アンケートから分析した!歯周病に影響する行動・要因ランキング

<他記事等でのご利用にあたって>
本アンケート結果の内容を使用・引用される際は、以下のご対応をお願いいたします。
・引用元が「ホワイトニングノートによる調査」である旨の記載
・当記事へのリンク設置
例)「調査元:ホワイトニングノート

<歯周病に関するアンケート>
調査日:2021年10月21日~10月31日
集計対象:男女2251人
調査機関:アンケートサイト「ボイスノート」

●アンケートについて
現在の歯周病の有無と、歯周病に関連しそうな行動や要因についてアンケート調査をおこない、アンケートから得られた2251人のデータを基に、歯周病に影響している行動・要因について相関分析をおこないました。

下記の質問をおこない、歯周病に影響している行動・要因をランキング形式で紹介します。
ランキングはExcelの「CORREL関数」を利用して相関係数を算出し、百分率を相関スコア(最小-100、最大100)として順位付けをおこないます。

<相関スコアの目安>
0以下(マイナス):逆相関がある
0~20:ほとんど相関がない
20~40:弱い相関がある
40~70:相関がある
70~100:強い相関がある

【質問内容】
・1日の歯磨き回数
・寝る前に歯磨きをし忘れてしまう頻度
・歯の磨き方
・甘いものを食べる頻度
・やわらかいものを食べる頻度
・タバコを吸う頻度
・お酒を飲む頻度
・普段の呼吸方法
・歯並びの善し悪し
・ストレスを感じる頻度

※アンケートによる統計的な分析であり、医学的根拠に基づくものではございません。

事前調査(歯周病の有無の調査)

質問:歯周病と診断を受けたことがありますか?

歯周病と診断を受けたことがある人は全体の約31.4%、診断を受けたことはないが自分で歯周病かもしれないと感じている人は全体の約25.9%、診断を受けたことなく自分でも歯周病と感じない人は全体の約42.7%という結果になりました。

上記の結果を基にアンケートを実施し、歯周病の人が比較的頻繁におこなっていて、歯周病ではない人があまりおこなっていない行動・要因を調査します。

歯周病発生に影響を与える行動・要因ランキング

第1位 やわらかいものを好んで食べている(相関スコア36.8)

歯周病発生に影響を与える行動・要因ランキング第1位は「やわらかいものを好んで食べている」でした。

歯周病の原因は歯垢や歯石によるものですが、固いものを噛むことで、歯のまわりの汚れも一緒に取り除いてくれます。

一方で、やわらかいものばかり食べていると、あまり噛まずに飲み込んでしまうので、咀嚼による自浄作用が働かず、歯と歯の間に食べカスなどが残ってしまい、歯垢や歯石発生の原因になってしまいます。

第2位 歯並びの悪さ(相関スコア25.1)

歯周病発生に影響を与える行動・要因ランキング第2位は「歯並びの悪さ」でした。

歯垢は食べカスに含まれている糖分に、口の中の細菌が集まることで作り出されます。

歯並びが悪いと、歯の間に食べ物が詰まってしまいやすく、また歯ブラシの毛先が届きにくいため汚れが残り、歯垢の原因となってしまいます。

 

第3位 寝る前に歯磨きをし忘れてしまう頻度の高さ(相関スコア24.3)

歯周病発生に影響を与える行動・要因ランキング第3位は「寝る前に歯磨きをし忘れてしまう頻度の高さ」でした。

 

唾液には、歯周病の原因となる細菌の活動を抑制してくれる働きがありますが、寝ている時は唾液の分泌量が低くなります。

寝る前に歯磨きを忘れてしまうと、細菌が活発になり、歯周病が進行してしまいます。

 

第4位 ストレスを感じる頻度の高さ(相関スコア22.6)

歯周病発生に影響を与える行動・要因ランキング第4位は「ストレスを感じる頻度の高さ」でした。

ストレスを感じると、ストレスホルモンの一種の「ノルアドレナリン」が分泌されます。ノルアドレナリンは歯周病菌の病原毒素の発現を促進してしまいます。

 

第5位 甘いものを食べる頻度の高さ(相関スコア21.1)

歯周病発生に影響を与える行動・要因ランキング第5位は「甘いものを食べる頻度の高さ」でした。

歯周病菌の繁殖は砂糖によって活発化するので、歯周病の進行を早めてしまいます。

まとめ

歯周病発生に影響を与える行動・要因の相関スコアは以下のようになりました。

第1位の「やわらかいものを好んで食べている」でも、相関スコア36.8と、一つ一つの行動・要因は弱い相関に留まりましたが、これらの行動・要因が重なれば歯周病発生リスクは高まります。

現在歯周病でない人も、将来的に歯周病にならないように、これらの行動・要因をできるだけ減らしていくと良いでしょう。