
署名した書類や記名されている書類などに、捺印・押印は必要だと思いますか?
河野行政改革担当大臣はデジタル化を推進する一環として、行政手続きでの押印の必要性を検討し、可能なかぎり不要とするようすべての府省庁に要請しました。
全日本印章業協会の徳井孝生会長も行政手続きの不必要な判子の廃止に賛同する考えを明らかにしています。
全国の皆さんは判子の廃止についてどのように考えているのでしょうか。
今回は、全国の男女各750名ずつを対象に、「判子」についてアンケートを実施しました。
調査手法 | インターネットでのアンケート ※自社運営のアンケートサイト「ボイスノート」を始め複数の調査サービスを利用して調査を実施 |
調査対象者 | 男女 |
調査期間 | 2020年9月24日~9月30日 | 質問内容 | 質問1:現在、仕事をしていますか(職に就いていますか)? 質問2:あなたは、判子を使う機会は多いですか? 質問3:署名した書類や記名されている書類などに、捺印・押印は必要だと思いますか? 質問4:その回答の理由を教えてください。 |
集計対象人数 | 1,500人(男女各750名ずつ) |
58.7%が、記名した書類に押印は必要ないと思っている
まずは、現在、仕事をしているかについて聞きました。
61.9%の方が「している」と回答しました。
次に判子を使う機会がどのくらいあるかについて聞きました。
最も多かったのは「少ない」で40.3%、「どちらかといえば少ない」と合わせると68.4%の方は使う機会が少ないようです。
この回答を質問1の回答別に集計したところ、以下のような結果になりました。
お仕事をしている方のほうが判子を使う機会は多いようです。
続いて、署名した書類や記名されている書類などに、捺印・押印は必要だと思うかについて聞きました。
58.7%の方が「必要だと思わない」と回答しました。
この回答を質問2の回答別に集計したところ、以下のような結果になりました。
判子を使う機会が「多い」方は61.5%が「必要だと思う」と回答しました。
使う機会が少ない方ほど判子が不必要だと感じているようです。
それぞれの回答の理由についても聞いているので、その一部を紹介します。
「必要だと思う」回答理由
- 誰の責任かハッキリさせる為にと、判子を押すことで自分に責任感を持たせる為。(40代・男性)
- 日本の文化であり、ちゃんと見た証拠になります。(60代・男性)
- 契約など印鑑証明で、安全確保出来る。(70代・男性)
- 署名だけだと誰でも気楽に容易に書けるが、偽の印鑑を使うには抵抗がある。(70代・男性)
- やはり、「ハンコ」が押してあると否とでは信頼感が違う。(40代・男性)
「必要だと思わない」回答理由
- リモートワークの妨げになっていると思うから。(50代・女性)
- ペーパーレスの時代だから。(60代・男性)
- 署名しているのだから印鑑で押すと二度手間で非効率に思ったから。(30代・男性)
- 署名と判子は重複する。海外だったら、サインだけでことは足りる。(50代・女性)
- サインで済むならサインでよいし、時代とともに紙を使うこと自体少なくなっているので、必ずしも判子を必要としないやり方に変えていったほうがよい。(40代・女性)