七五三とは子どもの健康で安全な成長を祝って、神様に「ありがとう」と感謝をする儀式の事です。主に、子どもが3歳と5歳と7歳の節目のときに神社に参拝をして行っています。
これは、今から300年以上前の江戸時代から行われており日本で最も伝統的な儀式と言われています。また七五三の参拝の時期は毎年11月15日と決められていましたが、
最近ではその日にこだわらず都合のいい日に行っています。そのため人によっては9月や10月に早めに行うことも多いです。
そして七五三はお寺に参拝するのはもちろんのこと、記念としてスタジオや写真館などで写真を撮ることが多いです。これは、ご家族一緒に写真撮影する場合がほとんどとなっています。
また、七五三の衣装は「絶対にこの衣装を着なければいけない」と言うルールはありませんが、いつも着る普段着ではなく着物やスーツなど特別な衣装で撮影を行うことが多いです。そのため、ご家族にとってかけがえのない一生の思い出となります。
しかし、そこで気になるのがどんな衣装やコーディネートをすればいいのかということです。一体どんな格好をすればいいのか気になります。
そして、衣装を選ぶときやコーディネートを行う時に気をつけなければいけないポイントが5つあります。では、それをみていきましょう。
あくまで、七五三はお子様が主人公の行事です。もし、ご家族で写真を撮ることなった場合に親が派手な格好をして目立ちすぎるとお子様の存在感が薄れてしまいます。
そのため親の服装というのは、お子様の服装とよく比べて派手すぎないようにするといいです。
例えば、キラキラ光るアクセサリーや首飾り、丈の短いミニスカートは避けましょう。また、髪を明るい色に染めている方はできるだけ地味な色に染め直したほうが無難です。
さらに、足元もサンダルや尖ったブーツなどは履かないことをおすすめします。これらの点に気をつければ、違和感なくお子様がメインの七五三の写真を撮ることができるでしょう。
七五三における父親の服装はスーツを着ることがほとんどです。かしこまった礼服というところまでは着飾らなくていいですが、普段お仕事で着ているフォーマルな地味目のスーツに少し明るい色のネクタイを合わせるといいです。
そして①でも述べたように派手すぎる格好は避けておくと無難です。特に、ネクタイのカラーは黄色や赤など目立つカラーを選ぶことはやめておきましょう。
しかし、中には「スーツより着物がいい」という父親も少なくありません。その際には、羽織・袴が定番となっていますのでそちらを着るといいです。
お子様の衣装と比較してなるべく地味なものを選択しましょう。
七五三の写真撮影において母親の場合は、スーツか着物を着ることが基本と言われています。まずスーツに関しては、色は薄いピンクや灰色などがおすすめです。
派手すぎず暗すぎずといった色を身に付けましょう。また、中のシャツは白か薄いベージュなどを着ると明るい印象になります。
そしてアクセサリーなどは身に付けてもいいですが、派手すぎないように注意が必要です。さらにスーツの場合はスカートを穿くことが多いですが、パンツスーツでも写真撮影の時には特に問題ないのでスカートは少し抵抗があるという方でも大丈夫です。
そして、次に着物に関してはできるだけ付け下げや色無地のものを選ぶといいです。お子様の服装のバランスを考えて色を決めましょう。
例えば、お子様の服装がピンク色なら薄いベージュや黄色などの着物を選ぶといいです。そうすればお子様をより引き立たせることができます。
現在では、着物は成人式くらいでしか着られなくなりました。どうせなら、お子様の七五三の機会に母親も着物を着てみると思い出に残るはずです。
一般的に、洋装(スーツやワンピース)より和装(着物など)の方が格が上と言われています。ですから、親は主人公であるお子様よりも格が下がるようにしなければなりません。
例えばお子様が着物の場合、親は着物やスーツ、ワンピースでも大丈夫です。しかし、お子様がスーツやワンピースなど洋装の場合は親も同じ洋装にするようにしましょう。
以上が衣装やコーディネートを行う上で気をつけなければいけないポイントです。これらのことを頭に入れておくと衣装を選ぶときに困らずに済みます。
そして、七五三の主人公であるお子様は性別によって服装が大きく異なります。では、女の子の場合と男の子の場合と分けての服装を見ていきましょう。
主に、七五三には着物を着ることが多いですが年齢ごとに着る着物は異なります。
3歳は「三つ身」または「初着」と呼ばれる腹部が過度に締め付けられないゆとりのある着物をきます。そしてその着物の上から被布と呼ばれる上着を着用するのが基本です。3歳ならではのあどけない可愛さをより一層引き立てることができる衣装です。
大人と同じような、帯を締める一般的な着物を着ることもできますが、紐の締め付けがなく着るのも簡単で着付けに時間がかからない被布の方が、普段着物を着慣れないお子様自身の負担も軽くすることができます。また、被布は3歳の時にしか着ることのできない衣装でもあるので、3歳の七五三ではぜひ被布に挑戦してみてください。
7歳の場合は「四つ身」という着物を着ます。これは大人の女性が着ている着物とほとんど作りが同じものです。
7歳の女の子は二度目で最後の七五三でもありますので、少し奮発してみるのもありかもしれませんね。着物を選ぶときは、3歳の時よりも落ち着いた色と柄を検討してみてください。
大人っぽさを強調したい場合は、やや控えめな色味を選んでみましょう。ただ、7歳の女の子はおしゃれに敏感な年ごろでもありますので、本人の自らの好みや強い希望も多くなります。お子様の意見もしっかり尊重して取り入れてあげるのが大切です。
また、帯は自分で結って締めるタイプと帯が結ってありはめるだけで簡単に締められる「つくり帯」と言われるものがありますのでお好みで選ぶことができます。そして、女の子の場合はワンポイントとしてハンドバッグやポーチなどを手に持つこともあります。同色で合わせることで、統一感のあるコーディネートにまとめることができ、お子様がより華やかに見え存在感を際立たせることができます。
そして、最近では着物ではなくワンピースを選ぶ女の子もいらっしゃいます。これは女の子の間で「ワンピースの方がオシャレでいい」「デザインが可愛い」という理由などで選ばれています。
主に、ピンクや紺といった色が人気です。またリボンが付いているワンピースやお花の飾り物が付いているワンピースなどデザインも豊富なので、好みに合わせて選べます。
では次に男の子の着る服装をチェックしていきましょう。基本的に男の子は、着物を着る子とスーツを着る子の2つに分けられます。
着物の場合は「袴義」と呼ばれている袴を着るのがほとんどです。紋付の着物に羽織袴が正式なスタイルとなっておりウサギやトラなど力強くカッコいい柄が描かれていることが多いです。
また、このくらいの年齢の男の子はいたずら盛りで、なかなかじっとしてくれず着物が汚れるかもとはらはらする方は多いのではないでしょうか。なので、レンタル衣装の場合は特に万が一汚れても洗濯がしやすいポリエステル製の物を選ぶのがおすすめです。
スーツを選ぶという男の子もいます。この理由としては「スーツは動きやすい」ということで近年選ぶ割合が増えてきています。
また、スーツだと参拝をした後に会食やお食事を予定しているという場合は、着替える必要がなくそのままの姿で行けるのでかなり楽です。ですから、写真撮影後に何か大切な予定があるという場合はスーツを選択するといいです。
スーツでびしっと決める洋装姿にも、りりしさが際立つ着物姿も、どちらにも良さがあります。スタジオ撮影は着物、お参りには洋装と両方経験する選択肢もありますのでぜひ検討してみてください。
「衣装は買いたいけど高くてなかなか手が出せない」というご家庭は少なくありません。モノによっては10万円以上することも珍しくなく、買うとなるとかなり手痛い出費となってしまします。
しかし、多くの写真スタジオでは無料又は格安で衣装をレンタルできるサービスを行っています。ですから、衣装の金額がネックになっているご家庭はそのようなサービスを実施しているところを選ぶといいです。
七五三の写真撮影は、メインのお子様とご両親がしっかりバランスのとれた素敵な格好で撮るのが一番です。七五三にふさわしい格好で写真撮影を行いましょう。