 知らない事や段取りが多すぎてちゃんとできる自信がないから(50代・女性)
  • やったことがないし、誰に聞いていいかも分からないから(40代・男性)
  • 何をしたら良いかわからないから。(40代・女性)
  • 喪主をするということはかなり近い人が亡くなったということ。それどころではない心境だと思う。(40代・女性)

経験がないため不安、段取りが分からないから不安といった意見が多くありました。
自分に近い人が亡くなった中で務めなければならないこともあり、感情的にそれどころではないという声もあるようです。

まとめ

今回は、葬儀に関する調査を行い、その結果について紹介しました。
全国の男女1393名のうち、喪主を務めたことがない68.4%が「しっかりと務められると思わない」と答えました。

葬儀の喪主は、葬儀を行う上でとても重要な役割を担っている存在です。
他の遺族のサポートはもちろん、葬儀社のサポートを受けることで初めての葬儀もスムーズに行えるでしょう。

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