今回は1,156人の方を対象に薄型テレビの満足度リサーチをおこないました。
その結果から満足度ランキングをご紹介します。
事前調査で薄型テレビの利用についてリサーチ
満足度調査をおこなう前に、まずは全国のみなさんに「薄型テレビの利用」について聞きました。
調査手法 | インターネットでのアンケート ※自社運営のアンケートサイト「ボイスノート」を始め複数の調査サービスを利用して調査を実施 |
調査対象者 | 全国の男女(調査サービス利用者) |
調査期間 | 2019年9月5日~2019年9月20日 |
調査対象企業選定条件 | 価格.comで「薄型テレビ・液晶テレビ 人気売れ筋ランキング」で表示されたテレビのブランドのうち、上位5ブランド。 ※重複するブランドは省略し、下位のブランドを繰り上げ。 (選定日:2019年9月2日) |
質問内容 | 現在あなたのお宅で利用している薄型テレビをすべて選んでください。 ※所有していても利用していないものは除く |
2,102人にご回答いただいた結果、各薄型テレビを利用している方の数は次のようになりました。
薄型テレビの満足度ランキング
事前調査で「薄型テレビを利用している」と回答した方に本調査を実施し、利用している薄型テレビについての評価を伺いました。
満足度ランキングの作成にあたり、336名以上から有効回答を得られた4社で、各社先着336名の回答を集計しました。
336名以上の有効回答を得られた薄型テレビ |
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調査手法 | インターネットでのアンケート ※自社運営のアンケートサイト「ボイスノート」を始め複数の調査サービスを利用して調査を実施 |
調査対象者 | 事前調査において提示した5つの薄型テレビについて「利用している」と回答した方 ※事前調査で条件を満たした方にそのまま続けて本調査を表示し、回答を得ました |
調査期間 | 2019年9月5日~2019年9月20日 |
調査対象 選定条件 |
本調査において、336名以上から有効回答を得られた4ブランド |
質問内容 |
質問1:現在利用している東芝製薄型テレビの購入した年を教えてください。 質問2:現在利用している東芝製薄型テレビの画面サイズを教えてください。 質問3:「デザイン」の満足度を、10点満点で評価してください。 質問4:「画質・映像の見やすさ」の満足度を、10点満点で評価してください。 質問5:「音質・音の聞こえやすさ」の満足度を、10点満点で評価してください。 質問6:「操作性」の満足度を、10点満点で評価してください。 質問7:「機能性」の満足度を、10点満点で評価してください。 質問8:「総合的な満足度」を、10点満点で評価してください。 質問9:その評価の理由を教えてください。 ※「○○」には各ブランド名が入る |
各薄型テレビを利用している336人ずつ(計1,156人)が、総合満足度を10点満点で評価した平均点は次のようになりました。
それでは、総合的な満足度で第1位となったソニーのBRAVIAシリーズから紹介していきます。
総合満足度1位:ソニー・BRAVIAシリーズ(平均7.661点)
BRAVIAシリーズを利用している男女336名に総合満足度を10点満点で評価していただいたところ、平均点が7.661点で第1位となりました。
BRAVIAシリーズの特徴
ソニーの薄型テレビ「BRAVIA」の第一弾は液晶テレビとして、2005年に発売されています。深みのある色彩を再現する広色域バックライトシステムや、繊細な質感を再現するフルスペックハイビジョンパネルなどが搭載されていました。
2007年には世界初の有機ELテレビがBRAVIAシリーズから誕生し、画質の良さだけでなく消費電力も低くできることで衝撃を与えました。2008年には画面の厚みが当時世界で最も薄いの9.9mm、40型としては最軽量の12.2kgのモデルを発売しました。このように、革新的な商品が多く出されているのもBRAVIAの特徴です。
BRAVIAシリーズの評価理由
- 映像がきれい。アプリなどのボタンがわかりやすい。評価:8点(購入年:2019年、画面サイズ:55~60型)
- シックなデザインで、見た目も使い方も何も不満はない。評価:10点(購入年:2017年、画面サイズ:40~44型)
- 素晴らしい。音響以外は非の打ちどころがない。大変満足しています。画質が有機ELで奇麗。評価:10点(購入年:2018年、画面サイズ:55~60型)
- 画質、音ともに申し分なし。3つの基本的な説明が別々に薄い資料でまとめられていてわかりやすい。ただ外部入力の切り替え操作がやりずらい。
評価:9点(購入年:2010年以前、画面サイズ:40~44型) - CMではパッと起動と言っていたのを鵜呑みにして買ったが、実際はそうでなく、騙された。評価:1点(購入年:2014年、画面サイズ:32型未満)
- ソニーというと音質が良いというイメージがあるが、そこまで良いと感じたことがないため。評価:3点(購入年:2017年、画面サイズ:32~39型)
総合満足度2位:パナソニック・VIERAシリーズ(平均7.545点)
VIERAシリーズを利用している男女336名に総合満足度を10点満点で評価していただいたところ、平均点が7.545点で第2位となりました。
VIERAシリーズの特徴
パナソニックの薄型テレビ「VIERA」はプラズマテレビとして、2003年に発売されました。「VIERA<ビエラ>」とは、VI(=VISION:映像)+ERA(時代)を合わせた造語で、「新時代の映像生活を提案したい」という熱い想いが込められています。
2008年にはワンセグ対応のポータブルテレビを発売。このモデルには録画機能や防水機能などもついており、外出先やお風呂でもテレビ番組を楽しむことができました。ポータブルテレビは2014年に「プライベート・ビエラ」へと進化し、無線LANを使うことでワンセグではなくフルセグのテレビ番組をどこでも楽しめるようになりました。
2017年に有機ELパネル搭載のテレビを発売し、薄くてスタイリッシュな現在の形へ至ります。
VIERAシリーズの評価理由
- 映像もとてもキレイだし、操作もしやすいし、9年経った今でも特に何の不具合もなくテレビが見れているため。評価:10点(購入年:2010年以前、画面サイズ:32~39型)
- シンプルで好き。機械音痴な父と母も使えてるのでよかった。評価:8点(購入年:2018年、画面サイズ:55~60型)
- デザイン的には違和感が無く、どの部屋にも合うし、画像や音質などの基本的な機能にも不満はない。操作性も分かりやすくて満足している。評価:8点(購入年:2011年、画面サイズ:32~39型)
- 扱いにくい。メニューが見にくい。明るさ調節は幅広いが、逆に余計操作しにくい。評価:3点(購入年:2018年、画面サイズ:55~60型)
- 説明書通りに機能しないことがある。評価:4点(購入年:2012年、画面サイズ:32~39型)
総合満足度3位:シャープ・AQUOSシリーズ(平均7.458点)
AQUOSシリーズを利用している男女336名に総合満足度を10点満点で評価していただいたところ、平均点が7.458点で第3位となりました。
AQUOSシリーズの特徴
シャープの薄型テレビ「AQUOS」の1号機は2001年に発売されています。1号機の画面比率は4:3で、ブラウン管テレビと同じ形でした。シャープは元々液晶商品に強く、AQUOS発売以前の1991年には、「液晶ミュージアム」という世界初の壁掛けテレビを開発していました。
映画館の映像・音響をチェックするアメリカの企業THX社が2007年に、家庭用ディスプレイとして日本で初めてAQUOSを規格認定しました。これは「映画と同等の映像環境を再現できる」。つまり、黒い(暗い)ところは黒く、見やすい映像である、ということを表しています。
2015年に8K相当の高精細な映像を映し出せる4K液晶テレビを、2018年には世界初の8Kチューナー搭載の8K液晶テレビを発売しました。
AQUOSシリーズの評価理由
- デザインや、画面の綺麗さ、機能面などほとんどの部分で不満がない。ただ、若干音量が小さめでかなり、音量上げないと聞きづらい。評価:8点(購入年:2016年、画面サイズ:55~60型)
- 画質が若干他社より鮮やかに見えます。操作性が劣りますが、全体的にバランスが良さそうです。評価:9点(購入年:2016年、画面サイズ:61~70型)
- さすがシャープと感じさせるディスプレイの美しさ。評価:9点(購入年:2013年、画面サイズ:45~49型)
- 液晶画面の耐久性があまりよくない。評価:5点(購入年:2013年、画面サイズ:55~60型)
- 悪くはないが、外付けHDDの扱いはsonyの方が扱いやすい。評価:5点(購入年:2012年、画面サイズ:40~44型)
総合満足度4位:東芝・REGZAシリーズ(平均7.292点)
REGZAシリーズを利用している男女336名に総合満足度を10点満点で評価していただいたところ、平均点が7.292点で第4位となりました。
REGZAシリーズの特徴
東芝の「REGZA」の1号機は、もともと「Z1000」という名称で2005年に発売されました。発売後に途中からREGZAというブランド名が付けられました。
2008年に「超解像」という低解像の画像から高解像の画像を作り出す技術を搭載したモデルを発売し、大きな話題となりました。また、2009年には「全録」の先駆けとなったモデルを発売するなど最先端の技術を投入、さらには2011年に4Kテレビを、2017年には有機ELテレビを日本で初めて発売するなど、テレビ製造業界を長年引っ張っていました。
そんなREGZAを製造していた「株式会社東芝」は、2015年のとある事件により業績不振となり、さまざまな事業を譲渡しました。その一環で、現在のREGZAのメーカーは、中国のハイセンス社グループとなった「東芝映像ソリューション株式会社」です。
ハイセンス参加となった現在でも、これまでどおり新商品の開発・発売は続けられていくようです。
REGZAシリーズの評価理由
- 画質がきれい。起動が早い。迫力が違う。音質も悪くない。評価:8点(購入年:2018年、画面サイズ:55~60型)
- 4Kチューナー内蔵にしては安く、性能もそこそこいい。評価:8点(購入年:2018年、画面サイズ:50~54型)
- きらきら光らず上品な画像で見れる。評価:9点(購入年:2018年、画面サイズ:50~54型)
- 音が割れる。評価:2点(購入年:2015年、画面サイズ:32~39型)
- 画面がきれいでない。 デザインも、センスが悪い。評価:3点(購入年:2015年、画面サイズ:32~39型)
その他質問の回答結果
本記事では総合的な満足度についての回答結果とランキングをご紹介しましたが、それ以外の各質問の結果についてもご紹介します。
「デザイン」
「デザイン」では、ソニー・BRAVIAシリーズが7.717点で1位でした。
「画質・映像の見やすさ」
「画質・映像の見やすさ」では、ソニー・BRAVIAシリーズが7.821点で1位でした。
「音質・音の聞こえやすさ」
「音質・音の聞こえやすさ」では、ソニー・BRAVIAシリーズが7.628点で1位でした。
「操作性」
「操作性」では、ソニー・BRAVIAシリーズが7.527点で1位でした。
「機能性」
「機能性」では、ソニー・BRAVIAシリーズが7.494点で1位でした。
まとめ
今回の調査では、すべての満足度で「ソニー・BRAVIAシリーズ」が1位という結果となりました。
下記より、レポートのダウンロードが可能です。