
あなたが勤める会社のワークフローは早いと思いますか?
会社に勤めていると、すべてが自分の思い通りできるわけではなく、必要な手続きや順序などがあります。
これがスムーズであれば問題ないのですが、現場の人間からすると「何でこんなに時間がかかるんだ!」と憤りを感じることもあるのではないでしょうか。
今回は、中小企業向けクラウドERP『キャムマックス』を提供する株式会社キャムと共同で、事前調査で「会社に勤める従業員である」と回答した全国の男女1,249名を対象に、自社の「ワークフロー」についてアンケートをおこないました。
調査手法 | インターネットでのアンケート ※自社運営のアンケートサイト「ボイスノート」を利用して調査を実施 |
調査対象者 | 事前調査で「会社に勤める従業員である」と回答した男女 |
調査期間 | 2021年7月14日~7月21日 | 質問内容 |
質問1:あなたが勤める会社が当てはまるものを選んでください。 質問2:自社のワークフローの早さについて、どのように思いますか? 質問3:ワークフローが早くて良かった・驚いた・助かった、などのエピソードがあれば教えてください。 質問4:ワークフローが遅くて悪かった・驚いた・困った、などのエピソードがあれば教えてください。 |
集計対象人数 | 1,249人 |
※原則として小数点以下第2位を四捨五入し表記しているため、合計が100%にならない場合があります。
中小企業・小規模企業に勤める22.0%が、自社のワークフローについて「遅い」と回答
まずは、勤めている会社の規模について聞きました。
※今回、大企業・中小企業・小規模企業の分け方については下記サイトの表を参考に選んでいただいています。(参考:https://www.chusho.meti.go.jp/faq/faq/faq01_teigi.htm)
続いて、勤めている会社のワークフロー(会議などの決済や承認などが下りるまでの流れ、業務のやり取りなど)の早さについて聞き、質問1の回答別に集計しました。
大企業に勤めている方は「とても早い」が4.1%、「早い」が23.5%で、合わせると27.6%の方が「早い」と回答しました。
また、25.4%の方は「遅い」、11.1%の方は「とても遅い」と回答し、合わせると36.5%の方が「遅い」と感じているようです。
一方、中小企業・小規模企業に勤めている方は、「とても早い」が4.1%、「早い」が19.0%で、合わせると23.1%の方が「早い」と回答しました。
また、14.7%が「遅い」、7.3%が「とても遅い」と回答し、合わせると22.0%の方が「遅い」と感じているようです。
「早い」と感じている方も、「遅い」と感じている方も、大企業に勤めている方のほうが多いようです。
中小企業・小規模企業に勤めている方は「案件や場合による」と回答した方も多く、24.2%でした。
次に、「とても早い」「早い」「案件や場合による」と回答した方に、ワークフローが早くて良かった・驚いた・助かった、などのエピソードについて聞いてみました。
ワークフローが早くて良かった・驚いた・助かった、などのエピソード
- 現場の流れが止まらずに済む。(60代・男性)
- 流行りのコンテンツ情報が解禁された際に企画書を提出したところ、スイスイと話が進んですぐに複数の企画が進行許可が下り、他社よりも早く商品化を進めることができた。(30代・女性)
- 決断、指示が速いのでこちらも動きやすく仕事がしやすい。(40代・女性)
- 稟議書を上げてもスムーズに運び、取引先に迷惑をかけることがないから。(60代・男性)
- 社内でシステムを作成して対応している。Webでの承認は即時なので早い。(50代・男性)
- 会議や経費精算など、すぐに承認がでるので物事が進みやすい。(20代・女性)
- 案件の行ったり来たりがなくなりストレスが減った。(40代・女性)
- コロナで緊急事態宣言になってすぐに全員テレワークが決まった。(40代・男性)
- 書類の承認が急ぎ必要で承認者が不在だったが、電子承認だったので、すぐにできた。(40代・男性)
- 仕事の能率があがるし、その分余裕ができる。(60代・男性)
- 設備購入の稟議ワークフローが早くて必要な時期に購入できた。(50代・男性)
- 在宅勤務になっても、社内にいるように手続きが進む。(50代・男性)
- 急ぎの仕事をこなす上で、ワークフローに滞りがなければ客先からの評価が上がり助かります。(30代・男性)
- フローがあることで、次に何をすればいいか?が事前にわかるので、事前準備等出来る場合がある。そういった意味ではよいと思う。(40代・男性)
最後に、「とても遅い」「遅い」「案件や場合による」と回答した方に、ワークフローが遅くて悪かった・驚いた・困った、などのエピソードについても聞いてみました。
ワークフローが遅くて悪かった・驚いた・困った、などのエピソード
- 回覧者が多すぎて判断が遅い。(30代・女性)
- 運輸業ですが故障時の修理の対応や備品に関する事などが呆れるほど遅い。(50代・男性)
- 常に困っている。ほうれんそうも全く出来てないし。イライラする。(40代・女性)
- 案件を上司に上げても、忘れられていることがある。(50代・男性)
- 3月の年度前に 申請した書類が忘れられていました。(40代・男性)
- 急ぎの時承認者を捜し歩かなければいけない。(40代・男性)
- ほぼ、紙ベースでのやり取り、押印が必要な書類が多く、そのやり取りで数日掛かるので面倒。(50代・女性)
- 納期がギリギリになってしまい、関連部署に迷惑をかけることになった。(40代・女性)
- 承認に時間がかかり、新商品の販売が遅れ、競合他社から遅れをとった。(50代・男性)
- いつも何か新しい物事が始まる際、直前になって決定されるので現場で動く側としては様々なケースを十分に検討している時間がなくあわただしい。(20代・男性)
- 何かを言っても対応してくれない。してくれてもかなり後で、「もうそれ必要ない」って思ってしまうことがある。(40代・女性)
- すべてが遅いので後手後手になりモチベーションが下がってしまう。(30代・男性)
- 顧客の要望にこたえられず、顧客を失った。(40代・男性)
- AかBどちらかを選択し、どちらかを解約しなければならない案件で、いつまでたってもAにするかBにするか決まらずに時間だけがすぎ、経費が予想以上にかかってしまった。(30代・女性)
まとめ
ワークフローが早いと、「現場の流れが止まらずに済む」「承認がスムーズに進み、他社よりも早く商品化を進められる」「案件の行ったり来たりがなくストレスが減る」などのメリットがあるようです。
一方、ワークフローが遅くて困ったこととしては「現場で動く人の時間がない」「急ぎの時に承認者を捜し歩かなければいけない」「すべてが遅いので後手後手になりモチベーションが下がる」などの意見が挙げられていました。
今回は、会社に勤めている方々を対象に自社の「ワークフロー」について調査を実施しました。
大企業で働いている方も、中小企業・小規模企業で働いている方も自社のワークフローが「遅い」と感じている方は少なくないようです。