【血液の在庫量不足】16~69歳の健康な男女の63.9%が、献血に行こうと「思わない」

献血をしたことはありますか?

日本赤十字社によると、血液の在庫量が不足しているようです。
新型コロナウイルス感染拡大の影響により、献血イベントの中止や延期となったことに加え、外出の自粛によって献血協力者が減ったことが原因のようです。
東京都内では、4月から11月までの間で献血をした人が、去年と比べて約29,000人減少したそうです。

今回は、1,400名を対象に「献血」についてアンケートを実施しました。

「献血に関するアンケート」調査概要
調査手法 インターネットでのアンケート
※自社運営のアンケートサイト「ボイスノート」を始め複数の調査サービスを利用して調査を実施
調査対象者 男女
調査期間 2020年11月29日~11月30日
質問内容 質問1:献血をしたことがありますか?
質問2:献血できない条件に当てはまるものを選んでください。[複数回答可]
質問3:献血に行こうと思いますか?
質問4:その回答の理由を教えてください。
集計対象人数 1,400人(男女700名ずつ)

献血に行こうと「思わない」63.9%

まずは、献血をしたことがあるか聞きました。

54.4%の方が、献血をしたことが「ある」と回答しました。

日本赤十字社は、16~69歳の方(65歳以上の場合、60~64歳の間に献血経験がある方)に献血の協力を求めています。
一方で、以下の項目に該当する方には献血をすることができません。

  • 体調不良、服薬中、発熱等の方
  • 出血を伴う歯科治療(歯石除去を含む)を受けた方
  • 一定期間内に予防接種を受けた方
  • 6カ月以内にピアスの穴をあけた方
  • 6カ月以内にいれずみを入れた方
  • 外傷のある方
  • 特定の病気(心臓病・悪性腫瘍・けいれん性疾患・血液疾患・ぜんそく・脳卒中等)にかかったことのある方
  • 海外旅行者および海外で生活したことがある方
  • 輸血歴・臓器移植歴のある方
  • エイズ、肝炎などのウイルス保有者、またはそれと疑われる方
  • クロイツフェルト・ヤコブ病(CJD)の方、またはそれと疑われる方
  • 妊娠中、授乳中等の方
  • 新型コロナウイルスの検査を受けた、診断された等の方

そこで、16歳~69歳の方に限定し、献血できない条件に当てはまるものがあるかどうか聞きました。


「当てはまるものがない」と回答した方は49.4%でしたが、それ以外の50%以上の方は、何らかの条件が当てはまるようです。

「当てはまるものがない」と回答した、49.4%(582人)の方に、献血に行こうと思うか聞きました。


38.0%の方が、献血に行こうと「思う」と回答しました。
その一方で、63.9%の方は行こうと「思わない」と回答する結果となりました。

それぞれの回答理由を聞いているので、一部を紹介します。

献血に行こうと「思う」回答理由

  • 非常事態宣言時には控えていたが、日本赤十字社より依頼のメール(献血は「不要不急の外出には当たらない」とあり、血液が足りない、との説明があった)があり、少しでも協力しようと思ったから。(50代・女性)
  • 血液が不足し逼迫している状況だから。(60代・男性)
  • 困った時はお互い様。自分も輸血してもらう時が来るかもしれないので、血液を必要としている人がいるなら力になりたいと思った。(40代・女性)
  • 自分にできることで、誰かの役に立つのであれば、進んで行いたい。(40代・男性)

献血に行こうと「思わない」回答理由

  • 献血に行くとコロナに感染する可能性が高くなる為。行くならもっと違う状態の時に行きたい。(50代・男性)
  • 献血する所が遠くにしかなく、あまり今遠出したくないから。(40代・女性)
  • 献血の会場自体が3密だから。(50代・男性)
  • もともと血が薄く、献血を希望しても断られたことがある。(50代・女性)

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