【作製経験者に聞く】7.8%が、ノベルティグッズ製作時に「著作権」で困ったことがある

商標権や著作権、把握していますか?

商品やサービスなどの認知度を高めて顧客獲得につなげる手段として、とても有効なマーケティング戦略であるノベルティグッズ。
そんなノベルティグッズを製作する際、「商標権や著作権」を把握している方はどれくらいいるのでしょうか。

ノベルティグッズを製作するにあたって、既存の商品やデザイン・アイテムに酷似した模造品・海賊版を作ることは禁じられています。
なかでも商標登録に関係してくる「商標権」や、既存の商品やデザインなどの権利を保護する「著作権」については押さえておく必要があるでしょう。

ということで今回は、ノベルティグッズ・ギフト・販促品制作の「ベストノベルティ」と共同で、事前調査で「現在勤めている会社でノベルティグッズを作製したことがある」と回答した全国の男女274名を対象に「商標権・著作権とノベルティグッズ」についてのアンケートをおこないました。

「商標権・著作権とノベルティグッズに関するアンケート」調査概要
調査手法 インターネットでのアンケート
※自社運営のアンケートサイト「ボイスノート」を利用して調査を実施
調査対象者 会社でノベルティグッズを作製したことがある全国の男女
調査期間 2023年11月10日 ~ 11月13日
質問内容 質問1:「著作権」や「商標権」を知っていますか?
質問2:「著作権」を知ったきっかけを教えてください。
質問3:ノベルティグッズ製作時に「著作権」で困ったことはありますか?
質問4:「著作権」について、どのようなことで困ったか教えてください。
質問5:「商標権」を知ったきっかけを教えてください。
質問6:ノベルティグッズ製作時に「商標権」で困ったことはありますか?
質問7:「商標権」について、どのようなことで困ったか教えてください。
集計対象人数 274サンプル

※原則として小数点以下第2位を四捨五入し表記しているため、合計が100%にならない場合があります。

93.8%が「著作権」を知っている

まずは、「著作権」や「商標権」を知っているか聞いてみました。

88.7%の方が、「著作権」や「商標権」を「知っている」と回答しています。
「両方知っている」あるいは「『著作権』は知っている」と回答した合計93.8%の方に、著作権を知ったきっかけを聞いてみたので一部を紹介します。

「著作権」を知ったきっかけは?

  • 広告制作をしていたとき、著作権侵害について学んだから。(30代・女性)
  • 漫画やアニメなどの海賊版が話題になったから(40代・女性)
  • 新商品開発に関わった際に勉強した。(60代・男性)
  • 会社ではなく個人で創作活動をしているので(50代・女性)
  • 運営していたコンテンツでグッズを作ることになり、その際に法務に相談したところ、著作権の云々を聞いた。(30代・女性)
  • 高校生のあたりからニュースとかで聞いて知っていたと思う。(50代・男性)
  • 資料やノベルティを作成するときに抵触しないかどうかの確認が必要だから(50代・男性)

「会社で必要になって勉強した」といった経緯だけでなく、個人で創作活動をしている方が自主的に学んだケースもあるようです。

7.8%が、ノベルティグッズ製作時に「著作権」で困ったことがある

続いてノベルティグッズ製作時に「著作権」で困ったことがあるか聞いてみました。

7.8%の方が、ノベルティグッズ製作時に「著作権」で困ったことがあると回答しています。
「著作権」について、どのようなことで困ったか聞いてみたので、一部を紹介します。

「著作権」について、どのようなことで困った?

  • どうせなら、有名なキャラクターを使用したかったが、著作権の問題でできなかった。(60代・男性)
  • 使いたいイラスト等は全て著作権があるので、POPのデザインを作成するときに、著作権に抵触しないようにするのに苦労した。(40代・男性)
  • Tシャツのアニメイラストについて、使用許諾を得ずに作成してしまい、死蔵することになりました。(60代・男性)
  • 写真や新聞記事などを利用する時に、所有者に許可を得る必要がある(60代・男性)
  • 良いデザインであっても著作権に該当する時は修正が必要である。(50代・男性)
  • 会社内部のスタッフで製作が完結していれば問題なかったが、会社外部の人(特にフリーランス)が携わっている場合、何処まで著作権に入るかなど色々と揉めたことがある。(30代・女性)

「著作権」を侵害しないようにするのが大変だったケースだけでなく、著作権を登録する際に苦労したエピソードも多く挙がっていました。

5.6%がノベルティグッズ製作時に「商標権」で困ったことがある

さらに、「両方知っている」あるいは「『商標権』は知っている」と回答した合計91.6%の方に、ノベルティグッズ製作時に「商標権」で困ったことはあるか聞いてみました。

5.6%の方がノベルティグッズ製作時に「商標権」で困ったことがある、と回答しています。
「商標権」について、どのようなことで困ったか聞いてみました。

「商標権」について、どのようなことで困った?

  • チェックが必要な事(50代・男性)
  • 商標の色が自由に使えないこと(70代・男性)
  • 新製品を出すときに、いいなと思った商標がほぼ既存の商標と被っていたので、商標権に引っかからないようにするのに苦労した。(40代・男性)
  • 1から勉強しなければならなかったので。(60代・男性)

既存の商標と被らないかどうかのチェックに苦労された方が多いようです。

まとめ

今回は、ノベルティグッズと商標権・著作権に関する調査を行い、その結果について紹介しました。
7.8%がノベルティグッズ製作時に「著作権で困ったことがある」と回答しています。

また著作権と商標権の認知度は「著作権」が93.8%、「商標権」が91.6%とおよそ2%の差がありました。

ノベルティグッズを製作する際は、著作権や商標権侵害にあたらないようチェックする必要があります。
しかし自分たちだけで考える場合、著作権や商標権について1から勉強したり細かく確認したりなど、普段の業務に支障がでてしまうケースもあるでしょう。

著作権や商標権を守るためにも専門家に相談しながら、自社の予算と相談して、効果的なノベルティグッズを作製してみてはいかがでしょうか。

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