
増えたのは利用する人数? 回数?
外出自粛の影響によりさまざまな飲食店が業績を落とし、存続すら危ぶまれる中、ファストフードの最大手「マクドナルド」は業績を伸ばしているそうです。
利用する人の数がこれまでより増えたのか。それとも以前から利用していた人の利用する回数が増えたのか。
このあたりを調べるべく、アンケートをおこないました。
調査手法 | インターネットでのアンケート ※自社運営のアンケートサイト「ボイスノート」を始め複数の調査サービスを利用して調査を実施 |
調査対象者 | 男女 |
調査期間 | 2020年5月16日 | 質問内容 | 質問1:外出自粛要請が出されてから(4月以降)、マクドナルドの商品を購入して 食べる頻度が増えましたか? 質問2:4月以降の一ヶ月半の間にマクドナルドの商品を食べた頻度として、最も当てはまるものを選んでください。 質問3:外出自粛前(3月以前)にマクドナルドの商品を食べていた頻度として、最も当てはまるものを選んでください。 質問4:あなたの住まいの世帯人数を教えてください。 |
集計対象人数 | 1,967人 |
13.8%が、マクドナルドの利用「増えた」
緊急事態宣言の発令の時期などを踏まえ、今回は4月1日以前を「外出自粛前」、4月以降を「外出自粛後」として比べることにします。
まずは、外出自粛後にマクドナルドの利用が増えたかを聞きました。
Uber Eatsなどのようなデリバリーサービスを介した利用も含めて聞いた結果がこちらです。
13.8%と、決して多数というわけではありませんが、確実に「増えた」という人はいるようです。
これを世帯人数別で集計するとこのようになりました。
「増えた」という人が最も多かったのは世帯人数が5人の25.8%でした。
一人暮らしよりも、家族で暮らしている人のほうが利用頻度が上がる傾向が見られます。
続いて、マクドナルドの利用頻度を聞きました。
マクドナルドの利用が「増えた」という方のみの回答を集計すると、このようになりました。
「1週間に1回」のペースで利用しているという人が、自粛前は7.7%だったことに対して自粛後は29.4%でした。その他「毎日」「2日に1回」「3~6日に1回」などで、自粛前と比べて倍以上の割合で利用している人がいる結果となりました。
元々利用する人が、より利用するようになった
今度は、自粛後に利用する頻度についての回答結果を、自粛前の利用頻度別で集計しました。
自粛前から1ヶ月半に1回以上のペースで利用していた人と、それより少ない頻度で利用していた人との2つに分けて集計した結果がこちらです。
「それ以下の頻度」では「増えた」が5.3%であるのに対し、「1ヶ月半に1回」以上のほうでは「増えた」が26.6%と、割合に大きく違いが出る結果となりました。
今回の調査結果からは、利用する人の数がより増えたというよりも、以前から利用していた人の利用する回数が増えた、ということが言えそうです。