完成までにかかる期間はどのくらい?工事が長い理由も紹介
マイホームを購入するにあたって、設計~購入にあたるまで慎重になって検討していかないといけません。
注文住宅の場合、建売の一戸建て住宅を購入するのとは異なり、一から家を建てていくため、新居で生活をスタートするまでには長い期間を要します。
この記事では、実際に注文住宅の工事の期間はどれくらいなのかをご紹介します。
注文住宅の工事が長い理由①
注文住宅の工事が長い理由は、施工するにあたり決める項目が多くあるためです。建売の一戸建て住宅の購入の場合、既に完成済の家を内覧して、気に入った物件であればすぐに契約を交わすため、比較的早めに生活をスタートできます。
一方、注文住宅の場合は土地を購入するところからスタートするため、工事開始~引き渡しまでに長い時間を要することになります。親族などから土地を既に譲渡されている場合は、土地探しの過程が省略されるため、建築士との間で間取りなどの打ち合わせから始まります。
打ち合わせの際は、どこまで間取りや資材にこだわるのかによって、工期も変わってきます。建築士に相談して、こんな感じの間取りにしたいと伝えれば、その内容に合った間取り図を作成してくれます。
その後、再度打ち合わせを行い細かい話まで詰めていきます。注文で家を建てる場合は打ち合わせが大変重要なため、段階に応じて打ち合わせを行います。
加えて、間取りだけではなく、資材に関する打ち合わせも行います。玄関ドアはどこのメーカーのどれが良いのか、屋根や外壁等はどの資材を使用するか、床材板の色や資材などを決めていきます。
ハウスメーカーや工務店は種類豊富に資材を用意していますから、希望の仕上がりに応じて決めることができます。時間を掛けて打ち合わせする分、自分の理想を反映させた立派なマイホームが完成するでしょう。
このように注文住宅が完成するまでに時間がかかる理由は、打ち合わせ時に決める項目が多くあるのが理由の1つと言えます。
注文住宅の工事が長い理由②
注文住宅の工事が長い理由は、オーダーメイドで造るが故に慎重に施工を進めて丁寧に仕上げていくためです。多棟現場に建っている家の多くは類似した造りになっています。
建売の一戸建て住宅は、同じ材料を用いて、同じ間取りで流れ作業的にどんどんと作業が進んでいきます。そのため、打ち合わせが多く行われるのに加えて、建築工事の際も丁寧に仕事を進めてくれます。
完成までの流れは?
注文住宅の完成までの流れは以下のようになります。
土地探し(土地を所有していない場合)
土地を持っていない場合、まず土地を探す必要があります。人それぞれではありますが、土地探しにはおよそ1か月ほどかかるとみてよいでしょう。
その後、現状確認や地盤調査が行われ、必要に応じて地盤改良工事なども行われます。
着工
地盤の工事なども終えると、建物の基盤を設置する基礎工事を行い、骨組みを組み立てていきます。その後は、屋根、外装、床、内装など家の外部と内部をそれぞれ工事していき、完成させます。
工事にかかる期間は3~6か月というのが一般的です。業者が込み合う時期や、天候が安定しない時期などは工期が長引く傾向があります。
検査、引き渡し
一通り工事が終了した後は、工事に問題がないか検査を行い、問題がないと判断されたら、いよいよ引き渡しとなります。竣工予定日が出ているからといってその日に引越しできるように引っ越し準備を進めるのではなく、様子を見ながら業者と相談しつつ引越しを進めるようにすると、引き渡しがスムーズにいくのでおすすめです。
具体的な工事期間は?
建売住宅の購入ではなく、土地探しから始めて注文住宅を建てる場合、大体4か月程度掛かり、設計プランによっては半年以上かかる場合もあります。それらを踏まえると、完全に引き渡されるのは早くても半年以内、長い場合は半年~8か月程度掛かると考えて良いでしょう。
建売住宅であれば、注文住宅より早く大体2か月~3か月程度で仕上げることが多いです。そのため、注文住宅を建てる際は大体4か月程度掛かることを仮定して、スケジュールを組むと良いです。
土地選びや業者選び、資材や内装の決定、必要な手続きなど、やることは多くありますし、全てがスムーズに進むとも限りません。それを踏まえると注文住宅を購入する際は、1年程度の期間を設けて土地探しや業者探しを始めると、余裕を持って進めることができるでしょう。
注文住宅を建てるときは余裕をもって計画的に進めていこう!
ここでは、注文住宅の工期が長い理由、完成までの流れ、具体的な工事期間についてご紹介しました。一般的な建売住宅の工期は大体2か月程度になりますが、注文住宅の場合は建売住宅よりも工期が長く、4か月程度の期間を要します。
工期が長くかかるのを踏まえて、注文住宅を購入する際は余裕を持って早めに行動すると良いでしょう。加えて、土地探しも行う場合はさらに余裕を持たせて行動すると良いでしょう。
条件の良い土地は早い段階で購入されてしまうことも多いため、早めに探し始めるのに損はありません。もし、この記事を読んで注文住宅が気になった方は、せひ建築業者に依頼をしてみてくださいね。