お宮参り・七五三・お誕生日などの記念行事には、こどもの可愛い写真や家族写真を残しておきたいですよね。その際に迷うのがお店選びではないでしょうか。インターネットで検索してみても「写真館が周囲にたくさんあるので選ぶのが難しい」と悩む人も多いです。
そこで今回は「スタジオタイプの違い」や「選び方のポイント」についてご紹介します。撮りたい写真のイメージや予算に合った写真館を見つけるためのコツをおさえていきましょう。
写真館は主に「店舗型の大手写真館」「一軒家型の写真館」「昔ながらの写真館」の3タイプです。「特徴はなんとなくわかるけれど、詳しくは知らない」という方も多いのではないでしょうか。実は3タイプには、両親によるスマホ撮影がOKかどうかなど、さまざまな特徴があります。
具体的に店舗を選んでいくコツを紹介する前に、まずは写真館の特徴について解説します。
店舗型の写真館には、スタジオアリスやスタジオマリオなどの大手写真館があり、これらの写真館には「衣装の種類が豊富」や「衣装レンタルは無料」としている店舗が多い傾向にあります。かかる費用は「撮影料+写真プリントやデータなどの商品代金」ですが、キャンペーンで撮影料が無料になることもあります。
ドレスや和服など好きな衣装が何着でも無料で着られるので、おしゃれに興味のあるこどもにとっては嬉しいでしょう。また、人気キャラクターとのコラボ衣装も豊富で、明るくこどもらしい雰囲気の写真が仕上がります。
最近人気が高まっている一軒家型写真館(ハウススタジオ)の特徴は、おしゃれな背景や雰囲気のよさです。スタジオ全体がフォトジェニックにコーディネートされているので、「スタジオでつくりこんだ明るい背景」というよりも、自然な雰囲気の写真に仕上がります。貸切の空間で撮影ができるので、こどもの自然な表情を引き出すこともできるでしょう。撮影にあたり、自然光や自然光に近いナチュラルな光を使用するのも特徴。
昔ながらの写真館や大手写真館に比べ、撮影方法やプランの自由度が高い一軒家型写真館もあります。両親によるスマホ撮影がOKなところも多いですね。衣装レンタルの可否は店舗によるので、レンタルを考えている場合は都度チェックするようにしましょう。。
「地元にある昔ながらの写真館」と考えてください。「シンプルな背景で王道の家族写真」のような、ベーシックかつかっちりしたイメージの型物写真が撮影できます。「慣れ親しんだ地元の写真館があって、代々その写真館で家族写真を撮影してもらっている」という方もいるかもしれませんね。
技術力や完成度の高さ、商品のクオリティの高さが特徴です。個人で経営されている写真館が多く、料金システムは写真館により異なります。衣装レンタルは扱っていないところが多いです。
TOMY
スタジオを選ぶ際、まずどんなスタイルの写真館があるかを知ることが大切です。
どんな機会に誰と撮るのか、そしてどんな写真を残したいのかによって、それを実現してくれる写真館がかわってきます。
また衣装のレンタルがあるかないか、データ・写真がたくさん欲しいなどの希望によっても費用がかわってくるのでスタジオのプランをよくチェックしましょう。
店舗型写真館・一軒家型写真館・昔ながらの写真館の特徴について紹介しました。より具体的には、3タイプにはどのような違いがあるのでしょうか。実はこの3タイプは、「貸切型or他のお客さんと同時並行での撮影」か「固定カメラor手持ちカメラか」など、さまざまな違いがあります。
ここでは、費用・撮影方法・撮影で使うセット(背景)などの違いについて解説します。
かかる費用については、どの商品をどれだけ購入するかによって異なります。「写真を1枚プリントするだけでいい」というケースなら、昔ながらの写真館や店舗型写真館のほうが費用を抑えられます。ただ店舗型写真館で「撮影してもらった我が子の写真を見ていると、どれも可愛くて欲しくなってしまった」となると、代金が高くなってしまいがち。
また「データ・写真がたくさんほしい」という場合は、一軒家型スタジオのほうが安くなるケースが多いです。
3タイプには、「貸切型」か「他のお客さんと同時並行で撮影」といった撮影方法にも違いがあります。
・昔ながらの写真館:同時並行の場合もある。他のお客さんから撮影風景が見えてしまうことも。
・店舗型写真館:同時並行の場合もある。ショッピングモール内だと、通行人から撮影風景が見えてしまうことがあるため気になる方もいるでしょう。
・一軒家型写真館:貸切型のため、人目を気にせずのびのびと撮影することができる。
「同時並行だから悪い」ということはありませんが、こどもの場合には同時並行だと「他のこどものことが気になってしまい集中できない」「人見知りして緊張してしまう」というケースもあります。一方、貸切型の場合はリラックスして撮影できるでしょう。
撮影スタイルには大きく分けて「固定カメラ」と「手持ちカメラ」があります。
・固定カメラの特徴:カメラを三脚に固定して撮影。被写体はカメラに向かってポーズする。
・手持ちカメラの特徴:カメラマンがカメラを手に持って撮影。被写体が動き回っても、あとを追いかけられるので、バラエティに富んだ構図・背景で撮影できる。
写真館や店舗型スタジオは固定カメラ、一軒家型スタジオでは手持ちカメラで撮影することが多いです。動き回るこどもの自然な表情を追えるのは、一軒家型スタジオだといえますね。
写真館の撮影背景・セットには、おおむね以下のような特徴があります。
・昔ながらの写真館:シンプルな背景
・店舗型写真館:こどもらしい明るく楽しい雰囲気
・一軒家型写真館:スタジオ全体がおしゃれなインテリアでコーディネートされている
スタジオによって異なるため、イメージに合う好きな雰囲気のセットが可能な写真館・スタジオを選びましょう。
撮影する枚数にも違いがあります。従来型の写真館だと撮影枚数は少なめです。一方で店舗型スタジオや一軒家型スタジオだと多めになります。
・昔ながらの写真館:少ない
・店舗型写真館:多い
・一軒家型写真館:多い
撮影データが購入できるかどうかや購入できる枚数についても、以下のような違いがあります。
・昔ながらの写真館:「プリントした写真のみデータが購入できる」というケースが多い。
・店舗型写真館:プリントした写真以外のデータも購入可能。データのみの購入はできないことが多い。
・一軒家型写真館:撮影プランにデータもセットになっていることが多い。「データのみの購入可能」「撮影した全データをお渡し」という写真館もある。
TOMY
スタジオによって得意とするものが違いますので、ホームページをチェックしたり、近場であれば実際に足を運んでスタジオの雰囲気を感じてみるのも良いでしょう。
ご自身でアルバムを作ったり、年賀状にしたりする為にたくさんの撮影データが欲しいのか、キーホルダーやシールにできるオプションを展開しているスタジオもあるので、撮影した写真をどう残していきたいかという点もスタジオ選びのポイントになってきます。
ではそれぞれのスタジオにはどのようなメリットがあるのでしょうか。「衣装が豊富」「自由度が高い」「正統派の写真が撮影できる」など、タイプによってメリットは異なります。概要や特徴をもとに、昔ながらの写真館・店舗型写真館・一軒家型写真館のメリットを紹介します。
大手の店舗型写真館のメリットは、まずレンタル衣装や小物などが豊富なことです。衣装代を無料にしているところが多いので、こどもに可愛い衣装をたくさん着せてあげられますよ。ディズニーなど、こどもたちに人気のキャラクターとコラボした衣装や小物も取り揃えられています。
キャラクターコラボ衣装は、洋装だけではなく和装もあります。「写真撮影用の衣装」と「お参り用の衣装」を別々に借りられるところも。また店舗によって多少の違いはありますが、アルバム・台紙などもベーシックなものからキャラクターものまで、幅広く扱われています。ロードサイドのほかショッピングモールなどにも出店しているので、来店しやすいのもメリットです。
一軒家型のメリットのひとつめは、貸切型なのでリラックスして撮影できることです。周りの目を気にする必要がありませんし、人見知りのこどもでも撮影しやすい雰囲気です。手持ちカメラで撮影するので、こどもが動き回ってもOK。むしろこどもが動き回って背景が変わることで、バラエティ豊かな写真が撮影できます。
また「データ購入が前提」になっており、予算が組みやすいのも魅力です。データのみの購入が可能なスタジオもあります。「小物の持ち込み自由」「撮影中にパパ・ママがスマホでこどもの様子を撮影しても構いません」というスタジオも多いです。総じて「自由度が高い」のが一軒家型写真館のメリットといえるでしょう。
従来型の写真館は「写真館ならではの伝統的な雰囲気」です。重厚感のある正統派のポートレートが撮影できます。また写真館にはベテランカメラマンが多いのもメリットです。確かな技術で、ポーズなども細部まで指示してくれます。照明も本格的なのできちんとした写真が仕上がります。
「古めかしい」「衣装は持ち込み」というイメージがあるかもしれませんが、出張撮影に対応したり衣装レンタルを行ったりしている写真館もあります。
TOMY
なかなか知られていないと思いますが、よく皆さんがイメージするカチッとした和装の撮影は「型物写真」といい、長年培われた経験と技術が必要となります。七五三や成人式などの際は昔ながらの写真館には必ずそれができるカメラマンがいるので安心です。逆にリラックスした表情や普段通りの姿を収めたいのであれば店舗型、一軒家型写真館の方がおすすめですね。
「こどもに可愛い衣装をたくさん着させてあげたい」「明るくこどもらしい雰囲気の写真が好み」という人には、店舗型写真館がおすすめです。さきほども紹介したように大手の店舗型写真館ではこどもが好む衣装が豊富で、レンタルは無料にしているところが多いです。また背景なども明るい色でポップなイメージのところが多く、こどもも楽しんで撮影できるでしょう。
こども専用スタジオであれば、スタッフもこどもとのコミュニケーションに慣れています。ただデータ購入が多くなると費用がかさむことが多いので、注意が必要です。店舗やプランによりますが、たくさんデータを購入したいなら、一般的には一軒家型写真館のほうが安くなる可能性が高いです。
TOMY
よく行くショッピングモールや商業施設に併設されていることが多いので小さなこどもを連れて気軽に行きやすいでしょう。またスタッフの方もこどもを笑わせることが本当に上手!衣装も豊富で選ぶのが大変なほど。小さいうちにしかできない可愛らしい衣装などで写真を残したい方におすすめです。
一軒家型写真館は「こどもが人見知りだから写真撮影がうまくいくか不安」「自然な表情を写真に残したい」「おしゃれでナチュラルな雰囲気の写真が好き」「写真データがたくさん欲しい」という人におすすめです。一軒家型写真館の多くは貸切型なので、他の人の目を気にせず撮影ができます。他のお客さんと同時進行ではないので、リラックスできる空間で、こどものペースで自然な表情を引き出すことができます。
実際「こどもが人見知りだったから心配だったけれど、実際に言ってみたらノリノリだった」という体験談も。データ購入が含まれた価格設定になっているプランをつくっている写真館が多い点も、データがたくさん欲しい人には嬉しいポイントではないでしょうか。背景はナチュラルかつおしゃれに作り込んでいるスタジオが多いです。
TOMY
よりこだわりをもって写真を残したい方におすすめです。一軒家型写真館でもスタジオによって雰囲気がかわってきますので、ホームページなどをチェックしてお好みのスタジオを探してみましょう。日が入るスタジオであれば撮影時間によっても写真の雰囲気が全く変わります。午前中のさわやかな優しい日の光で撮影するのか、綺麗な赤い夕焼けの中の撮影か、ここもこだわりポイントです!
昔ながらの写真館がおすすめなのは「定番かつ正統派の写真が好み」「フォーマルな雰囲気の写真が欲しい」「データは不要で、写真が少しだけ欲しい」という人です。写真館で撮影する写真は、高い技術に裏打ちされた質の高いもの。おじいちゃん・おばあちゃんにも安心して渡せますし、和室に飾ってもしっくりくるでしょう。
ただ「データ購入はプリントした写真のみ」などと決めている写真館も多いため、「データがたくさん欲しい」という人には向きません。そのため「プリントした写真のみでOK」「枚数はあまり必要ない」という人には向いています。
TOMY
私の友人に幼少期から毎年同じ写真館でフォーマル写真を撮って飾っているという子がいました。流行に流されず、良い意味で長年かわらずに同じスタイルで、かつ高い技術をもって撮影してくれるのはこういった昔ながらの写真館だと思います。その友人のように同じ写真館で何年も撮り続けられることは素敵な事ですし、この先何十年経ってからも見返すことが出来る写真を残せると思います。
ここまでスタジオのタイプについて紹介してきました。ざっとおさらいすると、昔ながらの写真館は「フォーマルで正統派の写真を撮りたくて、データはあまり必要ない人におすすめ」です。店舗型写真館がおすすめなのは「こどもらしい雰囲気が好みで、いろんな衣装を着せたい人」。そして一軒家型写真館は「データがたくさんほしくて、おしゃれで自然な雰囲気の写真が欲しい人」におすすめです。
これらの点を押さえつつ、続いて具体的な店舗選びのポイントをお伝えします。
例えば一口に「一軒家型写真館」といっても、スタジオ・担当カメラマンによって仕上がる写真は違います。「ナチュラル」「シック」「キュート」など、写真の雰囲気はさまざまです。こどもの撮影だとナチュラルな雰囲気の写真館を選ぶ方が多いですが、「レトロ」「和モダン」など個性的な雰囲気を得意とする写真館を選べば、他とは違った写真になるでしょう。「ひとつに選べない!」という場合は、複数のイメージに対応できる写真館もあるのでおすすめです。写真館の公式サイトやモデル写真などで、スタジオのイメージを確認しておくとよいでしょう。
撮影したい内容に対応できるかもしっかりチェックしましょう。例えば「兄弟も一緒に撮影できるか」「家族も撮影できるか」「屋外での撮影は可能か」などです。また「ホクロや痣を消したい」などのレタッチ(画像修正)を希望する方は、「レタッチが可能かどうか」「レタッチに追加料金が必要か」も確認しておく必要があります。
衣装については、店舗型・一軒家型の写真館であればレンタルできるところがほとんどです。ただし「こども用は豊富にあるが、大人用の衣装は少ない」「男性用の衣装はない」といったケースもあるので、事前に確認しましょう。
昔ながらの写真館だと、こども用も含めレンタル衣装がないところが多いです。そのため、ヘアアクセサリーなどの小物のバリエーションも確認しておくことをおすすめします。また「衣装をレンタルできる枚数」もチェックしておいてください。衣装の持ち込みがNGという写真館は少ないですが、持ち込み料がかかることも。また和装を持ち込む場合「こども用の着物の肩上げは済んだ状態で」「半襟はつけてきてください」などのルールがあるので確認しておきましょう。
着付けやヘアメイクについては「写真館内または連携美容室にて対応可能」というところと、「お客さんにお任せで、写真館では対応していない」というところがあります。そのため事前に確認しておきましょう。
自分で着付けやヘアメイクを手配しなくてはいけない場合、美容室などからの移動時間を考慮する必要があります。移動も大変なので、一箇所で済ませてしまいたい場合は着付け・ヘアメイクの対応が可能なスタジオを選ぶと楽です。
いくら素敵な写真が撮れる写真館でも、予算がオーバーしていると「気に入った写真を全て購入できなかった」ということも。同じタイプの写真館でも、料金プランは店舗により異なりますので、予算にあったところを探しましょう。
あらかじめ欲しい商品(プリント・アルバム・データなど)の種類と数を決めておき、予算内に近いところを探すと見つかりやすいです。最近増えている「データがたくさん欲しい」というニーズに答えられるのは、一軒家型写真館のセットプランです。
こども連れの撮影の場合は、車での移動が便利ですよね。車で来店する場合は、駐車場併設型やショッピングモール内の店舗が便利です。赤ちゃんの撮影なら、ベビーカーで入りやすいかも確認しておくと安心。おじいちゃん・おばあちゃんと一緒に撮影する場合は、1階にある写真館かエレベーターがある写真館が理想です。
写真館ではプロが素敵な写真を撮影してくれますが、場合によっては「せっかく撮影してもらったけれど、欲しい写真がなかった」というケースも。そのため「保証制度」を導入している店舗もあります。具体的には「納得できるまで撮影可能」「どうしても気に入らないなら、代金はもらわない」などです。
「納得できる写真がない」というのはレアなケースではありますが、心配なら保証制度がある写真館を選ぶと安心です。
TOMY
まずは好みの写真館を選ぶことが大切ですが、やはり費用面、小さな子どもを連れての交通の便利さなども考慮するべき点だと思います。
また実際に予約するとなったら、準備から撮影までと長時間になることも少なくはないので、所要時間の確認はもちろん、お子さんのお昼寝時間や授乳(お食事)時間などを考慮して撮影予約すると良いでしょう。
写真館によって特徴は大きく異なります。例えば衣装の豊富さ、背景のイメージなどです。料金体系やデータ購入のしやすさ・枚数にも違いがあります。そのため「撮りたい写真のイメージ」「予算」などを考慮して、ニーズに合う写真館を選びましょう。
最近特に人気が高まっているのは一軒家型写真館です。手持ちカメラでこどもを追って撮影するので、自然な表情の写真を残すことが可能です。スタジオ内部のインテリアコーディネートも「ナチュラル」「シック」「エレガント」「西海岸風」「和モダン」など、さまざまなものがあります。好きなテイストのスタジオを探してみてくださいね。お気に入りの写真館で写真撮影を楽しみましょう。