ホワイトニングには、オフィスホワイトニング・ホームホワイトニング・デュアルホワイトニング・セルフホワイトニングと施術方法によって大きく4つに分類されます。そのオフィスホワイトニングやホームホワイトニングの中にも、使用する機器や薬剤によって費用や効果が異なっているのはご存知でしょうか?
「ホワイトニングをやってみたいけど絶対失敗したくない!」「各店舗によってホワイトニングの料金が異なる理由を知りたい!」「もっとホワイトニングについて詳しく教えて!」そんな方のために、各ホワイトニングシステムについてまとめました。
今回はホワイトニングシステムの一種である「TiON(ティオン)オフィスホワイトニング」について情報をまとめましたので、ホワイトニング選びの参考にしてみてくださいね。
1.TiON(ティオン)ホワイトニングの特徴
TiON(ティオン)ホワイトニングは日本で開発されたホワイトニングシステムです。日本人は欧米人に比べて歯のエナメル質が薄いので、ホワイトニング中に知覚過敏が起こりやすい傾向にあります。特に即効性の高いオフィスホワイトニングの場合は、高い濃度の過酸化水素を使用するので、濃度が高くなれば高くなるほど知覚過敏が発生しやすいです。
ティオンホワイトニングでは可視光応答型光触媒V-CAT(TiO2-xNx)を応用することで、低い濃度の過酸化水素で高いホワイトニング効果を発揮できるようになり、知覚過敏が発生しにくくなっています。低刺激・高効果を実現したホワイトニングシステムと言えるでしょう。
2.TiON(ティオン)ホワイトニングの施術方法
TiON(ティオン)ホワイトニングの施術方法と手順について、以下に記載します。
②リアクターを歯に塗布します。
③ホワイトニング剤を歯1本1本に塗布します。
④光照射器を使用して、LEDを歯の表面に照射をおこないます。
過酸化水素を利用したホワイトニングでは、光の照射によって過酸化水素を活性化させることで着色物質を分解する仕組みです。ティオンホワイトニングではリアクターという光触媒を利用することで、過酸化水素の濃度を下げることに成功しています。このリアクターには可視光応答型光触媒(V-CAT)が含まれており、光照射されると電子を放出します。この電子が過酸化水素と反応することで、着色物質を分解するヒドロキシラジカル(活性酸素)を多量に発生するのです。結果として、低濃度の過酸化水素で高いホワイトニング効果を得ることができます。
また、他の光照射を利用したホワイトニングシステムでは、光触媒として二酸化チタンが使用されることもありますが、この二酸化チタンは人体に有害とされている紫外線域の光以外はあまり反応しません。一方でティオンホワイトニングで使用されている可視光応答型光触媒(V-CAT)は、二酸化チタンの酸素の一部が窒素に置換されることで、紫外線域の光のみならず可視光線域の光にも反応します。二酸化チタンを使用したホワイトニングに比べて、より安全なホワイトニングシステムと言えるでしょう。
3.TiON(ティオン)ホワイトニングのメリット
TiON(ティオン)ホワイトニングのメリットも見ていきましょう。
治療中の痛みが少ない
一般的なオフィスホワイトニングではプラズマランプやハロゲンランプの光源と薬剤の熱反応を利用して白くしているので、この熱反応によって施術中に痛みや刺激を感じてしまいます。ティオンホワイトニングでは可視光応答型光触媒(V-CAT)を利用して、LEDライトによる光化学反応を利用するので、施術中に痛みを感じることがほとんどありません。
施術後に知覚過敏がおこりにくい
上記の特徴で説明した通り、ティオンホワイトニングは可視光応答型光触媒(V-CAT)が含まれているリアクターを利用することで、濃度の低い過酸化水素でも充分なホワイトニング効果を得ることができます。結果として、施術後の知覚過敏が発生しにくくなっています。
ホワイトニング効果が高い
ティオンホワイトニングはオフィスホワイトニングの中でもホワイトニング効果が比較的高いです。1回の施術だけで、歯のトーンは最大6~8段階も白くなります。オフィスホワイトニングの平均的な効果だと1回の施術で3~6段階程度のトーンアップとなるので、ティオンオフィスのホワイトニング効果が高いことがわかりますね。
4.TiON(ティオン)ホワイトニングのデメリット
TiON(ティオン)ホワイトニングにはメリットだけではなく、デメリットについても確認しておきましょう。
施術費用が高い
TiON(ティオン)オフィスホワイトニングは、低刺激で高いホワイトニング効果を発揮できるので、人気のホワイトニング施術方法ですが、その分施術費用が比較的高めとなっています。そのため、ホワイトニングをお気軽に試してみたいという方には向きません。しかし、効果の弱いホワイトニングの場合、満足いく白さにするのには複数回の施術が必要になり、結果的にティオンホワイトニング以上の費用がかかってしまうこともあるので注意しましょう。
施術後は食事制限が必要
ほとんどのホワイトニングは施術後に食事制限が伴いますが、TiON(ティオン)オフィスホワイトニングでも例外ではありません。施術後1週間程度はタバコやコーヒーや赤ワインなど着色しやすいものを避けた方が良いでしょう。
5.TiON(ティオン)オフィスホワイトニングの料金相場
TiON(ティオン)オフィスホワイトニングの料金相場を確認してみましょう。
ティオンホワイトニングの料金相場は平均3万円前後と考えておきましょう。同じティオンホワイトニングでも料金の差がある理由としては、ホワイトニングは自由診療となるため、料金設定は医院ごとに異なります。また、同じティオンホワイトニングの薬剤を使っていても、医院によっては異なる照射器を使用している場合があります。このような理由から料金に差が発生しています。
他のオフィスホワイトニングと比べると少し高い費用になっているので、効果と費用を比べて自分に合うホワイトニングシステムを選ぶと良いでしょう。
6.まとめ
いかがでしたか?
TiON(ティオン)オフィスホワイトニングは施術中の痛みや施術後の知覚過敏が少なく、かつホワイトニング効果の高い素晴らしいホワイトニングシステムです。その一方で他のオフィスホワイトニングと比べても少し費用が高くなっています。メリット・デメリットを見比べた上であなたに合ったホワイトニング施術方法を選んでみてくださいね。