【早生まれ】「不利」だと感じたことが「ある」のは42.8%

早生まれで「不利」だと感じたことはありますか?

東京大学大学院経済学研究科の山口慎太郎教授は、7月11日に公表した論文で、生まれ月による差は想像以上に長く続くとする研究結果を発表しました。
これまでも、特に幼少期は生まれ月による成長の差は大きく、「早生まれ(1月1日生まれ~4月1日生まれ)」は不利だと言われることはありましたが、この差が大学の進学率や就職後の収入にも影響しているとのことで話題になっています。

実際に早生まれの方は早生まれではない方よりも「不利」だと感じているのでしょうか。
今回は、早生まれの方と早生まれではない方それぞれ250名ずつに、「誕生月」についてアンケートを実施しました。

「誕生月に関するアンケート」調査概要
調査手法 インターネットでのアンケート
※自社運営のアンケートサイト「ボイスノート」を始め複数の調査サービスを利用して調査を実施
調査対象者 男女
調査期間 2020年8月20日~8月21日
質問内容 質問1:早生まれではない人に比べて、自分のほうが「不利」だと感じたことはありますか?
質問2:早生まれではない人と比べて不利だと感じたことを教えてください。
質問3:早生まれではない人に比べて、自分のほうが「有利」だと感じたことはありますか?
質問4:早生まれではない人と比べて有利だと感じたことを教えてください。
質問5:早生まれの人と比べて、自分のほうが「有利」だと感じたことはありますか?
質問6:早生まれの人と比べて有利だと感じたことを教えてください。
集計対象人数 500人(早生まれの方と早生まれではない方それぞれ、男女各125人ずつ)

早生まれの方の42.8%は、早生まれではない方よりも「不利」だと感じている

まずは、事前調査で「早生まれ」かどうかについて聞き、「早生まれ」と回答した方に「不利」だと感じたことがあるか聞きました。

早生まれの方の42.8%が「不利」だと感じたことが「ある」と回答しました。
不利だと感じた点について聞くと「小さい時体育がいつもできなくてそれがコンプレックスになってずっと運動音痴として育ってしまった」「成人式の日にお酒が飲めなかった」「同級生なのに見下される」「年金の受給時期が遅くなる。」「自動車免許証の取得が遅れる」という回答がありました。

続いて、「早生まれ」で「有利」だと感じたことがあるかについても聞いてみました。

31.6%が「ある」と回答しました。
有利だと感じた点について聞くと「20歳以降は、同級生の中で歳をとるのが遅い事を、とても嬉しく感じました。」「小さくて動きがすばやい。」「大学を1年浪人しても年齢は普通の人と同じなので、就職活動時に印象が変わらない。」という回答がありました。

では逆に、早生まれではない方は早生まれの方よりも「有利」だと感じているのでしょうか?

「ある」と回答したのは14.0%でした。早生まれの方に比べて「有利」だと感じている方は、多くはないようです。
有利だと感じた点について聞くと「4月生まれなので、特に小学校から中学校1年くらいまでの期間に、身体・体力面で有利性を感じた。」「数か月分の人生経験を積んでいる分だけ有利。」「私は4月17日生まれ(早生まれではない)だが、同じ学年の同級生の中では身体能力が有利であった。また、我が子は4月1日生まれ(早生まれ)で小学校では特に体力的にきつかったことを実際に目にした。」という回答がありました。

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