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注文住宅の本体価格以外にかかる諸費用を知ろう

公開日:2021/01/01  最終更新日:2020/11/25

注文住宅を建てるためにはさまざまな費用がかかります。注文住宅の計画を進める場合、建物の本体価格だけに目が行きがちですが、発生する諸費用についても目を向けておかないと具体的な資金計画を立てることができません。そこで、滋賀県内で注文住宅を計画中の方に向けて、注文住宅を建てる際に発生する諸費用の基礎知識をご紹介していきます。

注文住宅にかかる費用の内訳について

注文住宅を建てるためには、建物本体の価格以外にもさまざまな費用がかかりますが、そもそも注文住宅における本体価格とは住宅本体を建てるための工事費のことを指します。本体工事費とも呼ばれる費用で、総費用の70~80%ほどを占めるのが一般的です。たとえば、足場や仮設トイレなどを設置する仮設工事や、建物の土台をつくる基礎工事、屋根・サッシ・外壁・内装工事などにかかる費用のことを指します。

また、本体価格以外にかかる費用が付帯工事費と諸費用です。付帯工事費とは、住宅本体以外の工事にかかる費用のことで、一般的には総費用の10~20%ほどを占めます。たとえば、地盤の調査・改良にともなう費用や、ガスや水道などの引き込み工事費、門扉・塀・駐車場などの外構工事費、照明器具・カーテン・冷暖房などの工事費といったものが含まれます。

諸費用は、注文住宅を建てる際に発生する各種税金や、住宅ローン関係の費用などのことです。総費用の5~10%ほどを占めるのが一般的ですが、金額が変動するものもあるので、場合によっては総費用の10%以上を占めるケースもあります。また、諸費用は住宅ローンの借入前に支払うものが多いので、基本的には現金で支払うことになります。そのため、滋賀で注文住宅を検討する際は、どのようなものが諸費用としてかかるのかを知っておき、諸費用を考慮した資金計画を立てることが重要です。

諸費用にはどのようなものが含まれるのか

注文住宅を建てる際に発生する諸費用は、大きく建物に関する費用と住宅ローン関係の費用の2種類に分けられます。また、滋賀県内に新たに土地を購入した場合は、土地に関する費用も発生します。

建物に関する費用として挙げられるのは、建築会社と契約を結ぶ際に作成される建築工事請負契約書に貼る印紙代や、建築する建物が建築基準法などに適合しているのかを確認するための建築確認申請費、表示登記および所有権保存登記費用、不動産取得税などです。また、上下水道の加入費や引越し代、家具・家電・カーテンなどの購入費などもかかります。

その他にも、設計事務所に依頼する場合は設計監理費がかかりますし、近年は省略するケースもありますが、地鎮祭や上棟式を行う場合はその費用も発生します。さらには、近隣への挨拶時に持参する手土産代や、現場の職人への差入れ代といった費用も必要です。

住宅ローン関係の費用には、住宅ローンの契約書である金銭消費貸借契約証書に貼る印紙代や、抵当権の設定登記費用、事務手数料、ローン保証料といったものが挙げられます。加えて、ほとんどの金融機関では火災保険への加入を義務付けていますし、民間金融機関の多くは団体信用生命保険への加入を借入の条件としているため、これらの保険料も発生します。

ただし、基本的に団体信用生命保険料は金利に含まれているので、別途保険料の支払いをする必要はありません。また、土地を購入した場合は、売買契約書の印紙代・不動産会社への仲介手数料・所有権移転登記費用・不動産取得税・固定資産税・地盤調査費といった費用が発生します。

諸費用には節約できる項目もある

上記の通り、注文住宅を建てるためにはさまざまな諸費用が必要となりますが、諸費用の中には節約できるものもあります。印紙代や税金に関しては、支払う金額が決められているので節約することはできません。表示登記や所有権保存登記などの登記に関しては、自分で行うことも可能ですが、司法書士や土地家屋調査士に依頼するのが一般的です。

登記に関する知識があれば自分で行えるでしょうが、知識がない場合は多くの時間と労力を要することになるので、基本的には司法書士などに依頼した方がよいでしょう。しかし、建築会社から紹介された司法書士や土地家屋調査士に依頼するよりも、自分で依頼先を探した方が支払う手数料を抑えられる可能性が高いです。

また、最も節約しやすいのが住宅ローンに関する費用です。住宅ローンを組む金融機関を選ぶ際は、金利だけに注目するのではなく、事務手数料やローン保証料なども考慮して選ぶことで費用を安く抑えられる可能性があります。

加えて、火災保険は契約期間が長いほど保険料が安くなる仕組みになっており、支払い方法は月払いや年払いよりも、一括で支払った方が保険料の総額を抑えることが可能です。現在、火災保険の契約期間は最長で10年となっているので、10年一括払いにすることでトータルでの火災保険料を安くできます。

さらに、土地を購入する際は仲介手数料が安い不動産会社を選択する、割安な引越し会社を選ぶ、新調する家具や家電を慎重に選ぶといった工夫も行いましょう。

 

注文住宅を建てる際にかかる諸費用には、さまざまなものが含まれます。工夫次第では安く抑えられる可能性もありますが、総費用の5~10%ほどを占めるのが一般的です。また、諸費用は現金払いをするのが基本なので、滋賀で注文住宅を検討する際は、諸費用について充分に理解した上で資金計画を立てることが大切です。

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