
今年の夏、外出頻度はどう変わる?
東京・沖縄では引き続き緊急事態宣言が発出され、まだまだコロナ禍が続く2021年の夏。
ワクチン接種が進む一方で、「自粛疲れ」「もう限界」などと繁華街を中心に人の動きが戻りつつもあるようです。
去年同様オリンピック・パラリンピック開催に伴う祝日の移動もある「二度目のコロナ禍の夏」を、皆さんはどう過ごそうと考えているのでしょうか。
夏休みの過ごし方について、お仕事をされている方々にアンケートを実施しました。
調査手法 | インターネットでのアンケート ※自社運営のアンケートサイト「ボイスノート」を始め複数の調査サービスを利用して調査を実施 |
調査対象者 | 事前調査にて「現在仕事をしている」と回答した男女 |
調査期間 | 2021年7月9日~7月12日 | 質問内容 |
質問1:今年の夏、連休(2日以上)はありますか? 質問2:今年の夏の連休は最大何日間ですか? 質問3:旅行の予定はありますか? 質問4:実家への帰省の予定はありますか? 質問5:8月以降の外出頻度はどうなりそうですか? 質問6:その理由を教えてください。 |
集計対象人数 | 1,679人 |
実家への帰省、32.2%が「予定している」
まずは、この夏の連休の有無について聞きました。
連休が「ある」と回答したのは84.3%、1415人でした。
この方々に、連休が最大何日間あるのかを聞きました。
「7連休以上ある」という方が27.9%と最も多くなりました。
「4連休が最大」との回答が続いて23.3%でした。
移動した祝日やお盆のあいだの平日で有給休暇を使ってまとまった休みを取るという方が多いようです。
カレンダー通りという方は最大4連休となるので、こうした方も多くいるようです。
多くの方がこのようにまとまった休みを取得する中で、旅行や実家への帰省を予定しているか聞きました。
旅行の予定については「ない」が75.5%となりました。
一方で、宿泊旅行の予定がある方は16.5%、日帰り旅行の予定がある方は9.8%となりました。
旅行する人の中では、「旅行するなら泊りがけで」という方が多いようです。
また、帰省する予定があると回答したのは32.2%でした。
「親と同居している」など帰省先がない方を除いた人数の回答であるため、実際の人数としては少ないですが、割合は旅行を予定しているよりも高い結果になりました。
外出頻度、去年の夏と「変わらず外出しない」が43.7%
続いては、外出の頻度が昨年の同じ時期と比べてどう変化しそうかを聞きました。
アンケートを開始した7月9日は、東京都・沖縄県の緊急事態宣言の再発出が正式に決定した日です。
(発表後の夜の時間帯からアンケートをスタートしています)
これを受けて、8月以降の外出頻度についてみなさんがどのように考えているかを見てみましょう。
「変わらず外出しない」が43.7%が最多、「変わらず外出する」がそれに続き23.4%となりました。
外出頻度についてこの4択で質問しましたが、その理由はさまざまです。
理由について聞いた回答のそれぞれ一部をご紹介します。
「今年のほうが外出する」と回答した理由
- 7月中にコロナウイルスワクチン接種2回目を終えるので、注意を怠らずに外出は増やして行きたいと思う(60代・女性)
- 仕事の関係(50代・女性)
- もう自粛に疲れた(20代・男性)
- 雰囲気が去年と全然違う。みんな普通に出掛けてるから(30代・女性)
- コロナの死亡率があまり高くないからそこまで怖いウイルスに感じないなと思ったし、コロナ対策をして外出すれば全く怖くないなと思ったから(30代・男性)
- 子供が小6で、修学旅行も中止になり可哀想なのでコロナに注意しながら出かけることにした(40代・女性)
- もう政府のいう事は聞かない(60代・男性)
- 気にならなくなってきてる(20代・男性)
- オリンピック・ボランティアだし、ワクチン接種も済ませてから頑張る(70代・女性)
- 政府がオリンピックをするくらいなのだからコロナももう大丈夫だという安心感があるから(60代・女性)
「変わらず外出する」と回答した理由
- マスク、手洗いを励行し、三密を避けた外出であれば、問題はないと思います(60代・男性)
- 必要な外出しかしないので変わらない(40代・女性)
- リモートワークはできない仕事なので外出せざるを得ないから(40代・男性)
- 病院での診察のための定期的な外出であるため変化ありません(60代・男性)
- 元々1人で近場にしか外出しないので変わらない(30代・男性)
- 仕事、日常の買い物以外で去年も今年も出ていないため。遊びに行ったりは一切出来ません(40代・女性)
- 田舎に住んでいて、感染者がほとんどいないから(30代・男性)
- コロナ気にしていたらどこにも行けないから(40代・男性)
- 行きたい場所があって一緒に行きたい人がいるから。今年の8月は今年しかないから(30代・女性)
- 政府の指示など無視しているから(50代・男性)
「今年のほうが外出しない」と回答した理由
- 我慢するのが慣れてきたから(40代・女性)
- 前より家でのんびりするようになった(50代・女性)
- お酒の制限が続きそうだから(40代・男性)
- イベントが減りそうだから(50代・男性)
- 多分ですがオリンピックの開催でさらに仕事量が減ると思うからです(50代・男性)
- 五輪・パラリンピックと夏季休暇により、今後、更に陽性者・感染者が増え、医療もますます逼迫する可能性が高いから。万が一、自分が感染した際、十分な治療が受けられるかも不透明(30代・男性)
- 在宅ワークになったから(40代・女性)
- 会議などがなくなったから(50代・男性)
- オリンピックが始まるため、外国からの出入りでコロナ感染への不安が大きくなった(30代・女性)
- お金がありません(60代・男性)
「変わらず外出しない」と回答した理由
- コロナウイルスが落ち着くまで外出は控えている。このスタイルは当分変わらないと思う(30代・男性)
- もともと、インドア派なので(50代・男性)
- 昨年に続いてテレワーク中なので。(50代・男性)
- ひとりひとりの意識は大事だと思うので、控えたい。その輪が広がれば、ひとりひとり考えるようになり、意識改革ができるのかなと思います(50代・女性)
- 外出しないことに慣れて別に不便を感じないから(40代・男性)
- ワクチン接種が予約も取れずまだまだ今後の目途が立たないから(50代・男性)
- 感染者がどこをうろついてるかわからないので外に出ること自体が危険。政府はどうせ何もしない(40代・男性)
- 今年の夏も昨年同様厳しいと思います。我慢しようと思いました(60代・女性)
- コロナにかかっている人数あまり減らないし、予防接種も打っていないから(40代・男性)
- 最低限の買い物などは以前と変わらずしますが、新たにチャレンジしてどこかへ行くことはないです(40代・男性)
いわゆる「自粛疲れ」に苦しむ方、ワクチン接種を終えた方、仕事の環境や量が変化した方、そもそもコロナに対して不安を感じていない方、などなどさまざまな考え方、事情があることが回答から読み取れます。
いずれにせよ今年の夏も、コロナに加え、オリンピックや夏の暑さなどとのあわせ技に多くの方が振り回される「二度目の夏」になってしまいそうです。