【処分するか困るものとは?】遺品整理の経験がある45.1%が、処分するか迷ったものが「ある」

遺品整理、処分するか迷ったものはある?

遺品の整理をしていると「こんなものがあったのか!」と驚くこともあるのではないでしょうか。
なかには処分するかどうか迷ってしまうケースを体験した方もいるでしょう。

そこで今回は、斎奉閣・家族葬会館 和ごころ(株式会社三重平安閣)と共同で、事前調査で「遺品整理をしたことがある」と回答した全国の男女689名を対象に、「遺品整理」についてのアンケートを実施しました。

「遺品整理に関するアンケート」調査概要
調査手法 インターネットでのアンケート
※自社運営のアンケートサイト「ボイスノート」を利用して調査を実施
調査対象者 事前調査で「遺品整理をしたことがある」と回答した全国の男女
調査期間 2023年8月16日 ~ 2023年8月18日
質問内容 質問1:亡くなってからどれくらいのタイミングで遺品整理をしましたか?
質問2:そのタイミングで遺品整理をした理由を教えてください
質問3:遺品整理は自分たちでしましたか?それとも業者に依頼しましたか?
質問4:その理由を教えてください
質問5:遺品整理をする上で困ったことや、処分するか迷ったものはありますか?
質問6:それはどういったことか、具体的に教えてください
質問7:困ったことや処分に迷ったものに関して、最終的にはどうしたか教えてください。
集計対象人数 689サンプル

※原則として小数点以下第2位を四捨五入し表記しているため、合計が100%にならない場合があります。

28%が「1週間~1か月以内」に遺品整理をしたと回答

まずは亡くなってからどれくらいのタイミングで遺品整理をしたか聞いてみました。

28%の方が「1週間~1か月以内」に遺品整理をしたと回答しています。
そのタイミングで遺品整理をした理由をそれぞれ聞いてみたので紹介します。

「1週間以内」そのタイミングで遺品整理の理由

  • 休みをもらっている間に済ませたかったから(40代・女性)
  • マンションを引き払う必要があったから(30代・男性)
  • その人の事を毎日考えてしまうので何か行っていないと悲しくなってしまうから。(30代・女性)

「1週間~1か月以内」そのタイミングで遺品整理の理由

  • 落ち着いた時期だったから(20代・男性)
  • 死んだ直後は悲しみだけで整理する余裕は無かった。(20代・男性)
  • 家族が揃ったタイミング(20代・女性)
  • 葬儀などで1週間はあっという間に過ぎていく。その後、身内で相談しながら遺品整理をした。(70代・男性)
  • 亡くなった直後は葬式の準備や親戚などへの挨拶で忙しく、すこし落ち着いてからじゃないと始められなかったから。(40代・女性)

「1か月~2か月以内」そのタイミングで遺品整理の理由

  • 四十九日がすんだので(60代・女性)
  • バタバタしていて、すぐには整理できなかったから(40代・女性)
  • 四十九日法要が終わるくらいまでは他にやる事も沢山あり遺品整理まで手をつける事が出来なかった為。(50代・男性)

「2か月~3か月以内」そのタイミングで遺品整理の理由

  • 家族の気持ちが落ち着いたタイミング(40代・男性)
  • 少し落ち着いてきて、あまり間を置きたくなかったから(50代・女性)
  • なかなか暇が無かったので(70代・男性)

「半年程度」そのタイミングで遺品整理の理由

  • 気持ちの整理がある程度できたから(60代・男性)
  • 直ぐにしたかったがショックでその気になれなかった。(70代・男性)

「1年程度」そのタイミングで遺品整理の理由

  • 一周忌も過ぎてよい頃かと思い整理しました。(60代・女性)
  • 1年経つしそろそろ片付けていこうか…という感じだった(50代・女性)

「1年以上経ってから」そのタイミングで遺品整理の理由

  • 思い出のあるものが多くなかなか整理できない(70代・女性)
  • すぐにやるには、思い出がいっぱいすぎて悲しくなり、思うように整理ができないから。(40代・女性)
  • 仕事のため、遺品整理をする充分な時間をとることができなかった。退職後、遺品整理する時間を集中して取ることができるようになった(60代・男性)

早めに終わらせた方は仕事の都合や、遺品整理をしながら気持ちの整理をしたかったと考えている方が多いようです。
一方で少し遅めに遺品整理を始めた方は、忙しかったり、落ち着くまで時間がかかった方が多い印象でした。

8.1%が、遺品整理を「業者に依頼した」と回答

次に、遺品整理は自分たちでしたか、それとも業者に依頼したか聞いてみました。

8.1%の方が、遺品整理を「業者に依頼した」と回答しています。
その理由を、それぞれ聞いてみたので紹介します。

遺品整理を「自分たちで行った」その理由は?

  • お金がかかるのが嫌だった。(60代・男性)
  • それほど多くなかったから(60代・女性)
  • 身内だけでやるべきと思った(70代・男性)
  • その当時は外部に依頼できると知らなかったから(40代・男性)

遺品整理を「業者に依頼した」その理由は?

  • 廃却を前提としたので業者に任せた。(70代・男性)
  • 自分たちでは手が付けられなかった。(50代・女性)
  • 手っ取り早い(60代・男性)
  • あまりに物が多すぎて自分たちだけでは一生かかっても出来ないと思った(40代・女性)

「自分たちで行った」方は遺品の量がそれほど多くなかったり、外部に依頼できることを知らなかった方もいました。
一方で「業者に依頼した」方は、遺品の量が多すぎて自分や親族だけでは対処しきれない方が多いようです。

遺品整理の経験がある45.1%が、処分するか迷ったものが「ある」と回答

最後に、遺品整理をする上で困ったことや、処分するか迷ったものはあるか聞いてみました。

45.1%の方が、処分するか迷ったものが「ある」と回答しています。
処分するか迷ったものが「ある」と答えた方に、それはどういったことか・困ったことや処分に迷ったものに関して、最終的にはどうしたか詳しく聞いてみたので紹介します。

処分するか迷ったものが「ある」それはどういったことか・困ったことや処分に迷ったものに関して、最終的にはどうしたか?

  • 「粗大ごみになるもの」ごみ処分場に運んだ。(60代・男性)
  • 「人形や肖像画の処分に困った」ゴミに捨てた(40代・女性)
  • 「使えそうな家電をどうするか」業者に処分を依頼した(60代・男性)
  • 「思い出の詰まった品はどうしても迷うから」とりあえず保留にした(50代・女性)
  • 「思い出のつまった物は中々捨てられない」しばらく置いておいて使わない物は思い切って処分してしまった。(50代・男性)
  • 「父と母の洋服と着物」両親が大切に着ていた洋服と着物は残しています。(50代・女性)

家電や写真、衣類のほか、思い出の詰まった品などが挙げられていました。

まとめ

今回は「遺品整理」に関する調査を行い、その結果について紹介しました。
遺品整理の経験がある方の45.1%が、処分するか迷ったものが「ある」と回答しています。
また、遺品整理を業者に依頼したのは8.1%で、自分や親族では対処できないからといった理由が多くありました。

遺品整理は状況や心が落ち着いていないと、自分たちや親族だけで行うのはなかなか大変な場合もあります。
亡くなってしまった大切な人の思い出の物をなかなか捨てられないというのは、当然のことかもしれません。

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