【劇場版・鬼滅の刃】これまでの記録と同列で比較することに違和感が「ある」29.5%

映画『鬼滅の刃』の“最速記録”が、これまでに記録を作ってきた映画と同列で比較されることについて、どう思いますか?

10月16日に公開されたアニメ映画『劇場版「鬼滅の刃」無限列車編』が大ヒットしており、これまでの観客動員数、興行収入等の記録を塗り替えていっています。
11月9日に発表された最新の興行収入は、公開から24日で204億8361万1650円を記録し、国内歴代興行収入ランキングで5位にランクインしました。
同作は興行収入だけでなく、その興行収入に到達するまでの日数が最速であるとして注目されています。

一方、この記録は、一日で通常時の数日分に相当するほどの回数で上映する劇場側のスケジュールや、来場者特典、SNSの普及などが要因とも言われ、これまでに記録を作ってきた映画作品とは、状況が違うという見方があるようです。
全国の皆さんは『劇場版・鬼滅の刃』の記録が、これまでに記録を作ってきた映画と同列で比較されることについて、どのように感じているのでしょうか。

今回は、全国の男女各500名、計1,000名を対象に、「映画の興行記録」についてアンケートを実施しました。

「映画の興行記録に関するアンケート」調査概要
調査手法 インターネットでのアンケート
※自社運営のアンケートサイト「ボイスノート」を始め複数の調査サービスを利用して調査を実施
調査対象者 男女
調査期間 2020年11月7日~11月10日
質問内容 質問1:『劇場版・鬼滅の刃』のつくる記録が、これまでに記録を作ってきた映画と同列で比較されることについて、違和感がありますか?
質問2:その理由を教えてください。
質問3:『劇場版・鬼滅の刃』を観ましたか?
質問4:『劇場版・鬼滅の刃』に『千と千尋の神隠し』の記録を抜いてほしいと思いますか?
集計対象人数 1,000人(男女500名ずつ)

29.5%が違和感「ある」と回答

まずは『劇場版・鬼滅の刃』のつくる記録が、これまでに記録を作ってきた映画と同列で比較されることについて、違和感があるかについて聞きました。

29.5%の方は「ある」と回答しており、他作品と同列で比較されることについて、違和感を感じているようです。
この回答の理由について聞くと以下のような回答がありました。

違和感「ある」回答理由

  • 1つの映画館で何スクリーンも使って上映しているので、その分早い段階で売上が伸びるのは当たり前だと思う(40代・女性)
  • もちろんすごいことだとは思っているが、コロナ禍ですることがない人が見ていたりと、人々が流行り物のノリに乗りやすい時期だったことも関係していると思うので環境が変わったことが流行の原因の一つだと思う。環境や事情が変われば事情もかわるのではと感じる。(20代・女性)
  • アニメ1期と2期の間で、映画を見てないと2期が分からないというのは少しずるい気もする。(20代・女性)
  • 状況的に他にライバル作品がなく、これしか観るものがないという状況だから不公平感はあると思う。(30代・女性)
  • 1.ライバルが少なすぎる。映画館に行っても、他の映画が(コロナの影響で)少ししか上映されていない。シネコンの半分以上のスクリーンが鬼滅という状況では、選択肢がない。2.SNSなどで拡散し、加えて、ニュースが少ないマスコミがこぞって宣伝してくれる。あまりに恵まれすぎて、映画の出来以上の評価だと思う。(70代・男性)

違和感「ない」回答理由

  • どんな映画でも人気があれば記録が伸びるの当たり前だし、その記録は今の人たちに共感を与えている証拠だから、違和感は感じない。(60代・男性)
  • オイルショック、円高不況、バブル崩壊、リーマンショック。社会状況を言ったらキリがない。快挙には変わりないでしょう。(50代・男性)
  • その時代背景によって、宣伝の仕方は変わってくる。SNSの影響ばかりとも思えない。(50代・女性)
  • それぞれの記録も時代によって状況が違うと思うので、全て同列にすることは無理だと思う。それぞれの記録に対する背景を考慮に入れなければならないことの方が違和感を覚える。(50代・女性)
  • これまで記録を作ってきた映画もそれぞれの時代背景があったはずなので、鬼滅の刃だけが特別とは思わないから。(50代・男性)

続いて、『劇場版・鬼滅の刃』を観たかについて聞きました。

「2回以上観た」という方は1.2%、「一回観た」という方は14.7%と、今回の調査では15.9%の方が『鬼滅の刃』の映画を観たという結果となりました。

最後に、メディア等で引き合いに出されることが多い、現在国内歴代興行収入ランキング1位の『千と千尋の神隠し』の記録を、『劇場版・鬼滅の刃』に抜いてほしいと思うかについても聞いてみました。

「抜いてほしいと思う」は22.3%、「どちらかといえば抜いてほしいと思う」は12.1%でした。
一方、「抜いてほしくないと思う」と回答した方は7.4%、「どちらかといえば抜いてほしくないと思う」と回答した方は9.4%で、あわせると16.8%の方は「抜いてほしくない」と思っているようです。
また、およそ半数の方は「映画の興行記録に興味がない」と回答しました。

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