
災害が起きた際、家族でどうするか話し合っていますか?
地震や台風、津波などの自然災害は突然やってきます。
災害が起きた際、家族間でどうするか話し合っていれば、いざという時に慌てず冷静に対応できるかもしれません。
しかしいざ災害に備えようとしても、具体的に何をすればいいのか分からない方もいるでしょう。
ということで今回は、テレネット株式会社と共同で、同居の家族がいる全国の男女1648名を対象に、「災害に備えて家族間で話し合っていること」についてアンケートを実施しました。
調査手法 | インターネットでのアンケート ※自社運営のアンケートサイト「ボイスノート」を利用して調査を実施 |
調査対象者 | 同居の家族がいる全国の男女 |
調査期間 | 2023年4月5日 ~2023年4月30日 | 質問内容 |
質問1:同居している家族間で、大地震などの災害が起きた場合にどうするかなどを決めていますか? 質問2:選択しから、家族間で行っていることをすべて選んでください。(複数回答可) 質問3:「その他」は、災害に備えて家族間でどのようなことを行っているか教えてください。 質問4:災害に備えて、家族間で対処法などを考えようと思ったきっかけは何か教えてください。 質問5:今後、災害に備えて家族間で話し合っておこうと思いますか? 質問6:災害に備えて家族間で話し合っておこうとは思わない理由を教えてください。 質問7:今後、災害に備えてまず何をやっておこうと思うか、最初にやっておくべきだと思うことを1つ選んでください。 質問8:「その他」は、まず最初に何をやっておこうと思いますか? 質問9:最初にそれをやっておこうと思う理由を教えてください。 |
集計対象人数 | 1648人 |
※原則として小数点以下第2位を四捨五入し表記しているため、合計が100%にならない場合があります。
39.7%が、災害が起きた場合にどうするか家族間で「決めている」
まずは、災害に備えて、家庭で何か準備しているものはあるか聞いてみました。
39.7%の方が、災害が起きた場合にどうするか家族間で「決めている」と答えました。
また、家族間で行っていることをすべて選んでもらったデータが以下の通りです。
もっとも多かったのが「集合場所の確認」で84.4%という結果になりました。
ちなみに「その他」は「ペットに関して」や「ペット用キャリーバッグやご飯のことなど」など、ペットの避難方法を挙げている方がいました。
また、災害に備えて、家族間で対処法などを考えようと思ったきっかけは何か聞いてみたので紹介します。
災害に備えて、家族間で対処法などを考えようと思ったきっかけは?
- 東日本大震災(20代・女性)
- 川が近く水没する地域だから(40代・女性)
- 東日本大震災がきっかけになった(60代・男性)
- 最近田舎で小さい土砂崩れが多く見られるようになった(70代・男性)
- コロナ禍で、家族と様々な話ができた際に話し合った(40代・女性)
- 東南海地震の準備のため(70代・男性)
- もともと対処法はある程度考えていましたが、やはり一番のきっかけは東日本大震災の時です。(40代・男性)
- 北海道の震災でブラックアウトを経験し、停電が続くと携帯で連絡を取ることすら困難になると痛感したため(40代・女性)
「東日本大震災」をきっかけに、家族間で対処法などを話し合うようになった方が多くいました。
ほかにも「コロナ禍」がきっかけのひとつになった方もいるようです。
80.8%が「今後、災害に備えて家族間で話し合っておこうと思う」
一方で、大地震などの災害が起きた場合にどうするかなどを家族間で「決めていない」方に、今後、災害に備えて家族間で話し合っておこうと思うか聞いてみました。
80.8%とおよそ5人に4人以上の方が、「今後、災害に備えて家族間で話し合っておこうと思う」と答えました。
「話し合っておこうと思わない」と答えた残りの方に、災害に備えて家族間で話し合っておこうとは思わない理由を聞いてみたので紹介します。
災害に備えて家族間で話し合っておこうとは思わない理由は?
- めんどくさい、なんとかなると思っている(10代・男性)
- 何を話すかわからないから。(60代・男性)
- 周辺が災害区域では無いから(40代・女性)
- 話し合っても、どうせすぐに忘れられる。(20代・女性)
- 何をやればいいのかわからないから(40代・男性)
- 有事の時はそんな場合じゃないから(20代・女性)
- 2人家族だし引っ越しも多いのでその都度どうするか分からないから。とにかく逃げればいいと思っている(50代・女性)
- 約60年居住しているエリアだが、台風、地震、水害等、天災に遭遇した事もないし、危険なエリアとも認識していないため。(60代・男性)
「何を話せばいいか分からない」といった回答が多くありました。
また、「安全な地域だから」「なんとかなると思っている」と答えた方も一定数いました。
40.9%が、今後、災害に備えてまず「安否確認の方法」を決めておくべきだと思っている
最後に、「今後、災害に備えて家族間で話し合っておこうと思う」と答えた方に、今後、災害に備えてまず何をやっておこうと思うか、最初にやっておくべきだと思うことを1つ選んでもらいました。
「今後、災害に備えて家族間で話し合っておこうと思う」と答えた方の40.9%が、今後、災害に備えてまず「安否確認の方法」を決めておくべきだと思っている、と回答しました。
「その他」と回答した方は「避難ルートを実際に歩いて確認する」や「自治体の対応内容の確認」と答えていました。
それぞれ、最初にそれをやっておこうと思う理由を聞いてみたので紹介します。
最初にそれをやっておこうと思う理由は?
- 『安否確認の方法の確認』生存確認は大切だから(40代・男性)
- 『安否確認の方法の確認』安全であることが確認出来れば、各自行動出来るから。(50代・女性)
- 『安否確認の方法の確認』命が大丈夫か安否を知りたい(40代・男性)
- 『安否確認の方法の確認』まずは命の確認が大事だと思うから(50代・女性)
- 『集合場所の確認』違う場所にいたら不安だから(20代・女性)
- 『集合場所の確認』通信手段が途絶えた場合の最後の方法と考えている(60代・男性)
- 『集合場所の確認』とりあえず、何よりも身の安全を確保して逃げて欲しい。(40代・男性)
- 『非常持出品の確認』重要な持ち出し物を忘れないようにしたいから。(70代・男性)
「安否確認の方法の確認」も「集合場所の確認」も、いずれも命や安全の確認のためだと答えている方が大半でした。
まとめ
今回は、災害に備えて家族間で話し合っていることについての調査を行い、その結果について紹介しました。
39.7%が、災害が起きた場合にどうするか家族間で「決めている」と答えており、「集合場所の確認」は84.4%の方が行っている、とのことです。
災害はいつ起こるか分からないもの。
いざという時にどうするか、家族の間で話し合ってみてはいかがでしょうか。