注文住宅は外構までこだわる!よくある失敗と注意点
理想の注文住宅を建てたいなら外構にもこだわることが大切です。しかし、こだわり方を間違ったせいで失敗してしまった事例も少なくありません。そうしたリスクを減らすには、何に気を付けるべきか事前に把握しておく必要があります。滋賀で素敵な注文住宅を手に入れるためにも、よくある失敗と注意点をしっかりチェックしておきましょう。
オープン外構はプライバシー面も考慮しよう
日本では塀によって建物を囲む建築スタイルが一般的でしたが、近年になって塀を設けないケースも増えてきました。これはオープン外構と呼ばれるものであり、費用の節約をはじめとして利点はたくさんあります。とくに日本の狭い土地において、開放感を出しやすいことが大きなポイントです。
一方、周囲から建物が見えやすくなることには注意しなければなりません。塀がないので通行人の視線が直接届くことになってしまいます。建物の間取り次第では落ち着いて生活できなくなる場合もあるでしょう。たとえば、リビングの大きな窓が大通りに面していると、カーテンやシャッターを開けて過ごすのが難しくなります。
そこで重要になるのが、周囲の状況をよく考慮して間取りを設計することです。人通りの多い道路側の窓を減らすのが一番ですが、陽光を取り入れることも重要なので減らしすぎるのはよくありません。プライバシーを優先するあまり、暗くて風通しの悪い空間になってしまった事例も見られます。
居心地のよさも求めるなら、すりガラスや高窓にするなどの工夫をしましょう。そうすれば、窓の数を過剰に減らすことなく視線を遮りやすくなります。都会と比べて土地に余裕のある滋賀でもオープン外構を選択するケースが珍しくありません。自分も採用しようと思うなら、建てた後のプライバシー面を充分に考えておきましょう。
将来も視野に入れた設計を心がけよう
注文住宅を建てるタイミングで多いのは、結婚したときや子どもが生まれたときなどです。外構を設計する際は、家族の暮らしやすさに配慮して考えることになるでしょう。その際に多く見受けられる失敗として、現在のことにしか気を配っていないことが挙げられます。
ガレージの広さを決めるにあたり、所有している自動車のサイズや自転車の数だけで計算するのでは不充分です。子どもが増えると大きな自動車に買い替えることも多いですし、自転車も増えることになります。スペースが不足すれば、近所に駐車場を借りなければならない事態が起こることもあるのです。将来のことまでシミュレーションしておかないと、いずれ暮らしにくいと感じる家になるかもしれません。
玄関に至る階段も若い頃は楽々と上っていけるでしょう。しかし、年を取って足腰が弱くなってくると、少し上るだけでもつらいと感じる場合があります。1日だけなら耐えられるという人でも、毎日繰り返すとなると話は別です。いずれにせよ、家族のライフステージが変わっていくことを念頭に置いておく必要があります。
ガレージの例でいうと、子どもが増えることを想定して、少し余裕を持たせて設計しておくことが大事です。階段については、あらかじめスロープも併設しておくと、年老いた将来においても移動が楽になるでしょう。しっかりとイメージを働かせることで、ずっと利用しやすい外構を設けやすくなります。
メンテナンスの頻度や費用にも気を付けよう
建物と同様に、外構も年が経つにつれて劣化していきます。素敵な外観と高い機能性を維持していくには、定期的なメンテナンスが欠かせません。ですから、費用に関して考えるときは建築費だけでなく、この先の維持費についても充分に把握しておくことが重要です。
たとえば、アプローチの鮮やかなタイルは見栄えがよいですが、掃除を怠ると目地の汚れが目立つようになります。乱雑に物を置いたりすると割れることもあり、安全性や見た目を保つには補修が必要です。したがって、人によっては頻繁にメンテナンスをしているケースもあります。これらを避けるには、汚れが溜まりにくい施工法や割れにくい素材を選択することが大切です。
滋賀ならではの自然のテイストを大切にしたい人は、外構にウッドデッキといった木製の物を採用するケースも多いでしょう。木材は石材などと比べると腐朽しやすい点に注意しなければなりません。節約のために安価な木材を選ぶと、トータルの出費が増える恐れがあります。丈夫な広葉樹を素材にしたり、表面に腐朽防止の加工を施したり対策をしましょう。
同じように見える外構でも、上記のような工夫次第でメンテナンスの手間をずいぶん減らせます。また、滋賀には雪が大量に積もる地域もあるため、気候の影響なども考えておく必要があります。建てる際の季節以外の様子も調べたうえで、メンテナンスの頻度や費用を確認することもポイントです。
外構は住まいの顔ともいえる重要な要素です。使い勝手の悪さは暮らしにくさに直結してしまうので気を付けなければなりません。クオリティを上げることで建物の印象までよくなることが期待できます。素敵な注文住宅を実現するため、充分にこだわって理想を追求するとよいでしょう。