
「ロックミシンで本格的な裁縫をしたい」
「おすすめのロックミシンを探している」
本格的な裁縫に挑戦する場合、一般的な家庭用ミシンだけでは使い勝手に不満が出てくるかもしれません。
ロックミシンは様々な種類があり、初心者でもプロのような仕上がりになるものもあります。
今回はJUKIなど有名メーカーを含めたおすすめロックミシンを10商品紹介します。
希望を叶えるロックミシンを見つけて、裁縫のバリエーションを広げましょう!
ロックミシンが役立つ場面はいつ?
みなさんが1台目のミシンを探していたときに、「ロックミシン」という単語を目にする機会があったと思いますが、実際の違いはきちんと調べてみないと分からないでしょう。
ロックミシンとは、服の袖口や裾のほつれを防止する「かがり縫い」に特化した工業用ミシンです。
家庭用ミシンを使ったかがり縫いに比べると、完成度の差が大きく違ってきます。
その他に、家庭用ミシンではやりづらいニット生地のような伸縮性が強い素材の縫い合わせも、ロックミシンなら対応可能です。
ニットソーイングに挑戦したかったら、ロックミシンを入手したほうが格段に便利になります。
ロックミシンは価格が高めで用途も限られるため、人によっては不要かもしれません。
家庭用ミシンでは難しい裁縫をするなら、ロックミシンを一緒に揃えましょう。
性能だけで決めないで!ロックミシンの選び方
ロックミシンは、自分に合った製品を使うべきです。
そのためには、どんなポイントを気にすればいいのでしょう。
いくつかのポイントを紹介します。
用途に合ったロックミシンを選ぶ
ロックミシンを探していると、1本針3本糸や2本針4本糸といった表記があります。
ロックミシンの種類は、「1本針2本糸」、「1本針3本糸」、「2本針4本糸」が主な3タイプです。
簡単なかがり縫い用には、1本針2本糸ロックミシンがあります。
服の裾がほつれない程度のかがり縫いをするだけなら、1本針2本糸でも十分です。
1本針3本糸になると、かがり縫いの跡を表裏両方で綺麗に見せる「巻きロック」が可能になります。
スカートの裾によく施されている処理が巻きロックなので、あの処理を自分でもやってみたいというときは、1本針3本糸ロックミシンを買いましょう。
本格的なニットソーイングや2枚の生地をきちんと縫い合わせる「地縫い」をするためには、2本針4本糸ロックミシンが必要です。
2本針4本糸はオールマイティーに活躍するため、ロックミシンの中でも人気が高くなっています。
ロックミシンの価格は、機能が充実したものほど高いです。
機能がシンプルなモデルは家庭用ミシンとそれほど変わらない価格で買えますから、初心者の方でも購入のハードルはそれほど高くないでしょう。
利便性の高いロックミシンを選ぶ
ロックミシンの購入を検討している方なら分かると思いますが、ミシンの使用前には糸かけや針への糸通し、糸調子の調節といった準備作業をしなければいけません。
ロックミシンでは糸調子調節が上手にできないと、上糸や下糸が切れやすくなるだけでなく、作品の完成度に影響が出てしまいます。
ロックミシンには自動糸通しや自動糸かけ、生地に合わせて自動で糸調子をコントロールしてくれる機能があります。
ロックミシンは糸の本数が増えるほどに糸調子の調節が難しくなるので、自動の糸調子調節は初心者には見逃せない便利な機能です。
ただし、自動糸調子調節機能はベビーロックが販売する「縫工房」のように、ロックミシンの中でも高価格帯に位置するモデルにのみ搭載されています。
ロックミシンをフル活用する予定があるなら検討してみる価値がありますが、簡単な作業しか行わない方に購入をすすめられるかは微妙なところです。
その他に注目したい機能として、伸縮性の強い生地の完成度を高める「差動送り」は、スタンダードなモデルにも備わっています。
縫ってる最中に縮みやすい生地に対応する「伸ばし縫い」と、伸びやすい生地に対応する「縮み縫い」の使い分けで、仕上がりをワンランクアップさせることが可能です。
ニットソーイングに挑戦するなら、差動送りの使い勝手がよさそうなロックミシンを選びましょう。
便利な機能でロックミシンを選ぶ
服の袖口や裾を市販品のような見た目にしたい場合、カバーステッチ機能を備えたロックミシンが必要です。
カバーステッチとは、服の表側では2本(あるいは3本)の縫い目が走っているだけのように見えますが、裏側はきちんとかがり縫いになっている処理のことを指します。
Tシャツの裾を観察すると、どういうものかすぐに分かるでしょう。
カバーステッチ対応機種は、普通のロックミシン(オーバーロックミシン)と区別され、カバーステッチミシンと呼ばれます。
普通のロックミシンでカバーステッチができる複合機も存在しますが、多彩な機能と引き換えに各操作の切り替えが少し面倒なところが難点です。
普通のロックミシンとカバーステッチミシンの使い分けがベストですが、収納スペースの都合でミシンを2台(家庭用ミシンを含めれば3台)も揃えたくない方はいるでしょう。
最近は複合機でもロックミシン2台分の価格で買えるリーズナブルなモデルが増えてきているため、カバーステッチ機能を使いこなしたいけど収納が足りないという方には複合機もおすすめです。
上で書いたように、ロックミシンの価格は機能の充実度と比例します。
自動機能がなくても、自分が使いやすいように感じるロックミシンだったら問題ありません。
ロックミシンのおすすめ10選
ここからは、おすすめのロックミシンを紹介していきます。
1. ベビーロック 衣縫人 BL501
出典:Amazon
タイプ | オーバーロック |
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針・糸の数 | 2本針4本糸 |
本体サイズ | 幅34cm×奥行28cm×高さ29cm |
重量 | 7.5kg |
工夫をこらしたミシン
ベビーロックの「衣縫人 BL501」は、「ラクスルー」と「エアスルーシステム」を備え、準備作業が簡単にできます。
差動送りや巻きロックに加え、初心者には難しいカーブを縫いやすくするために、針が落ちる位置と余分な縫い代を切るメスの距離を近づけるなど、使いやすさへの配慮がバッチリです。
さまざまな使い方ができる別売りのアタッチメントを用意すれば、活躍の幅がさらに広がります。
2. JUKI MO-345DC
出典:Amazon
タイプ | 複合機 |
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針・糸の数 | 3本針5本糸 |
本体サイズ | 幅31.5cm×奥行28.5cm×高さ37cm |
重量 | 8kg |
いっぱい使える複合機
JUKI MO-345DCはカバーステッチもできる複合機で、1台であらゆる縫い方が楽しめます。
3本糸オーバーロックとチェーンステッチが合わさった「インターロック」を使えば、ほつれを起こさせたくない部位を丈夫な縫い目で補強することが可能です。
価格もほぼロックミシン2台分で買えるので、複合機に興味がある方は検討してみるといいでしょう。
3. JUKI MCS-1500
出典:Amazon
タイプ | カバーステッチ |
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針・糸の数 | 3本針4本糸 |
本体サイズ | 幅33.5cm×奥行28cm×高さ28.5cm |
重量 | 7kg |
既成品のようなカバーステッチ
JUKIの「MCS-1500」は、カバーステッチとチェーンステッチに特化した機種で、厚手の生地が入るように押え部分がしっかり上がります。
複合機のような多彩な縫いパターンはありませんが、しっかりほつれにくい縫い目のカバーステッチが可能です。
裁縫のしやすさをサポートする設計が随所に盛り込まれ、カバーステッチをやったことがない方も安心して使えます。
4. JUKI MO-1000M
出典:Amazon
タイプ | オーバーロック |
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針・糸の数 | 2本針4本糸 |
本体サイズ | 幅33cm×奥行28cm×高さ31cm |
重量 | 9kg |
準備がカンタン
JUKIの「MO-1000M」は、強力な風圧で上下ルーパーの糸かけが即座にできる「イージースレッダー」を搭載し、糸かけ作業が苦手な方でもすぐにロックミシンが使用できます。
縫い目のパターンが多く、さまざまな作品の見た目を綺麗に飾りつけることが可能です。
JUKIだけのかがり幅微調整機構や2本糸縫いへのワンタッチ切り替えなどを活用すれば、日常の裁縫も便利になるでしょう。
夜間の作業に嬉しい静音設計です。
5. JUKI MO-114DM
出典:Amazon
タイプ | オーバーロック |
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針・糸の数 | 2本針4本糸 |
本体サイズ | 幅31.5cm×奥行29cm×高さ29cm |
重量 | 7.2kg |
お得なスペシャルモデル
JUKIの「MO-114DM」は、2本針4本糸ロックミシンに、大型の切りくず受け、針糸通し、ブラインドステッチ(まつり縫い)押えが付属します。
それぞれが使いやすいオプションなので、最初のロックミシンとしても最適です。
このモデルならオプションの押えを買い足すだけで、プロ並の裁縫が楽しめるでしょう。
6. ジャノメ カバーステッチミシン トルネィオ795U
出典:楽天市場
タイプ | カバーステッチ |
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針・糸の数 | 2本針3本糸 |
本体サイズ | 幅36.9cmx奥行24.3cmx35.5cm |
重量 | 8kg |
手軽にカバーステッチ
ジャノメの「トルネィオ795U」は、ジーンズの裾の処理に使われている「チェーンステッチ」と、先ほど解説した「カバーステッチ」ができます。
差動送りや縫い目調節で、素材に合わせた裁縫が可能です。
糸かけや糸通しのサポート機能もついて、便利に使えるカバーステッチミシンになっています。
7. ベビーロック エクシムロック ES4D
出典:Amazon
タイプ | オーバーロック |
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針・糸の数 | 2本針4本糸 |
本体サイズ | 幅36cmx奥行29cmx高さ30cm |
重量 | 7.9kg |
厚い生地もOK
ベビーロックの「エクシムロック ES4D」は、標準的な機能を広くカバーし、押えの圧力は生地の厚みに合わせて5段階に調整できます。
作業スペースが広くなっているため、いろいろと応用が利くロックミシンです。
8. ジャノメミシン ドリームロック30s
出典:Amazon
タイプ | – |
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針・糸の数 | 1本針3本糸 |
本体サイズ | 28.4×32.1x28cm |
重量 | 7kg |
扱いが簡単で初心者でも安心
巻きロックは部品交換がないので、切り替えが簡単。
使用針は家庭用なので扱いも簡単なので、初心者でも安心して使えます。
ダストボックス付きで、カットした布端がスルスル収まっていくので、作業スペースを清潔に保つことができます。
本体はオープン式で開くので、お掃除も楽です。
下ルーパー糸案内があるので、糸通しが苦手な人でも安心です。
9. SINGER(シンガー) S-400
出典:Amazon
タイプ | オーバーロック |
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針・糸の数 | 2本針4本糸 |
本体サイズ | 幅32cm×奥行23cm×高さ29cm |
重量 | 6.7kg |
ニット生地に強い
SINGER(シンガー)の「S-400」は、精度の高い差動送りと巻きロックが、きちんと使えるようになっています。
縫い目の長さはダイヤルで自在に調節できて、作品に合わせた縫い目を作ることが可能です。
補助テーブルを開くと、ズボンなどのかがり縫いに役立つフリーアームタイプにもなります。
現在は発売当時より価格が安くなっているため、本格的なニットソーイングにも使えてコスパが良好のロックミシンです。
10. brother かがりIV
出典:Amazon
タイプ | オーバーロック |
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針・糸の数 | 2本針4本糸 |
本体サイズ | 幅33.5cm×奥行28.3cm×高さ29.6cm |
重量 | 5.6kg |
リーズナブルで使いやすい
brotherの「かがりIV」は、2本針4本糸ロックミシンに最低限備わっている機能を網羅して、便利に扱えるようになっています。
未使用時はフットコントローラーの収納に使える布くず用のトリムボックスも便利です。
価格も手頃なので、お得に使うことができるのではないでしょうか。
手元は長時間の使用でも熱くならないLEDライトが照らします。
まとめ
メーカーについては、やはり有名なJUKIやベビーロックの製品が人気のようです。
ロックミシンは家庭用ミシンと使い勝手が大幅に異なるため、最初は戸惑ってしまうかもしれません。
慣れさえすれば縫えるものがたくさん増えますから、操作が難しくても諦めずに挑戦しつづけましょう。
ロックミシンのように高価な生活家電は、発売から数年経つと大幅な値下がりを起こすことも多いです。
近年のモデルなら必要な機能は揃っていますから、お得な型落ち品を狙ってもいいでしょう。
ロックミシン選びに迷ったら、近所の手芸店で相談する方法を検討してください。
店にある実機を体験させてもらえるなら、縫い方の感覚もつかめます。
裾上げなどの実用的な使い方にも活躍するロックミシンは、備えておいても損がないアイテムです。
今回紹介したようなおすすめのロックミシンで、いろいろな作品を縫ってみてください。