外壁塗装はDIYできるの?自力で塗装する際の費用相場や注意点は?
最近は女性にも人気があるDIY。ホームセンターなどに行くとさまざまな用途に使う材料が豊富に販売されています。今の時代は動画を見て学習することもできますから、DIYを趣味にしている人も少なくありません。この記事では、外壁塗装を自力でする場合の注意点や費用面などについて解説します。
DIYだと安くなる?メリットは?
外壁塗装を自力で行うと、どのようなメリットがあるのでしょうか?
人件費が節約できる
外壁塗装を業者に依頼すると工事費と人件費がかかります。人件費は費用の3~4割程度を占めており、その費用が2~3人分必要ですから、自力で行うことで大幅に節約することが可能になります。ただし、全面的な外壁塗装をする場合は足場を組まなければなりませんから、設置費用がかかっても業者に依頼することになります。
デザインを自分好みにできる
DIYならば自分好みのデザインで塗装できるのもメリットのひとつです。業者に依頼してデザインを指定すると、追加費用がかかることが多いです。
自分でやると危険?DIYのデメリットは?
外壁塗装を自力で行うと費用が安くなるのが大きなメリットですが、デメリットを挙げるとすればどのようなことがあるでしょうか?
手間がかかって期間が長くなる
外壁塗装を業者に依頼すると数人で作業を行うため、工事は数週間で完了します。自力の場合はひとりで行うことがほとんどなので、数か月かかることを覚悟しなければなりません。それに毎日作業するのは難しく、どうしても土日や休日のみの作業になってしまいます。
塗装の工程も容易ではなく、高い所は足場を設置することになります。足場は高度な技術と器材が必要ですから、自力では不可能です。結局足場専門の業者に依頼しなければならず、DIYを断念せざるを得なくなるでしょう。また失敗してやり直すと、期間はどんどん延びていきます。
費用が業者より高くなるケースがある
何とか作業を終えても、1年以内に劣化し塗膜がはがれることがあります。要因は、充分な技術を持たない人が行ったことにあります。それと塗装を行う前に、ホースや高圧洗浄機を使って外壁を洗浄しますが、この作業が不十分であることも塗膜のはがれの原因となります。最終的に業者に依頼することになってしまい、DIYの費用は無駄になり余計に負担が増えます。
近所とトラブルになりやすい
塗装をいくら慎重に行っても塗料が風で飛んでしまい、隣家や車に付着する可能性があります。これはクレームの対象になり、損害賠償を請求される可能性が高くなります。損害賠償金が高額になれば人件費を節約した意味がなく、何もかもマイナスとなってしまいます。
DIYする際の注意点
DIYは思い立ってする人もいるでしょうが、内容によっては計画性が必要です。とくに大がかりなDIYは、事前に注意しなければならないことがあります。
外壁の塗装の時期を見極める
外壁の塗り替えというのは時期があって、必要性がないのに行うのは費用の無駄遣いになります。メンテナンスがしっかりされているのに、自分の思いつきで施すことは避けたいものです。
近所への配慮をしっかりする
上述したように、外壁の塗装をするには近所への配慮が必要です。事前にあいさつをし、作業工程などをしっかり説明しなければなりません。臭いや騒音はもちろんのこと、塗料の飛散に対しては対策を徹底的にし、納得してもらうことが大事です。クレームが発生する要因は作業自体にもありますが、コミュニケーション不足が原因で発生することも少なくないようです。
業者に依頼したほうが安くなる可能性もある!
DIYをする理由は「自分好みにしたい」「手先が器用で自信がある」などさまざまで、中でも業者に依頼するよりも安くなると思い込んでいることが多いです。しかし実際には業者に依頼したほうが工事費を節約できるケースがあります。
自治体の補助金などを利用する
自治体にはさまざまな補助金や助成金制度があり、リフォーム工事に適用されるケースがありますが、DIYを行ってしまうと受け取ることはできなくなってしまいます。制約はありますが、リフォーム全般の改修工事に補助金を出している自治体もありますから、DIYを行う前にチェックするのが賢明です。
失敗する前に業者に依頼する
外壁塗装を自分で施すには、向いている人と向いていない人があります。自分でデザインをして、少しでも安くしたいという思いからDIYをしても、失敗に終わることが少なくありません。休日だけでなく、平日も作業を行える人で、ある程度の知識がなければ難しいでしょう。DIYで外壁塗装が成功する確率は低いですから、できれば業者に依頼したほうがリスクは回避できるはずです。業者に依頼した場合は、塗装がはがれても保証があるため安心です。
まとめ
外壁塗装でDIYをするのはかなり難しく、リスクもともないます。塗装といっても、一度塗ればよいというものではなく、下塗り、中塗り、上塗りという手順をふんでいかなければなりません。近隣住民とのトラブルなども考えると、業者に依頼するのが賢明でしょう。