注文住宅で駐車場を設置するときに知っておきたいこと

公開日 2017/11/01   最終更新日 2022/10/19
注文住宅で駐車場を設置するときに知っておきたいこと

注文住宅を構えようとする方の中には、自慢の愛車を駐車場に置きたいという方はとても多いでしょう。

また、車好きが高じ、ガレージハウスにして、家の中からも愛車を見られるようにしたいという方もいるでしょう。また、中には愛車を見ながら、家族団らんの時間を過ごしたいという方も実は結構います。

色々考えると夢がどんどん広がってとても楽しくなるでしょう。しかし、注文住宅を設置する際には十分に気を付けて設置しないと、かなり暮らしにくくなります。

車の出入りがとてもしにくかったり、 駐車場に当たる雨の音が気になってしまう方もいるでしょう。最も注意しないといけないことは、 駐車場が課税対象になってしまう場合もあるということです。

では、八王子で注文住宅を検討している方などのために、是非知っておきたいことをご説明します。

駐車場のサイズが合わないまたは合わなくなる

現在の車と同じような大きさの車をずっと買い続ける場合は駐車場に関する問題はあまりないかもしれません。
しかし、注文住宅に住み始めてから家族が増えたとか、ライフスタイルが変化したとかでより大きな車を買うことになるかもしれません。

その場合、駐車場のサイズが合わなくなり、駐車場を作り直さないといけない場合もあるでしょう。
そうなると出費が増えてしまいます。

逆に軽自動車など、小さな車に乗るようになったら駐車場がやたらと大きくなってしまうかもしれません。
駐車場のスペースが余るようになる分には不自由はしないでしょう。

しかし、限られた土地を有効に使いたいと考えるなら、必要以上に大きな駐車場は土地を有効に使うという面ではマイナスになってしまいます。
たとえば、駐車場にスペースを取られなければ家庭菜園をするスペースが作れるのに、駐車場を設けることによってそのスペースが犠牲になってしまうというのは残念な気がします。
子供を遊ばせるのであれば、車がないときは駐車場で遊ばせることができますが、家庭菜園は駐車場の中ではできません。

要するに、 駐車場を設置するということで、土地の使い方をかなり限定してしまうという現実があります。
それでも駐車場が絶対に欲しい場合は、ハウスメーカーなどで、注文住宅の相談をする時にしっかりとそのことを相談しましょう。

【人の出入りができる場所が死角にならないようにする】
駐車場のスペースをつくる場合、道路から見て死角になってしまう部分がないかを十分にチェックして設計することが大切です。
玄関や勝手口が、駐車場をつくることで死角になってしまうと泥棒の侵入を防ぎにくくなってしまいます。

特に屋根や柱の設計で死角になってしまうケースが多いです。
全ての死角をなくすことは難しいかもしれませんが、入り口となる玄関や勝手口は特に死角とならないように設計するべきでしょう。
防犯面で安全かどうかをしっかり確認してから設計計画をしていきましょう。

【駐車場の床面の材質について】
車というのは軽いものではなく、かなりの重さがあるため、床の材質もしっかりとチェックするべきです。
地盤の弱いところで鉄筋を組んでいないことがあり、沈みや凹みが生じてしまうこともあります。
そのため、地盤に合わせた鉄筋を考慮して配筋すべきでしょう。

また床面にタイルを貼る場合にもタイルが車の重荷に耐えられるかも確認しておきましょう。
作ってから重さに耐えられずにひび割れてしまうこともあるためです。
そして、駐車場に多く使用されている土間コンクリートはタイヤ跡が残りやすいので、床面の仕上げもどのようにするべきか慎重に検討していきましょう。

【駐車場と段差】
住宅を建てるときに、土地によっては道路よりも少し高いところに建設することもあります。
その場合、駐車場は道路と同じ高さになるように掘下げることになります。
その段差についてもしっかりと解消していかなければなりません。

また、その逆で駐車場が道路より低い場合もあります。
その場合、雨が降ったときの排水のことも考えないといけなくなります。
このように駐車場をつくる位置のことも考慮し、対策をしていくことが必要な場合もあります。

屋根に当たる雨などの音が気になる

住宅のすぐそばに、駐車場を作る場合、お洒落な屋根が付いたカーポート設置したいと思う場合も多いでしょう。
この屋根があるだけで雨は防げるので、確かに便利ではあります。

しかし、土地の関係で住宅のすぐそばにこのカーポートなどを設置すると、台風などの時、雨の音がとてもうるさく感じる時があります。
自分たちが自分の家のカーポートの雨音がうるさいだけであればまだ良いのですが、隣に住んでいる方が気になってしまう場合もあります。
実際にそれで苦情が来てしまったという例も実はあります。
ですから、カーポート設置する場合などは、隣の家との位置関係なども配慮した方が良いでしょう。

お隣の駐車場と自分の所の駐車場が隣接しているような場合ですと雨の音などは気になりにくい可能性があります。
しかし、隣の家の寝室がある辺りにカーポートを設置するのはできればしない方が良いかもしれません。
注文住宅ですからはじめから駐車場の位置を考えながら建てることも可能です。
それが注文住宅の良さです。

屋根がある駐車場は課税対象になるものがあるので要注意

屋根がある駐車場というと、カーポートを連想してしまう方がいるかもしれませんが、このカーポートは課税対象にはなりません。
課税対象になる駐車場は以下の通りです。

・外壁 が3方以上あり、屋根があること
・貯蓄や作業などができるだけではなく、居住できる状態であること
・土地にしっかりと固定されていること

要するにしっかりとした駐車場のことです。
その駐車場から車を出せば、パーティーをしたりすることもでき、雨風もしのげ、とても快適なスペースとして利用できるでしょう。
また、少しリフォームをしたら、居住スペースとしても十分使えるような駐車場もあるでしょう。

しかし、このような駐車場は課税対象となってしまいます。
快適であっても課税対象になってしまうのでは負担が大きくなってしまうので、このタイプの駐車場は作りたいと思わない人も少なくはないでしょう。

ちなみに、カーポートの場合、屋根はあっても大抵の場合壁はありません。
ですから課税対象にはならないのです。
八王子でカーライフを思い切り楽しむには、駐車場もそれ相応に工夫しないといけないかもしれません。
しかし様々な事情に詳しいハウスメーカーなどと話し合いながら、自分たちの暮らしをより豊かにする駐車場を設置しましょう。

狭小地の場合はビルトインガレージも視野に入れる

それほど土地が広くない場合は、ビルトインガレージも視野に入れて考えていきましょう。ビルトインガレージというのは、建物の一部に車を格納するスペースを組み込み、シャッターやドアを設置したガレージのことを指す言葉です。

ビルトインガレージは狭い土地を有効活用できるほかに、屋内から愛車の姿を眺めて楽しめるという利点もあります。わざわざ一度外に出ずとも愛車を眺められるので、手軽にいつでも車を見に行けるようにしたいのであればむしろ駐車場を外部に設けるよりビルトインガレージのほうがよいかもしれません。

ビルトインガレージを作る際は、ガレージをただの車を格納するためだけの場所と考えるのではなく、一つの部屋だと考えるのが大切です。車を格納することができる居室だという風にビルトインガレージのことを考えると、趣味全開な部屋として大活躍する空間に仕上げることができます。

また、ビルトインガレージは床材にこだわるのもおすすめです。その際、ビルトインガレージをどのような空間として活用していきたいのかをイメージすると、最適な床材が見えてきます。

もしビルトインガレージにバーカウンターを併設したいのであれば、バーカウンターがあったとしても不自然ではない床材がぴったりです。無垢材のフローリングなど、ガレージではなく部屋のように見える素材にしてみてもよいでしょう。

以上のように、ビルトインガレージは狭小地でもガレージを設けられるうえ、こだわりをしっかり詰め込むこともできます。土地があまり広くない場合でもあきらめず、ビルトインガレージを作ることを検討してみてください。

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