
名曲の作者が罪を犯した場合どうするべき?
2020年2月13日、歌手の槇原敬之さんが「2018年4月に自宅マンションで覚醒剤・危険ドラッグを所持していた」として、逮捕されました。1999年にも覚醒剤所持の現行犯で逮捕されており、今回の逮捕は二度目となります。
槇原さんの作った楽曲が使われているテレビ番組は多く、各局は別の曲に差し替えるなどの対応に追われました。
槇原さんは、シンガーソングライターであるのと同時に、他アーティストへの楽曲提供もおこなっていましたが、その中の一つに、SMAPへ提供した「世界に一つだけの花」があります。この曲はさまざまなところで流れ、歌われ、教科書にも載る“名曲”となりました。
この平成の名曲の使用を、今後メディアは自粛するべきでしょうか。
みなさんの考えを聞いてみました。
調査手法 | インターネットでのアンケート ※自社運営のアンケートサイト「ボイスノート」を始め複数の調査サービスを利用して調査を実施 |
調査対象者 | 全国の男女 |
調査期間 | 2020年2月19日~2月21日 | 質問内容 | 質問1:今後、メディアは、「世界に一つだけの花」を流すことを自粛するべきだと思いますか? 質問2:そう思う理由を教えてください。 |
集計対象人数 | 300人(20代以下・30代・40代・50代・60代以上:男女各30人) |
8割以上が「自粛しなくてよい」
82.0%が「自粛しなくてよい」と回答しました。
自粛を「するべき」と「しなくてよい」、それぞれの回答者に回答の理由を聞いているので、一部を紹介します。
「自粛するべき」派の回答理由
- 逮捕されたのだし全部片付くまではやめたほうがよい。(30代・女性)
- 一度目ならまだ良かったかもしれないけど、二度目なら自粛したほうがいい。(40代・男性)
- 「名曲だね。でもこの曲を作った人は、薬を使った人だよ」とは子供にいえない。(40代・女性)
- いい歌ですけど、それが慣例。作る方も歌う方も社会的責任を負うべき。(50代・男性)
- 犯罪者に印税を渡すことはない。(60代・男性)
「自粛しなくてよい」派の回答理由
- SMAPの曲だから SMAPが歌っている声ならいいと思います。(30代・女性)
- この曲は、確かに槇原氏の曲ですが、すでにそれ以上知名度がある曲となっていると思います。確かに印税など槇原氏に入る訳だけど、この曲に限っては独り立ちしてると感じています。(50代・女性)
- 「見たくない出演者が出ていたら見なければいい」と同じで、「聞きたくない音楽が流れたら聞かなければいい、番組を変えればいい」と思うから。そもそもテレビ局とかはクレームを恐れての対応だと思いますが、「聞きたくない人の意見」は聞いて、「聞きたい人の意見」は聞かないんですか?って事になりませんか?(30代・男性)
- 教科書にも載ってんのに今更…。海外では薬物で捕まってても普通に活躍できてるし、関係ない人間が騒がないでほしい。(30代・女性)
- 極端な自粛は音楽業界を衰退させてしまう。また、その方の曲で得た収益を薬物依存症対策支援に回すなど、いくらでも方法はある。(20代・男性)
「聞きたくない人」は確かにいますが、「聞きたい人」はそれ以上に多く、強い思いもあるようです。