あなたは「推し活」していますか?
2021年の新語・流行語大賞にもノミネートされた「推し活」。
自分が好きなアイドルやアニメのキャラクターなどを応援する活動を指す言葉です。
元々は、アイドルを応援するときに使われていた“推す”という言葉ですが、最近では二次元のキャラクターや建築物に対しても使われています。
NHKのドキュメンタリー番組で、お笑い芸人やアイドルの「推し活」をする一般人に密着した番組が放送されるなど、「推し活」は身近なものになっています。
今回は、全国の男女計1,200名を対象に「推し活に関するアンケート」を実施しました。
調査手法 | インターネットでのアンケート ※自社運営のアンケートサイト「ボイスノート」を利用して調査を実施 |
調査対象者 | 男女 |
調査期間 | 2022年3月2日~3月28日 | 質問内容 |
質問1:あなたは「推し活」をしていますか? 質問2:具体的に何を推していますか?(推していましたか?) 質問3:推し活をやめた理由は何ですか? 質問4:推し活をしてみたいと思いますか? 質問5:回答の理由を教えてください。 質問6:1カ月あたりの「推し活」にかける(かけていた)費用を教えてください。 質問7:推し活でやっていること(やっていたこと)は何ですか?[複数回答可] 質問8:具体的に教えてください。 質問9:推し活をする上のマナーがあれば教えてください。 |
集計対象人数 | 1,200名(20代以下・30代・40代・50代・60代・70代以上 各年代200名) |
※原則として小数点以下第2位を四捨五入し表記しているため、合計が100%にならない場合があります。
現在、推し活を「している」方は22.5%
初めに、自身が「推し活」をしているかについて聞きました。
22.5%の方が「現在している」と回答しました。
「以前はしていた」という方も含めると、31.1%の方が「推し活」をしたことがあるようです。
「以前はしていた」と回答した103名に、「推し活をやめた理由」を聞いたので、回答の一部を紹介します。
「推し活をやめた理由」
- 熱が冷めたから。(40代・男性)
- 推しに魅力を感じられなくなったから。(20代・女性)
- 年とともに興味が薄くなりました。(40代・女性)
- 時間とお金がなくなった。(30代・男性)
- お金がないのと、勉学に時間をかけたいと思ったため。(20代・男性)
- 仕事が忙しくなったから。(60代・男性)
- バンドの解散。そしてその付近での自分の結婚、出産。(40代・女性)
- ファンが増えてコンサートチケットがなかなか取れなくなってから、興味がなくなった。(20代・女性)
- アイドルじゃなくてスターになってより遠い存在になったから。(10代・女性)
- 作品の方向性が自分に合わなくなった。(30代・女性)
- コロナウイルスによる生活の変化で。(50代・男性)
- 疲れたので。(20代・女性)
推し活を「したことはない」と回答した827名の方に「推し活」をしてみたいか聞いてみました。
87.4%の方は、推し活をしてみたいと「思わない」と回答しました。
それぞれの回答の理由を聞いたので、一部を紹介します。
「推し活してみたいと思う」回答理由
- 夢中になれるものが欲しいから。(50代・女性)
- 応援するだけでも元気がわいてくると思うから。(20代・男性)
- 妻が関ジャニ∞さんの熱狂的なファンなのを見ていると、何かに打ち込めるのは羨ましいと思ったから。(40代・男性)
- 興味をもつことは人生を豊かにしてくれそう。(70代・男性)
- 推しがいたほうが生活に張りがでそうなので。(40代・女性)
- ある意味夢を追いかけるような気持ちになると思うから。その時間にだけ現実を忘れることが出来そうだから。(20代・男性)
- 同じ趣味の人と知り合えそうだから。(60代・男性)
- 経済を回せるから。(10代・男性)
「推し活をしてみたいと思わない」回答理由
- 面倒に感じるから。(60代・女性)
- 必要性が感じられない。(40代・男性)
- 興味がないしお金がかかるだけだから。(20代・女性)
- 推すものがないから。(40代・女性)
- 具体的に何をするのか分からない。(80代・男性)
- 疲れそう。(50代・男性)
- 日々忙しくて、その情熱がない。(50代・女性)
- 自分のことで精いっぱいなので、人の応援まではできそうにないから。(60代・男性)
- 時間がない。育児・家事・仕事でいっぱいいっぱい。(30代・女性)
- 自分にメリットがない。(50代・男性)
- それよりも自分自身の生活を様々な意味で豊かにしたいと思います。(70代・男性)
- 推し活するとそちらのほうに時間とお金を取られて、逆に自分が苦しくなるような気がするから。(40代・男性)
- すぐに飽きてしまうと思うから。(10代・男性)
- その人が結婚したり、犯罪を犯したら地獄のような苦しみを味わいそうだから。(40代・女性)
- 推し活にのめり込んでしまったら大変そうだから。(20代・男性)
「推し活」をする上でのマナーはありますか?
推し活を「している」「以前していた」と回答した373名の方に、
「推し活」をしている方は、毎月「推し活」にいくらかけているのでしょうか。
最も多かったのが「毎月1万円未満」でしたが、「毎月10万円以上」という方も1.6%いました。
それでは「推し活」ではどのようなことをやっているのでしょうか?
複数回答で答えてもらったところ66.8%の方が「推しのグッズを買う」と回答しました。
「その他」と回答した方に、具体的にやっていることについて聞いたので、回答の一部を紹介します。
「推し活でやっていること」回答
- YouTubeやVLIVEなどで推しの動画を見る。(20代・女性)
- 友人や周りに、勧めたおす。(50代・女性)
- 雑誌社に肯定的な意見を投稿。(40代・男性)
- ファン動画を作って応援する。(40代・女性)
- 17LIVE上での有料ギフト。(30代・男性)
- 投げ銭。(50代・男性)
最後に「推し活をする上でのマナー」について聞いたので、一部を紹介します。
「推し活をする上でのマナー」回答
- 常識を守り、他人に迷惑をかけないようにする。(10代・男性)
- ルールを守る。(60代・男性)
- 推し活はある意味で「推しという看板」を背負っているので、グッズであっても発言であっても周りのご迷惑にならないようにと思います。(30代・女性)
- プライベートを知ろうとしない。(40代・女性)
- 誹謗中傷をしないことはもちろん、誰かがしていたら軽く注意している。(30代・男性)
- SNSで推しの写真やイラストをアイコンにしている場合、発言の内容に気を付ける。(10代・女性)
- FC限定の写真や動画などをSNSにアップしないこと。(20代・女性)
- 転売されたチケットは買わない。(30代・女性)
- 同居している家族に迷惑がかからない範囲で行うこと。(60代・女性)
- 自分が楽しむのが一番。人に強要しない、人より詳しいとか自慢したりしない。(50代・男性)
- あまり自分を締め付けすぎず、買いたいときにグッズを買う。(10代・女性)
- 過度にのめりこまない。(10代・男性)
- 推しを独り占めしない。(50代・女性)
- 新規ファンに優しくする。(20代・女性)
まとめ
今回は、推し活に関するアンケートを実施しました。
推し活について、「現在している」方は22.5%、「以前はしていた」方は8.6%でした。
「以前していた」方に推し活をやめた理由を聞いたところ、自身の気持ちの変化、ライフスタイルの変化、推しの解散などが挙がりました。
推し活をしてみたいと「思わない」理由として「お金がかかる」ことを挙げる方もいましたが、実際に推し活をしている方の多くは「毎月1万円未満」で推し活をしているようです。
また、推し活をする上でのマナーについて聞いたところ、「推し本人や周りの人に迷惑をかけない」という回答が多く挙がりました。
ルールを守って「推し活」を楽しんでみてはいかがでしょうか。