
「もしもの時のために、車内に緊急脱出ハンマーを用意しておこうかな」
「でも何を基準に選べばいいかわからない…」
近年よく聞く、ゲリラ豪雨などによる水没で、車内から出られなくなるといったニュース。
自分に降り掛かってくる可能性や、そういった災害現場に居合わせる可能性は0ではありません。
もしもの時に「何もできなかった」と後悔するのは嫌ですよね。
そこで今回は、緊急時に車内から脱出するための工具「車用緊急脱出ハンマー」についてご紹介します。
車内に緊急脱出ハンマーが1つあるだけで、災害時にはかなりの助けになります。
選び方のポイントから、おすすめの商品まで紹介するので、自分に合った商品を探してみてください。
もしもの時に後悔しないためにも、今のうちから準備しておきましょう!
車用緊急脱出ハンマーってなに?

緊急脱出ハンマーってなに?
車用緊急脱出ハンマーとは、「自動車用緊急脱出ハンマー」という製品です。
その名の通り、緊急時に脱出口を作るために車の窓(ウインドウガラス)を破壊するためのハンマーです。
通常、ウインドウガラスは安全ガラスという割れにくいガラスでできています。
このハンマーは、ヘッドの先端部分に硬い材質のとげのようなものが付いていて、それをウインドウガラスにたたきつけることで窓を破壊することができます。
近年では、災害対策を兼ねた防災グッズとしての機能を備えたものもありますし、工具などのマルチツールと一体になったものもあります。
国土交通省からも備えておくよう注意喚起
そんな緊急脱出ハンマーは、災害時の備えとして、国土交通省からも準備しておくよう注意喚起がされています。
西日本新聞の公式サイトに、緊急脱出ハンマーに関する記事があったので紹介しますね。
本格的な台風シーズンを迎えた。さまざまな被害の中で目立ってきているのが、車ごと流されて車中で犠牲になる事故だ。国土交通省は大雨で冠水した道路を車で走るのは「非常に危険」として、水位に応じた避難の方法を例示。車内に閉じ込められた場合は窓ガラスを割って逃げられるよう、緊急脱出用ハンマーの準備を呼び掛けている。昨年10月、東日本の広い範囲に被害をもたらした台風19号。国交省自動車局によると、犠牲になった88人のうち約3割の26人が、水に流されるなどして車中で亡くなっていた。
1999年以降の20年間を調べると、豪雨など気象災害で犠牲となった1250人のうち、車中での死亡者は161人で1割強。昨年の犠牲者の多さは際立っており、自動車局の担当者は「今年7月の豪雨でも同様の被災者が出ており、看過できなかった」と、今回の注意喚起の経緯を説明する。
豪雨や台風などの災害による被害を受けた人の中には、車内で亡くなっている人が毎年いるような状態です。
緊急脱出ハンマーは自分の命綱だと思って、早めに準備しておきましょう。
2,000人に聞いた!緊急脱出ハンマーを車内に備えて付けていますか?
では車内に緊急脱出ハンマーを備えている人はどれくらいいるのでしょうか。
今回このサイトでは、全国の男女2,000人を対象に緊急脱出ハンマーについてアンケートを実施しました。
「車内に備えているか」「実際に使ったことがあるか」「なぜ使っていないのか」といった質問の答えを紹介するので、ぜひ参考にしてみてください。
まずは車内に緊急脱出ハンマーを備え付けている人がどれくらいいるかを聞きました。
「はい」が458人、「いいえ」が1026人という結果になりました。
車を持っていない方を除くと、約7割の方が緊急脱出ハンマーを備え付けていないことがわかります。
備え付けている方は約3割と少ないですね。
ではなぜ多くの人は緊急脱出ハンマーを備え付けていないのでしょうか。
「いいえ」と答えた方に理由を聞いてみたので、何人かの回答をご紹介します。

50代男性
テレビで知って必要と思ったが中々購入する機会がなかった。

40代女性
今までに聞いた事がない。存在は知らなかった

60代男性
あったほうがいいと思うのですが、つい忘れてしまって。

30代男性
ハンマーを使うような緊事態に遭遇しないから
回答は大きく分けて「存在を知らなかった」「必要だとは思うけど買うまでには至らない」「必要だと思わない」の3つに分かれました。
必要だとは思っていても、わざわざ買うとなると面倒になってしまう方が多いようです。
最後は、車に緊急脱出ハンマーを備え付けている方に「緊急脱出ハンマーを使ったことがあるか、その際にガラスは割れたか」を聞きました。
やはり使ったことがある人は少ないですが、結果は「使ったことがあり割れた」が20人、「使ったが割れなかった」が8人となりました。
割れなかった方は、ハンマーの選び方が悪かった可能性もあります。
次の項目では選び方のポイントを紹介するので、「使ったけど割れなかった」なんてことがないようにチェックしておきましょう。
車用緊急脱出ハンマーの選び方の3つのポイント

どれがいいのか、どんなものを選べばいいのか・・・
初めて購入する方は、特にどのようなものを選べばいいか迷ってしまうと思います。
そこで、自動車用緊急脱出ハンマーを選ぶ際のポイントをご紹介します。ぜひ参考にしてみてください。
緊急脱出ハンマーを置く場所を決めて、入る大きさなどを確認しておく
緊急脱出ハンマーは、自分が座った位置からすぐに手に取ることができる位置に置くことが望ましいです。
車に乗るというと、運転席に座ることが多いと思いますので、運転席側のドアポケットや足元に設置できると良いでしょう。
置ける場所がないという場合は、付属品で固定用の専用ホルダーなどが付いているものを選ぶと比較的設置しやすいと思います。
助手席からも取り出しやすくしたいというのであれば、ダッシュボードやアームレスト、センターコンソールなどに入れておくのも一つです。
その時、事故などの衝撃で緊急脱出ハンマーがどこかへ行ってしまわないように、しっかりと固定する場所も考えておきましょう。
また、ドライバーから取りやすい位置の他にもうひとつ、後部座席にも備えておけるとより安心です。
水没事故の際にはエンジンがあって重さのあるフロント部分から沈んでいくので、後部座席に移動した際に使えるようにすることと、同乗者が後部座席に乗っていた場合に使用できるようにするためです。
フロントガラスが割れるかを確認しておく
自動車用緊急脱出ハンマーは、フロントガラスが割れないものも多く、それを知らずに買ってしまうと緊急時にパニックになってしまう原因にもなります。
事前に、フロントガラスが割れるものかを確認してから購入しましょう。
フロントガラスが割れるかどうかわからない商品は、「割ることができない」と考えて購入を検討するようにして下さい。
フロントガラスが割れないから性能が悪いというものではありませんので、大きさや用途によって、自分が使いやすい、使えると感じるものを選択していくといいですよ。
しっかり窓を叩ける自信がなければポンチタイプがおすすめ
自動車用緊急脱出ハンマーには、金づちタイプ、ピックタイプ、ポンチタイプがあります。
金づちタイプは、窓の隅を軽く叩くことで窓ガラスを粉砕します。
ピックタイプは、グリップ部分を握り、そのまま垂直に叩きつけてガラスを破壊します。
ポンチタイプは、窓に押し当てると中からヘッドが出てくることで、窓を破壊します。
金づちタイプやピックタイプは窓を叩く必要があるので、しっかり窓の隅を叩く自信がない場合には、ポンチタイプのように押し当てるだけのものがおすすめです。
緊急脱出ハンマーは、店舗などでも販売していますし、実際に見たり触ったりできるので、手に取ってみて重さや感触を確かめてから選ぶのもいいでしょう。
車用緊急脱出ハンマーのおすすめ11選

ハンマーも色々。好みや用途で形状も違ってきます。
車用緊急脱出ハンマーのおすすめをご紹介します。
特に、破砕性能の試験などが行われているものや壊れたという報告がないものを選出しましたので、ぜひ参考にしてください。
第1位 LIHAO 車用 家用 緊急脱出ハンマー
サイズ | 長さ17cm×幅7cm×厚さ2cm |
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破壊できる部位 | フロントガラス × バックドアガラス × ドアガラス 〇 |
重量 | 141g |
タイプ | 金づちタイプ |
原産国 | 中国 |
車載用防災レスキューツールのベストセラー
一番スタンダードな形の車用緊急脱出ハンマーです。
金づちタイプなので、窓の隅を叩くことでウインドウガラスを粉砕します。
シートベルトカッター付きなので、シートベルトを外すことができなくでも安心です。
しかし、シートベルトカッターのガイド部分が少し浅いので、切ろうとしたときにシートベルトが少し逃げるかもしれません。
焦らずにしっかりシートベルトを捉えて切るのがポイントです。
第2位 GM (ジーエム) レスキューミー RESQME
サイズ | 長さ7.6cm×幅3.2cm×厚さ1.6cm |
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破壊できる部位 | フロントガラス × バックドアガラス × ドアガラス 〇 |
重量 | 18g |
タイプ | ポンチタイプ |
原産国 | アメリカ |
コンパクトなキーホルダータイプの緊急脱出ツール
こちらはキーホルダータイプの緊急脱出ツールです。
ピンを抜くことでキーホルダーから外せるので、取り出すのも簡単ですし、押し込むだけのポンチタイプなので、スペースが狭くなった時にも使いやすいデザインとなっています。
また、キーホルダータイプなので常に持ち歩くことができるため、レンタカーや社用車といった備え付けられない車を使用しているときでも安心感があります。
小さいながらも、シートベルトカッターが付いているのも高評価です。
第3位 大橋産業㈱ エマージェンシーギア
サイズ | 幅7.5cm×奥行き10.5cm×高さ2.5cm |
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破壊できる部位 | フロントガラス × バックドアガラス × ドアガラス 〇 |
重量 | 50g |
タイプ | ポンチタイプ |
原産国 | 台湾 |
シートベルトカッター | なし |
スマートフォンの充電もできるUSB端子付き!
USB端子とLEDライトが付いた緊急脱出ツールです。
LEDライトは連続点灯が約4時間、フル充電に7時間、内臓電池寿命は約400回となっています。
シガーソケットに差し込むと充電でき、またACアダプターを使用するとスマートフォンの充電も可能です。
なにより、すぐ手に届く場所に置くことができる点が魅力的。
コンパクトサイズなので場所も取りませんし、大きいハンマーはちょっと…と思っている方にはぴったりです。
その分、シートベルトカッターは付いていないのでご注意ください。
第4位 日本カーリット㈱ タクティー スーパーハイフレヤー5用 プラスピック 緊急用脱出用ガラス破壊具
サイズ | 直径3.3cm |
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破壊できる部位 | フロントガラス × バックドアガラス 記載なし ドアガラス 〇 |
重量 | 約80g |
タイプ | ピックタイプ |
原産国 | 日本 |
シートベルトカッター | なし |
発煙筒に付けるだけで緊急脱出ツールに早変わり!
こちらは、自動車用緊急保安炎筒に取り付けることで緊急脱出ツールになる商品です。
車には必ず付いている発炎筒に付けることで、車に常備した状態を保ちつつ設置場所を考える必要がなくなります。
省スペースなのもいいですね。
こちらの商品は、スーパーハイフレイヤー5用となっていますので、事前に車に備えてある発炎筒のメーカーを事前に確認してからご購入ください。
第5位 RoiCiel USBカーチャージャー 2ポート(ライフハンマー機能付き)
サイズ | 記載なし 梱包サイズ 縦10cm×横9.6cm×厚さ3.6cm |
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破壊できる部位 | フロントガラス 記載なし バックドアガラス 記載なし ドアガラス 〇 |
重量 | 記載なし 梱包重量90.7g |
タイプ | ポンチタイプ |
原産国 | 日本 |
シートベルトカッター | なし |
4.8Aのハイパワーポート付きのハンマー!
シガーソケットに差し込みUSBポートとして使える緊急脱出ツールです。
USBポートは2つで12V・24V車の両方に対応しているので、幅広い車種で使えます。
最大電流は合計で4.8Vで、スマートフォン、タブレット、アンドロイドなどの急速充電が可能です。
通電中は青いLEDが点灯。
場所も取らず、スタイリッシュな緊急脱出ハンマーです。
第6位 YPシステム 消棒RESCUE
サイズ | 巾6cm×奥行き4.5cm×長さ19.5cm |
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破壊できる部位 | フロントガラス × バックドアガラス × ドアガラス 〇 |
重量 | 370g |
タイプ | ピックタイプ |
原産国 | 日本 |
世界初!消す・切る・割るの3WAY緊急脱出ハンマー!
二酸化炭素消火器が一体になった自動車用緊急脱出ハンマーです!
事故をして車両火災になると周囲にも甚大な被害をもたらすことがあります。
そんな火災の被害の拡大を防ぐことができるという新しい緊急ツール!
二酸化炭素を使用しているので、車内を汚さず、電子機器の損傷も防ぐことができ、粉末消火器などに比べ安全性も高い消火器です。
もちろん、緊急脱出ツールとしての性能もしっかり!
消火器と一体ということで、ヘッド部分の強度が心配でしたが、そちらの方も国民生活センターの破砕性能試験で折り紙付き!
オルファ社のカッター刃は、最低16本のシートベルトを切ることができる切断力。
ピック式のハンマーは、ボンベの重量を活かしてウインドウガラスを粉砕します。
第7位 長谷川刃物 緊急ツール
サイズ | 縦20.5cm×横4.3cm×厚さ1.9cm |
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破壊できる部位 | フロントガラス × バックドアガラス × ドアガラス 〇 |
重量 | 59g |
タイプ | 金づちタイプ |
原産国 | 日本 |
老舗刃物店が作る緊急脱出ハンマー!
1933年創業、岐阜県関市の老舗ハサミメーカーが手掛ける緊急脱出ハンマーです。
刃物を作っているノウハウが十分に発揮されたシートベルトカッターと、シートベルトを切ってから窓を壊すまでの一連の流れを計算した形が特徴です。
少し湾曲させることで、シートベルトがより切りやすく、窓の破砕もしやすくなります。
さらに驚くのがその軽さ。たった59gなんです!
今回ご紹介している金づちタイプの中では最も軽いですし、世の中の緊急脱出ハンマーの中でも最軽量級だと思います!
軽いのに、しっかり破砕能力があるところが魅力的ですね。
長さもあるので破片の処理もでき、持ち手部分も緩くくびれた形状。
持ちやすさを重視して軽い力でもしっかり破砕できるような工夫が伺えます。
第8位 GM(ジーエム) ライフハンマーエボリューション
サイズ | 縦16cm×横5.8cm×厚さ3cm |
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破壊できる部位 | フロントガラス × バックドアガラス × ドアガラス 〇 (ドアガラスでも合わせガラスになっているものは不可) |
重量 | 81.6g |
タイプ | ポンチタイプ |
原産国 | 中国 |
超硬度セラミックハンマーヘッドで軽々粉砕!
子どもでも、簡単かつ安全に使用することができる設計と歌っているだけあって、使い方は簡単!
そのまま窓に押し当てるだけで、中から超高度セラミックハンバーヘッドが飛び出し、窓を粉砕します。
大きなガイドのシートベルトカッターで、ベルトが逃げず簡単に切断することができます!
さらに、ドイツの製品安全試験に合格した証であるGSマークを取得しており、製品の機能はお墨付き!
クリップアダプターで、ドアポケットにも簡単に取り付けできますので、できるだけ車を傷つけたくないという場合にも便利ですね。
第9位 AutoGo 緊急脱出ハンマー
サイズ | 縦8.4cm×横2.9cm×厚さ2.2cm |
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破壊できる部位 | フロントガラス × バックドアガラス × ドアガラス 〇 |
重量 | 40g |
タイプ | ポンチタイプ |
原産国 | 不明 |
1秒脱出可能!
軽い力で楽に脱出が可能で、脱出までにかかる時間はなんと1秒!
力がいらないので、女性や高齢の方でも使用できます。
水中での使用もできるので、水中で脱出しなくてはならない状況でも安心です。
シートベルトカッターも付いているので、便利で楽に使うことができます。
テスト用ガラスが付属してくるので、動作確認もすることができ、安心して常備できます。
第10位 メルテック レスキューハンマー 緊急脱出用
サイズ | 縦7.2cm×横19.8cm×厚さ2.4cm |
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破壊できる部位 | フロントガラス × バックドアガラス × ドアガラス 〇 |
重量 | 166g |
タイプ | 金づちタイプ |
原産国 | 不明 |
シンプルで強力な作り
金づちタイプの先端とシートベルトカッターがついたシンプルな作りになっています。
金づちタイプなので使い方が分かりづらいということもなく、誰でも使いやすいのが特徴です。
大きいものなので普段から車に積んでおくことが大切です。
ホルダーから外せば、ハンマーとして使用でき、スリットにシートベルトをスライドさせればカットすることができます。
車に積んでおけば、緊急時にも安心して脱出することが可能です。
第11位 BAL(大橋産業)緊急用品 ブレイクハンマー
サイズ | 縦16.5m×横6cm×厚さ2cm |
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破壊できる部位 | フロントガラス × バックドアガラス × ドアガラス 〇 |
重量 | 92g |
タイプ | 金づちタイプ |
原産国 | 不明 |
高い気温の中でも耐久可能なハンマータイプ
30℃から90℃の中でも耐久可能な緊急脱出用ハンマーです。
車に積んでおくと、夏場は車内温度が高くなり、耐久性が心配になります。
しかし、このハンマーは90℃まで耐えることができるので、夏場の車内でも安心して積んでおくことができます。
また、軽くてコンパクトな作りをしているので、女性や高齢者などの力が弱い方でも安心です。
シートベルトカッターも搭載されているので、安全に緊急脱出することができます。
車用緊急脱出ハンマーの使い方と注意点
緊急脱出ハンマーは、製品によって使用方法が少し異なりますが、ウインドウガラスの破壊方法についてはほぼ同じです。
ウインドウガラスは窓の隅を壊す
ハンマーを持つと、ついつい真ん中を壊したくなるのが人の性といいますか、真ん中から壊そうとする人は意外と多いものです。
しかし、真ん中から壊そうとすると、ハンマーを振った反動で空けた穴から腕が出てしまうことがあります。
割れた部分は鋭利ですので怪我をする恐れもありますし、緊急時の焦っているときに血を見ると、多くの人はパニックを起こします。
そうなると、出血量も多くなり余計に命を危険にさらすことになります。
そういった危険性を少しでも下げるため、窓は隅を破壊して、ひびが入ったところを徐々に砕いていくようにしましょう。
金づちタイプであれば、手首を使って軽く振るだけでいいので、力いっぱい割ろうとしなくても大丈夫です。
ピックタイプは、窓の中心付近に当てて破壊します。
真ん中辺りもしくは少し上を持ってウインドウガラスを割りますが、こちらも力いっぱい振り下ろさなくても割れるようになっています。
ガラスが割れたら徐々に脱出口を広げていく
ガラスが割れたら、緊急脱出ツールや棒状の物などで開口部を広げていきます。
自分が通れる大きさでも構わないのですが、割れたガラスは思っているより鋭利ですので、怪我を避けるためにもガラスは取り除くようにしましょう。
長袖、長ズボンなどの腕、足が保護できるものがあれば着ていた方がいいと思います。
ひざ掛けなどがあれば、ドアにかけて下側を保護するとより安心かと思います。
「フロントガラスは割れにくい」ということを念頭に置いておく
繰り返しになりますが、フロントガラス、バックドアガラス(リアガラス)は合わせガラスになっているものが多く、ひびは入りますが非常に割れにくくなっています。
自動車用緊急脱出ハンマーは、基本的にフロントガラスを割れる仕様になっていませんので、サイドの窓を割るようにしましょう。
フロントガラスも割れる製品には、その旨が記載されています。
フロントガラスが割れるがどうかの明記がないものは、割ることができないと考えていた方がいいでしょう。
割れる車種が記載されていて、自分の車種が割れるものだと確信が持てればいいのですが、そうでない場合は「割れない」と思っておきましょう。
まとめ
人を助けるための道具を持たなければ、たとえ百戦錬磨の救助隊員であっても、命を救うことはできません。
私は、災害現場を見てきたからこそ、自動車用緊急脱出ハンマーのようなものがあることの大切さを実感します。
使わないことが何よりも幸せであることは言うまでもありませんが、1分1秒で命は失われ、また、助けることもできます。
だからこそ、日頃から「最悪を想定した準備」が重要なのだと思っています。
自分であれ、家族であれ、他人であれ、命を救うために行動を起こせる自分でありたいですね。