八王子で注文住宅を建てる為に必要な知識

公開日 2022/01/06   最終更新日 2022/01/11
八王子で注文住宅を建てる為に必要な知識

これから八王子市内で注文住宅を建てようと検討しているなか、土地の選び方や業者の選び方など、気にする点が多くあり過ぎて頭を悩ませてしまう人も多いのではないでしょうか。土地の選び方と一口に言ってもさまざまな項目があり、より快適な住宅を作りたいと考えているのであれば、ひとつひとつを丁寧に決めていく必要があります。

この記事では注文住宅だからこそ妥協したくないポイントをピックアップしました。注文住宅を建てる場合のヒントとしてお役立てください。

監修者イメージ

この記事の監修者 大野翠

FP歴12年。保険を売らないFPとして2016年開業。その後宅地建物取引士資格取得、2021年9月に法人化。毎月定期開催しているお金の勉強会は延べ300人超の参加者あり。
この他大手金融機関や大手メディアにて専門記事を年間240本以上執筆、資格取得講師、お金のコンサルティングを主な業務としている。

家づくりの流れ

八王子に限らず注文住宅を建てる場合には、オーダーメイドの家であることから、住宅の基礎から細かく決めていく必要があります。注文住宅の家づくりの流れは以下のようになっています。

・土地の情報収集
・土地管理業者や施工会社へ相談
・家族との話し合いによって希望をヒアリング
・敷地環境などの調査
・住宅ローンなどの審査
・土地を購入
・住宅のデザインを決める
・建築請負契約を結ぶ
・住宅の着工・引き渡し

じっくりとこだわり選び抜くと、引き渡しまで2年ほど掛かります。家族と相談したなかで作り上げたマイホームデザイン。早く住みたいとは思っていても、妥協は避けたいものです。

監修者イメージ

大野翠

住宅ローン契約に関してですが、必要書類を揃える時間や審査にかかる期間を考えるとスケジュールには余裕をもっておく方が安心です。すんなり住宅ローン契約ができればよいですが、書類に不備があったり再審査が必要な場合はさらに時間がかかることが想定されます。土地探しと並行して、借入を希望する金融機関の住宅ローンの情報もリサーチしておくと良いでしょう。

土地の選び方

こだわりの注文住宅を建てる場合、土地の選び方にも妥協したくない項目が複数あります。ここではそんな妥協を許したくない土地の選び方として、

・交通の便が良いか(駅までの距離や車がある場合はその利便性)
・商業施設や公共施設の充実度・距離
・学校や保育園の有無(子育てのしやすさ)
・傾斜の向き
・土地の高低差
・正面の道路の所有権
・土地の強度や周りの環境(自然災害に強いか)

の7項目を紹介します。

交通の便が良いか(駅までの距離や車がある場合はその利便性)

新しい住宅をわざわざオーダメイドで頼むのに、交通の便が不便になってしまえば通勤や通学のみならず、ちょっとした買い物へ行くにも困難となります。車を保有していないご家庭であれば、公共の交通機関は近くまで通っているのか、駅からはどれくらいの距離があるのかを重要視しなければなりません。

ただし、駅から近い距離の土地や、交通の便が良い土地の場合土地の価格が割高になる傾向があります。注文住宅を建てる場合において1番掛かる費用が土地代と言われていますから、こだわりを持ちながらも無理のない範囲での購入を心掛けましょう。

商業施設や公共施設の充実度・距離

交通の便の次に大切にしたいのが、商業施設への距離。コンビニや日用品の買い物をしたい場合のスーパーなどが、どれくらいの距離にあるかも重視したい項目のひとつです。

ただし、スーパーなどが近くにあると大きな道路に近く、騒音トラブルを招いてしまう可能性もあります。あまり近すぎず、冬道でも10分~15分ほどで行ける距離が理想です。

さらに、スーパーなどの商業施設が通勤途中や幼稚園(保育園)、学校などの送り迎えに使うメイン道路に面していれば、二度手間となりがちな買い物をスムーズに行えるようになります。新しい土地を購入する場合は、メイン道路のなかで済ませられる立地条件であるかも重要です。

学校や保育園の有無(子育てのしやすさ)

子どもがいるご家庭で注文住宅を検討している場合は、学校や保育園の有無や距離は重要性が高まる項目です。0歳から1歳までの小さなお子様を抱えている人には保育園や幼稚園の有無や歩いて行ける距離かどうかが重要となります。

マイカーを保有している場合でも、保育園や幼稚園から緊急性の高い連絡を受けたとき、あまりに離れた距離であれば一刻を争う可能性も出てきますから、できるだけ近い距離にあり、通いやすく迎えに行きやすい場所を選ぶようにしましょう。同じように、小学校や中学校も、今度はお子様の足で歩き通うことになりますから、どれくらいの時間で通えるかを重視しましょう。

傾斜の向き

土地を購入する場合の理想としては、全体的に南側に傾斜していることが理想です。南垂れとも呼ばれていますが、南側に傾斜させることで、南側の住宅が低い位置に立地し、南側からの日当たりをさえぎってしまう可能性を減らす作用があります。

しかし、南側に住宅を建てたいと考えるお客様が多く、最近では不自然な盛り土によって傾斜を作り、家を建てる業者も少なくありません。不自然な場所の盛り土で出てきた傾斜は、大雨や地震などの災害によって流されたり著しい影響を受けたりする可能性があります。

南向きに少しだけ傾斜があるような土地を見つけた場合は、あらかじめ土地の環境調査などを行い、改良工事の有無について調べると良いでしょう。

土地の高低差

土地の高低差は、雨が降った際の水はけの良し悪しを決める重要なポイントです。土地が道路より低ければ水はけが悪く日常生活に大きなトラブルを招きます。

ほとんどの場合、盛り土を行うなどして周辺道路よりも少し高くなっています。しかし、あまりに高低差がありすぎる場合は建築でさらに工事をしなければならず、別途費用が掛かってしまいます。

理想的なマイホームを建てたいのであれば、盛り土が行われていて周辺道路よりも少し高くなった土地を探しましょう。

正面の道路の所有権

理想的な土地が見つかったとしても、正面や付近の道路の所有権に影響がないかを調べる必要があります。というのも、道路には管理する主体が国や公共団体の場合を「公道」、民間が管理する道路を「私道」の2種類に分けられています。

そのため、私道に面した土地を購入する場合は、道路を管理する所有者に建物を建てても良いか許可を取らなければ工事ができないことになっています。対して公道の場合でも、交通量が多ければ建設の際に警備員を配置しなければならないため、別途費用が掛かることも念頭に置く必要があります。

土地の強度や周りの環境(自然災害に強いか)

立地条件などが良い土地でも、土地自体の強度について事前調査することをおすすめします。日本は地震が多く、最近では大型台風などが近づきやすく強い雨風によって大きなダメージを受けてしまうことも少なくありません。

火災保険などでまかなうことはできても、こだわりぬいたマイホームが損壊してしまえば心身ともにダメージを受けてしまうので、できれば避けたいものです。そのためにはできるだけ土地の事前調査を行い、自然災害に強い場所であるかを確認することも重要なポイントです。

監修者イメージ

大野翠

2020年(令和2年)に宅建業法の改正があり、不動産業者は宅地または建物を購入する顧客に対して水害ハザードマップに関して必ず説明することになりました。近年、大規模な水害が発生していることから、顧客が土地選びの際に水害リスクに関する安全性を重視していることが背景にあります。ハザードマップは、地域の市町村がホームページ等で公開しているため誰でも事前に知ることができます。一度自分で確認してみることをお勧めします。

施工を依頼する業者の選び方

こだわりを持ち、家族の希望を反映させた注文住宅を建てるのであれば、ご家族の意思を尊重し、親身になってくれる施工会社を選びたいですよね。ここでは施工会社の選び方として、

・自分の理想・条件を洗い出す
・理想、条件を叶えられる業者か(品質やデザイン)
・八王子の土地柄に詳しいか
・実績や信頼性が高いか
・アフターフォローが充実しているか

上記の5つのポイントについて解説します。

自分の理想・条件を洗い出す

人生最大の買い物と言われる住宅の購入。注文住宅ですから自分やご家族の希望や理想をピックアップし、こだわりをもって建てたいもの。

そのためには、施工会社を選ぶ前にしっかりと家族からの要望をヒアリングし、どのような条件があるかを洗いだす必要があります。妥協したくない条件を明確にすることで、施工会社への依頼の際に、まとまった打ち合わせができるようになり、より理想的なマイホームを作ることができます。

理想・条件を叶えられる業者か(品質やデザイン)

施工会社には数多くの企業がありますが、そのなかでも注文住宅だからこその理想や条件を叶えてくれる業者を探して選びたいものです。理想にマッチした品質やデザインを提供してくれる業者かどうかは、口コミや業者の公式サイトを確認、実際に打ち合わせをして知ることができます。

八王子の土地柄に詳しいか

八王子市に土地を購入し住宅を建てるので、八王子市内の土地に詳しい業者であることも重要視したいところです。八王子市内のどこなら学校や商業施設に近く、さらに自然災害にも強い土地なのかを網羅的に把握している業者であればあるほど、注文住宅の理想をかなえやすい業者と言えるでしょう。

実績や信頼性が高いか

施工会社とひとくちに言っても、数多くの企業があります。ここで妥協したくない施工会社選びのポイントとして、

・八王子市内で複数の住宅を建てているという実績がある
・顧客満足度が高いか

の2つが挙げられます。どちらも施工会社の公式サイトや口コミサイトで確認できますから、施工会社をいくつかピックアップしたら、それぞれリサーチしてみることをおすすめします。

アフターフォローが充実しているか

住宅を建てたら終わりというわけではなく、実際に住宅に住み始めたあとのフォローも重要視したいポイントです。扉の締まりに違和感があったり、電装の調子が悪かったりといった実際に起きるトラブルにも、誠心誠意対応してくれる業者を選びたいもの。

住宅の施工を依頼する際の打ち合わせで、アフターフォローはどこまで見てくれるのかをヒアリングすることも重要です。

監修者イメージ

大野翠

施工業者の選び方で最近多いのが「実際に利用した人の声を参考にする」というものです。なかでも、まわりの友人や職場の同僚など自分の身近な人の声を参考にすると、より透明度の高い情報が得られます。口コミサイトなどで得られる匿名の情報とあわせて身近な人の情報を参考にし、安心して任せられる業者選びの選択肢として活用しましょう。

ポイントを押さえて後悔のない住宅づくりをしよう

あらかじめ建ててある住宅ではなく、家族やご自身の理想を反映させた理想的な住宅を作る注文住宅。だからこそ時間も費用も掛かり、面倒だと感じてしまうことも少なくありませんが、後悔しない住宅づくりをするために避けて通ることはできません。

今回は八王子で注文住宅を建てる場合の必要な知識をご家族の視点から解説しました。この記事をきっかけに、どのような点を重要視しなければならないか、これからの住宅づくりの知識を増やし、ご自身を含めご家族の快適な暮らしに役立ててください。

こだわり別!八王子注文住宅メーカー3選