【天然芝VS人工芝】注文住宅の庭にはどちらを選ぶべき?
家を建築する場合、快適さにこだわったり、庭の広さにこだわったりなど、自分や家族が理想とする家づくりにしたい人が多いのではないでしょうか。家づくりの際には考えることが多いですが、庭をつくるときに天然芝、人工芝どちらにしようか迷う人もいるでしょう。そこで今回の記事では、天然芝と人工芝について、それぞれの特徴を紹介します。
天然芝の特徴
天然芝と人工芝と聞いても「どのように違うの?」と疑問を感じてしまうでしょう。天然芝の大きな特徴は肌触りのよさです。天然芝は柔らかくふかふかした質感となっており、肌が直接芝に触れても痛さを感じません。子どものような敏感な肌でも、天然芝であれば怪我をするリスクも低くなるので、安全性も高いと考えられるでしょう。ただし、天然芝にもメリット・デメリットが存在するので、その点をしっかり把握しておく必要があります。天然芝のメリットとデメリットは以下の通りです。
■天然芝のメリット
天然芝のメリットは張りつけが楽で、費用負担があまりかからないことです。天然芝はホームセンターでも購入できるので、土の部分に芝を張りつけるだけでも気軽に行うことができます。また、天然芝は簡単に剥がすこともできるので、張り替えを行う際も労力を軽減することができるでしょう。家のリフォームなどで芝を変える際は、天然芝にするとメリットが大きいと感じるのではないでしょうか。
■天然芝のデメリット
天然芝にはデメリットもあります。天然芝は芝生の成長が比較的早いので、手入れをする必要があるのです。特に、5〜11月になると芝生は成長期に入るので、月1〜2回は芝刈りをしないと庭の景観を損なってしまうことも考えられるでしょう。また、天然芝は栄養素を取り入れないと枯れてしまうこともあるため、春にはエアレーションという空気を地中に送り込む作業も必要であり、肥料を散布させることも大切です。天然芝は綺麗な景観を作り出してくれるので庭に取り入れるのはよい方法ですが、世話に手間がかかることも覚えておきましょう。
人工芝の特徴
家の庭に人工芝を設置することを検討する人もいるでしょう。人工芝は名前の通り人工的に作られた芝ですが、精巧に作られた芝なので本物の芝と見間違えるほどです。人工芝にもメリット・デメリットがあるので、それぞれ内容を解説していきましょう。
■人工芝のメリット
人工芝を使用するメリットは、天然芝よりも耐久性が高いことです。人工芝はポリエチレンやウレタンなど耐久性の高い素材で作られているので水はけもよく、多少の環境の変化で枯れたり傷んだりすることは少ないでしょう。日当たりが悪い場所でも成長にムラが生じることもないため、家の場所に関係なく使用することができます。また、天然芝と比べて水やりや草刈りなどの面倒なメンテナンスも必要ありません。1年中綺麗な芝生を維持しやすいため、忙しく手入れをする時間がない人でも、人工芝なら家の庭の外観を維持しやすくなるのではないでしょうか。
■人工芝のデメリット
人工芝にもデメリットがあります。人工芝は使い勝手がよいものですが、施工すると費用が高くなる傾向にあるようです。人工芝の価格は約500〜6,000円ですが、リアルで綺麗な芝生を設置したいと考える場合は、費用も高くなってしまいます。また、耐久性が高い分、1年中美しい景観をキープすることができますが、冬でも青い芝生なので季節感を感じさせた庭づくりには向いていません。さらに、10年ほど経つと人工芝も劣化してしまうので、これらの点がデメリットといえるでしょう。
天然芝と人工芝、どちらを選ぶべきか
天然芝と人工芝では特徴に違いがあるため、自分にどれが合っているのか考える必要があります。天然芝と人工芝でそれぞれ合っている人の特徴を紹介しましょう。
■天然芝が向いている
天然芝が向いている人は庭の外観にこだわり、芝生の世話を楽しく行える人です。天然芝は世話の手入れがポイントになるため、天然芝の世話を楽しく行える人でなければストレスを感じてしまうでしょう。植物の世話や家の手入れを熱心に行える自信があるなら、費用が安い天然芝をおすすめします。
■人工芝が向いている
人工芝に向いている人は、庭の外観にこだわりたいが、あまり手入れに時間をかけたくない人です。人工芝は天然芝と違って、ほとんど手入れをしなくても景観を保つことができます。費用負担が大きいですが、その分1年中クオリティをキープできるので、見栄えは満足できるのではないでしょうか。こだわりなどがなく外観が綺麗に見えればOKだと考えている人にとっては、人工芝が向いているでしょう。
天然芝と人工芝の特徴とメリット、デメリットについて紹介してきました。天然芝と人工芝の特徴を知り、自分の目的と向き不向きを考えて選びましょう。そうすれば、家を建てた後々も後悔することなく、満足して毎日を過ごせます。比較検討を充分に行って、よい選択ができるようにしましょう。