【2019】大手牛丼チェーンの満足度リサーチ結果【利用者1,164名へ調査】

今回、牛丼チェーンで飲食を利用したことがあるという1,164人の方を対象に満足度リサーチをおこないました。

その結果から「利用者数」と「満足度」、2つのランキングをご紹介します。

事前調査で牛丼チェーン店の利用経験をリサーチ

満足度調査をおこなう前に、まずは全国のみなさんに「直近一年以内の牛丼チェーンの利用経験」を聞きました。

事前調査概要
調査手法 インターネットでのアンケート
※自社運営のアンケートサイト「ボイスノート」にて実施
調査対象者 全国の男女1,749人
調査期間 2019年7月26日~2019年7月29日
調査対象選定条件 全国規模で展開している牛丼チェーン全4ブランド
(調査実施日:2019年7月12日)
質問内容 一年以内に利用したことのある牛丼チェーン店をすべて選んでください。

1,749人にご回答いただいた結果、直近一年以内の牛丼チェーンの利用者数は次のようになりました。

利用者数3

それでは第1位となった「吉野家」から、順に紹介していきます。

利用者数第1位:吉野家(823名)

吉野家

最も利用者が多かったのは、1,749人中823名(47.1%)が利用していた「吉野家」でした。

吉野家には、次の3つのこだわりがあります。

  • 牛丼の味へのこだわり
  • 快適な空間とサービス
  • 安全・安心へのこだわり

元祖牛丼店と言っても過言ではない吉野家は、「うまい、やすい、はやい、ずっと」という言葉を掲げ、おいしい食事を提供しています。

牛丼に使う肉は、牛一頭あたり10kgほどしか採れない、「ショートプレート」という希少な部位が使用されています。赤味と脂身の割合が6:4とバランスが良いことから、この部位しか使わないようにしているそうです。

味だけでなく、材料の仕入れから調理、お客様への提供まで、徹底した安全管理をおこなっているため、私たちも安心して食べることができます。

メニューは牛丼をはじめとした丼やカレーなどの定番のものから、一汁三菜朝膳、ベジメニューといった健康を意識したメニューも充実しています。

最近では、有名プライベートジムの「ライザップ」とコラボレーションしたメニュー、「ライザップ牛サラダ」も登場しました。

店舗数 全国1228店舗(吉野家公式サイト、店舗一覧ページより※2019年8月時点)
牛丼(並)金額 380円(税込)

吉野家の公式ページはこちら

利用者数第2位:すき家(676名)

すき家

利用者数で第2位だったのは、1,749人のうち676人(38.7%)が利用していた「すき家」でした。

すき家のサイトによると、おいしい牛丼を提供できる理由は次の5つだとしています。

  • 赤身と脂のバランスを徹底追求
  • 牛肉4に対し、玉ねぎ1が牛丼のベストバランス!
  • 玉ねぎの厚みもポイント
  • 進化を続ける“秘伝タレ”
  • 綿密に計算された入店予測
  • “おもてなし”もおいしさのうち KOSS-1グランプリを開催

すき家は、牛肉や玉ねぎなど材料へのこだわりだけでなく、肉へのタレのしみ込み具合が最もおいしいタイミングで常に提供できるよう、10分毎の入店予測をおこなうことで、おいしい牛丼の提供を可能としているそうです。

また、スタッフの接客や提供時間なども「おいしさ」に影響するとのことから、毎年スタッフの“おもてなし力”を競い合うコンテストもおこなっています。

一時期、スタッフが店内の業務を一人でおこなう「ワンオペ」が問題となり、客足が遠のいたこともありましたが、今では労働環境の改善が進み、再び顧客からの信頼を取り戻しているようです。

店舗数 全国1931店舗(ゼンショーホールディングスIR情報、月次推移より※2019年7月時点)
牛丼(並)金額 350円(税込)

すき家の公式ページはこちら

利用者数第3位:松屋(429名)

松屋

利用者数で第3位だったのは、1,749人のうち429人(24.5%)が利用していた「松屋」でした。

松屋は、地下250メートルから自噴する天然水を生産ラインに活かした「富士山工場」で野菜・漬物類の調理・加工をおこない、カレーやドレッシング、タレ類の調理・加工、精米等は、最先端の装置により異物の排除や調理・パッケージングが可能な「嵐山工場」でおこなっています。
また、それら工場から出荷された食品の各店舗への供給は、「川島生産物流センター」から最新のテクノロジーによって一括管理のもとスピーディーにおこなっています。このような各地・各工場の利点を活かした3拠点による管理体制のもと、安全で安心の食事を提供しています。

また、化学調味料・合成着色料・合成保存料を使用しないメニューの開発を推進していることも大きく謳っており、安全・安心に対しての意識が強いことがうかがえます。

タッチパネル式券売機やスマホ決済システムなど、新しいシステムの導入が早いのも特徴の一つです。

店舗数 全国1,174店舗
(松屋フーズIR情報、月次報告※2019年7月時点)
牛めし(並)金額 320円(税込)

松屋の公式ページはこちら

利用者数第4位:なか卯(234名)

なか卯

今回調査した4社で最も利用者数が少なかったのは、1,749人中234名(13.4%)が利用していた「なか卯」でした。

なか卯の牛丼は「和風牛丼」という商品名です。他社のものと異なり、具材にはしらたきや白ねぎも使われ、すき焼き風の味付けが特徴です。

なか卯を運営する株式会社なか卯の親会社は、「すき家」を運営する株式会社ゼンショーホールディングスです。そのため、なか卯の牛丼に使われる牛肉は、ゼンショーによる厳しいチェックを受け、安全性や脂身と赤味のバランスなどの基準を満たしたもののみが使われています。

なか卯のメニューで他社と大きく違うのは、うどんメニューも充実していることです。ざるうどんや釜たまうどんなどのような定番商品もあれば、冷やし坦々うどんや金胡麻たれのものなど、一風変わった商品もあります。

次回飲食時から使用できるクーポンがよく配布されるので、お得に利用できることが多いです。

また、人気アニメや声優とのコラボレーション企画の開催が多いのも特徴です。

店舗数 全国461店舗(なか卯公式サイト、会社案内ページより※2019年3月末日現在)
和風牛丼(並)金額 380円(税込)

なか卯の公式ページはこちら

牛丼チェーンの満足度ランキング

つづいて、満足度ランキングです。
それぞれの利用者に、各牛丼チェーンを10点満点で評価していただきました。利用者数が234名で最も少なかったなか卯に合わせて、各社先着234名の回答を集計しました。その結果をランキング形式でご紹介します。

満足度ランキング調査概要
調査手法 インターネットでのアンケート
※自社運営のアンケートサイト「ボイスノート」にて実施
調査対象者 利用者数ランキングのアンケートに回答した男女のうち、各234名ずつ
調査期間 2019年7月26日~2019年7月29日
調査対象
選定条件
全国規模で展開している牛丼チェーン全4ブランド
質問内容 「〇〇」について伺います。
質問1:「〇〇」は、普段どのように利用しますか?(店内・持ち帰り・両方)
質問2:「メニューの豊富さ」を、10点満点で評価してください。
質問3:店内で飲食する際の「味」を、10点満点で評価してください。(店内利用者のみ)
質問4:持ち帰りで飲食する際の「味」を、10点満点で評価してください。(持ち帰り利用者のみ)
質問5:「注文のしやすさ」を、10点満点で評価してください。
質問6:「スタッフの接客」を、10点満点で評価してください。
質問7:「総合的な満足度」を、10点満点で評価してください。
質問8:その評価の理由を教えてください。
※「〇〇」には各牛丼チェーンの名前が入る

牛丼チェーンの総合満足度を聞いた結果は、このようになりました。

満足度3

それでは、利用者数ランキングと同じく第1位となった吉野家から、順に紹介していきます。

総合満足度第1位:吉野家(平均7.962点)

吉野家を利用した男女234名に満足度を10点満点で評価していただいたところ、平均点が7.962点で第1位となりました。

吉野家利用者の評価分布
吉野家分布

吉野家を利用した方が評価した点数の理由には、次のようなものがありました。

吉野家の評価理由

  • いつもうまく早く安くができている(60代・男性)評価:10点
  • Tポイントが使えるのでありがたい。(70代・男性)評価:9点
  • 安くて、お腹いっぱいになる。味も美味しくて飽きないと思います。(50代・女性)評価:9点
  • 店員さんも親切で味もおいしい(40代・女性)評価:10点
  • 店舗の清潔さに欠ける(60代・男性)評価:7点
  • 店員さんによって良い人と悪い人の差が激しい(30代・男性)評価:7点
  • もっとメニューの種類が増えて欲しい(30代・女性)評価:9点

総合満足度第2位:すき家(平均7.855点)

すき家を利用した男女234名に満足度を10点満点で評価していただいたところ、平均点が7.855点で第2位となりました。

すき家利用者の評価分布
すき家分布

すき家を利用した方が評価した点数の理由には、次のようなものがありました。

すき家の評価理由

  • ドライブスルーをよく利用するので忙しいときに助かります。とてもおいしいです。(50代・女性)評価:10点
  • 手軽に入れる雰囲気と低価格は良い(30代・女性)評価:6点
  • メニューが豊富で楽しいから(30代・男性)評価:10点
  • 定員の態度が良くて、礼儀もすごい(10代・女性)評価:10点
  • お味は一番好み。スタッフも素晴らしい。席と席の間が狭い。(50代・女性)評価:8点
  • 持ち帰りがタッチパネルになってやりにくい(30代・女性)評価:7点
  • トッピングのバリエーションが多い。また家族で利用する際にテーブル席が多いのでよい。(60代・男性)評価:9点
  • 清潔感が他社よりは少し落ちる(40代・男性)評価:5点

総合満足度第3位:松屋(平均7.756点)

松屋を利用した男女234名に満足度を10点満点で評価していただいたところ、平均点が7.756点で第3位でした。

松屋利用者の評価分布
松屋分布

松屋を利用した方が評価した点数の理由には、次のようなものがありました。

松屋の評価理由

  • ご飯は美味しいが、店員の態度が気に入らない人がいる(30代・男性)評価:7点
  • 券売機の使い方が複雑で、初心者には使いづらい。メニューも、多すぎ。(50代・男性)評価:7点
  • 定食類のメニューが豊富(50代・男性)評価:6点
  • 決済手段が豊富(40代・男性)評価:6点
  • 限定メニューが良い(30代・男性)評価:8点
  • 味噌汁が無料なのは嬉しい。(50代・男性)評価:5点

総合満足度第4位:なか卯(平均7.607点)

なか卯を利用した男女234名に満足度を10点満点で評価していただいたところ、平均点が7.607点で第4位となりました。

なか卯利用者の評価分布
なか卯分布

なか卯を利用した方が評価した点数の理由には、次のようなものがありました。

なか卯の評価理由

  • 店舗数がすくない。値段がたかめ。(50代・男性)評価:8点
  • うどんがメニューにあるのは嬉しい。(50代・男性)評価:7点
  • 食器類が汚い(30代・女性)評価:6点
  • 牛丼以外も美味しい(70代・男性)評価:7点
  • 発券機がつかいづらい(60代・男性)評価:6点
  • テイクアウトのいれものがちょっと弱い(50代・男性)評価:9点
  • 肉質が良いかんじがする(30代・男性)評価:8点

まとめ

今回の調査では以下のような結果となりました。

  • 「最も利用者数が多い牛丼チェーン」は「吉野家」
  • 「最も満足度が高い牛丼チェーン」は「吉野家」

以上、利用者数と満足度をランキング形式で紹介いたしました。

【牛丼チェーン】日本トレンドリサーチ

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