よく考えて決めよう!自宅の外壁と塗料の相性!
家は一生に一度の買い物です。少しでも長持ちさせたいと考えるのが当たり前ですよね。そこで注目してほしいのが、自宅の外壁と塗料の相性です。どんなに高性能な塗料であったとしても、あなたの家の外壁との相性が悪ければ劣化が早く起きる可能性もあります。今回は、家を長持ちさせるために必要不可欠な外壁と塗料の相性を徹底解説します。
外壁にもいろいろな種類がある
外壁と一言でいってもさまざまな種類があり、使われている素材も異なるようで。まずは、自宅の外壁の種類について把握することからはじめてみてください。こちらでは、外壁の代表的な種類をいくつか紹介します。
サイディング
サイディングにも複数の種類があり、その中でも多く採用されているのが窯業系サイディングと金属系サイディングです。窯業系サイディングはセメント系の外壁材であり、使い勝手のよさで知られています。デザインが豊富であり、しかも安価なので利用される機会も多いです。
もう一方の金属系サイディングですが、耐震性や断熱性に優れているのが特徴です。とくに注目なのが水分を吸収しないところであり、雨の多い地域などでよく利用されています。ちなみに現代の住居については、サイディングが主に用いられています。新築住宅のほとんどはこちらに分類される、と覚えて問題ありません。
モルタル
モルタルは一昔前の住居によく使われていた外壁になります。たとえば、中古物件を購入した場合にはこちらに分類される可能性が高まるわけです。モルタルは、砂とセメントを混ぜて作った外壁であり、耐震性および耐火性に優れています。デザイン性にも優れており、リシン仕上げやスタッコ仕上げなど、模様をつけて仕上げる工法もあります。
その他の外壁
トタンやコンクリート、ALCがあるようです。トタンは極めて価格が安い外壁ですが、耐久性に問題があり、近年ではほとんど住居に利用されていません。コンクリートは耐久性および防音性に優れていますが、住居に使われることは少ないです。ALCは外壁というよりは屋根や床に利用されることが多いです。住宅以外の建物に利用される機会も少なくありません。
どんな壁にどんな塗料が適しているのか
あなたの家の外壁に、どのような塗料が適しているのかを確認しましょう。
窯業系サイディング
数年で表面とコーキング(つなぎ目)部分の防水機能がなくなるのが大きなデメリットであるため、その部分をカバーできる塗料が必要になります。したがって、利用すべきは防水塗料になります。さらに窯業系サイディングは蓄熱性もあるため、遮熱性能がついている塗料もおすすめです。
金属サイディング
金属製のサイディングであるため、最大の問題点はサビです。そこで活用してほしいのが、防サビ性能のついた塗料になります。一方で弾力性のある紡錘形塗料は適していません。塗膜の熱膨れが発生してしまう可能性が高いためです。
モルタル
モルタルは防水性能が低く、しかもひび割れしやすいので雨水対策がかかせません。そこで防水塗料の利用をおすすめします。またモルタルは凸凹があり汚れが付きやすいので、低汚染塗料の利用もおすすめです。
ALC
耐火性・耐震性に優れている外壁ですが、小さな気泡が多くあるのが問題点です。そのため吸水性があり、一度水が入ってしまうと劣化につながります。そこで活用してほしいのが、防水機能の高い塗料になります。
塗料の耐用年数だけで決めないように注意!
各塗料には、太陽年素があるようです。その耐用年数がながければ長いほどよい、と考える人もいるでしょう。しかし、その年数は目安に過ぎません。外壁にマッチしていない塗料を利用すれば、当然その年数よりも早く寿命がやってきてしまうのです。
外壁ごとに相性のよい塗料を使うことで年数も伸びるうえ、外壁の劣化も抑制され長く安心して住み続けられるようになるわけです。耐用年数を気にするのであれば、各外壁のメンテナンス期間の目安を把握しておいたほうがよいでしょう。実は外壁に種類によって、メンテナンスの期間には差があるのです。
外壁によるメンテナンス期間
モルタルに関しては、比較的早い段階でメンテナンス時期が来ます。5年から10年が目安なので、比較的頻繁に外壁塗装をし直すことになるでしょう。窯業系サイディングに関しては7年から10年程度であり、金属サイディングに関しては10年から15年と比較的長いです。ALCに関しては耐久性が極めて高いため、10年から15年程度のメンテナンスサイクルになります。また、外壁とマッチした機能の高い外壁塗装をすれば20年以上持つケースも少なくありません。工務店などと相談し、どのような外壁塗装にするか決めるとよいでしょう。
まとめ
自宅の外壁と塗料の相性についてお話ししました。外壁の種類によってマッチする塗料があるため、ミスマッチを起こさないように気をつけてください。信頼のおける工務店に相談し、外壁の状態を実際に確認してもらってから、塗料の提案を受けるのがおすすめです。もちろん依頼される前は、見積もりを取ることも忘れないでください。