【店員さんに声掛け】飲食店で店員さんに声掛けを「する」のは79.5%

飲食店で店員さんに「ごちそうさま」「美味しかった」などのような声掛けをしますか?

ミュージシャンの前里慎太郎さんがSNSで紹介した
『老夫婦がやってる定食屋で、言わない方が粋かちょっと悩んだけど、「美味しかったです」って言ってお会計済ませ、外出て引き戸を閉めた。そこで「美味しかっただって、良かったね」って中でお婆さんが言ってるのが聞こえて、これからは口に出していこうと思った。』
というエピソードが話題になりました。

飲食店で店員さんに「ごちそうさま」「美味しかった」などのような声掛けをしているという方はどのくらいいるのでしょうか。

今回は、全国の男女650名ずつ、計1,300名を対象に「店員さんへの声掛け」についてアンケートを実施しました。

「店員さんへの声がけに関するアンケート」調査概要
調査手法 インターネットでのアンケート
※自社運営のアンケートサイト「ボイスノート」を始め複数の調査サービスを利用して調査を実施
調査対象者 男女
調査期間 2020年12月15日~12月23日
質問内容 質問1:飲食店で店員さんに「ごちそうさま」「美味しかった」などのような声掛けをしますか?
質問2:その理由を教えてください。
質問3:スーパーやコンビニなどでの買い物の際、店員さんに「(会計を)お願いします」「ありがとう」などのような声掛けをしますか?
質問4:その理由を教えてください。
質問5:接客業をしたことがありますか?
質問6:お客さんに「ありがとう」「美味しかった」などのような声を掛けられたことがありますか?
質問7:そのような声を掛けられた時に、どのように感じたか教えてください。
質問8:うれしくなかった理由を教えてください。
集計対象人数 1,300人(男女650名ずつ)

飲食店で店員さんに声掛け、「毎回する」は34.9%、「することが多い」は44.6%

まずは、飲食店で店員さんに「ごちそうさま」「美味しかった」などのような声掛けについて聞きました。
※改善を要求する内容や苦情などではなく、あくまで“ポジティブ”な内容の声掛けについて回答してもらっています。

「毎回する」は34.9%、「することが多い」は44.6%で、合わせると79.5%の方が店員さんに声掛けを「する」と回答しました。

それぞれの回答の理由についても聞いたので一部を紹介します。

    「毎回する」「することが多い」回答理由

  • 店員さんに気持ちよく仕事をしてもらいたいから。雑な対応をすると自分にもかえってくると思うから。(30代・男性)
  • 美味しい、美味しくないではなく、調理した人への敬意と感謝の気持ち。(60代・男性)
  • 同じ人間ですし、飲食店でなくても「ありがとう」は言いたいです。それに、笑顔の素敵な人にはとっても癒やされますから。(60代・女性)
  • 小さい頃からマナーとして当然にやっているから。(30代・女性)
  • 自分が言われたら嬉しいし、気持ちよく帰りたいから(20代・女性)
  • 感想を伝えることで、お店の方もやる気がでる。商品を作る作業が丁寧になる。影響を与えると思う。(40代・男性)
    「しないことが多い」「しない」回答理由

  • した方が丁寧なのはわかるが、反応が良かったことがないから。(40代・女性)
  • まれにすることもあるが、知らない人(店員)に声をかける気恥ずかしさがある。(20代・女性)
  • お金を払っているのだから、こちらから言う必要はないと思うから。(50代・男性)
  • 店員も忙しいから、あえて声は掛けない。(30代・女性)
  • 気持はあるけど、声はかけられないので、会釈はします。(50代・女性)

では、飲食店以外の、スーパーやコンビニなどのようなお店ではどうでしょうか。

買い物の際に、店員さんに「(会計を)お願いします」「ありがとう」などのような声掛けをするか聞きました。

「毎回する」は30.2%、「することが多い」は34.5%で、合わせると64.7%の方が店員さんに声掛けをしていると回答しました。

こちらもそれぞれの回答の理由について聞いたので一部を紹介します。

    「毎回する」「することが多い」回答理由

  • お願いする側なので、声かけは普通にした方が良いと思うから。(50代・女性)
  • お仕事をねぎらう意味で、自然と出る言葉。(70代・男性)
  • 「お手間をかけます」という意味の挨拶である。(50代・男性)
  • ちょっとした挨拶は潤滑剤の役割を果たすと思います。スーパーやコンビニは再び会う可能性が高いので、次も気持ちよく応対してもらえると思います。(70代・男性)
  • 向こうは仕事でやっている事かも知れないが、こちらも店員さんがいないと買い物が出来ない訳だから、店員さんも客も対等だと思う。だから対等な人と人のコミュニケーションとしてやっている。(30代・女性)
  • そのほうが気持ちよく会計をしてもらえると思うから。(60代・女性)
    「しないことが多い」「しない」回答理由

  • コンビニでは直接作ってもらったものではないので、飲食店ほど感謝の気持ちがない。(40代・女性)
  • なんとなく会話しにくい。今は特にコロナでビニールカーテンしているし。(50代・女性)
  • コンビニやスーパーのレジ対応は繁忙を極めていることが多く、レジ待ちの他の客やレジ担当者に余計な負担をかけてはならないと考えるから。(60代・男性)
  • うるさい客だと思われたくないので。(70代・男性)
  • 仕事でやってるので当然だから。心の中では世話になると思っている。(60代・男性)
  • お客の立場なので、こっちからお礼言うのはおかしいから。(50代・男性)

では接客業をしていて、実際にお客さんに声を掛けられたことがある方は、どのように感じるのでしょうか。

まずは接客業の経験の有無について聞きました。

「ある」と回答した74.6%の“接客業経験者”の方に、お客さんに「ありがとう」「美味しかった」などのような声を掛けられたことがあるか聞きました。

90.2%の方が「ある」と回答しました。

続いてそのような声を掛けられた時に、どのように感じたか聞きました。

98.5%と、ほとんどの方は「うれしかった」と感じているようです。
一方、1.5%の方は「うれしくなかった」と回答しました。

「うれしくなかった」と回答した方に理由を聞くと、「普通に仕事していただけなので、お礼なんか言われると恐縮してしまう。」「自分が経営しているお店でもないので何とも思わなかった。」「反応するのがめんどくさい。」という意見がありました。

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