注文住宅のトラブル回避のためのポイント

注文住宅を購入する際には、一般的な分譲住宅よりも高額な費用が掛かることが多いため、購入後のトラブルを防ぐために、時間を掛けて担当者と打ち合わせをすることが大切です。

特に、総額のコストや工事の期間や業者の対応については後々のトラブルの原因となることがあるため、業界内で実績のある業者にお願いすると良いでしょう。

住宅のトータルコストをよく確認しよう

住宅の購入時にデザインや素材、間取り、日当たりなどにこだわりたい場合には、施工事例数の多い信頼のできる業者を探すことが何よりも大事です。
住宅のトータルコストについては、同じタイプの物件であっても、契約先によって大きな差が出ることも珍しくなく、将来的な出費をできるだけ安く済ませるために、各地で評判の良い業者に早期に見積もりをお願いすることがおすすめです。

また、契約時や工事の完了時などに支払いが必要となる費用の内訳については、一般の消費者にとって理解しにくいところも多くあるため、営業の経験が豊富なスタッフが揃っている業者を見極めることが肝心です。
例えば、良心的なプランが用意されている業者のホームページなどには、過去に手掛けた住宅のデザインについて、写真付きで紹介が行われることもあり、業者選びに迷っていることがあれば、低コストで依頼ができるところを中心にチェックをしてみると良いでしょう。

業者ごとの工事期間の長さに注目をしよう

注文住宅の購入契約から引き渡しまでにかかる期間は、工事の進捗状況に大きく左右されます。トラブルの発生を防ぐためにも、契約前に納得できるまで担当者に質問しましょう。

特に、複雑なデザインを取り入れたり、色々な木材を使ったりする場合には、腕の良い職人に任せる必要があるため、時期によっては工事が始めるまでに数か月以上の時間が必要となることがあります。

また、業者によって工事の進め方に大きな違いがあるため、依頼先の選び方に悩んでいる場合には、余裕を持って顧客からの評判の良い業者のメリットやデメリットを見比べてみると良いでしょう。住宅の販売を専門に行う業者の中でも、数多くの優秀な職人が対応してくれるところや、予算の範囲内で希望に合うデザインを提案してくれるところは、若年層の消費者の間で人気が高まっています。

そこで、工事の方法や職人の経歴、人数などを総合的に判断しながら、理想的な対応を受けられるところを見極めることが大事です。

ベテランのスタッフのいる住宅業者を見つけよう

注文住宅の外観や住み心地の良さなどを重視するうえで、色々なタイプの住宅に関する専門的なスタッフのいる業者に任せることが肝心です。
中でも、都市部の立地の良い住宅の販売実績のあるハウスメーカーや工務店の魅力については、様々な住宅情報誌などで好意的に紹介が行われることがあるため、誰しも自宅に居ながら優良業者の特徴を把握することができます。

また、大手の住宅業者においては、週末に住宅展示会などが開催されることがあり、実際にベテランのスタッフと相談をしながら、住宅の購入に向けてイメージを膨らませることもできます。
なお、住宅の購入費用や工事中の仮住まいの確保の仕方については、多くの消費者にとって悩ましい問題として捉えられることがありますが、いざという時に備えて、メールや電話などで気軽に相談ができる担当者を探してみましょう。

住宅の購入後の問題を防ぐためには、信頼のできる業者に相談から施工までの一連の作業を任せることがとても大切です。地域密着型のサービスを提供している業者の中には、色々なニーズを持つ顧客を対象にトータルサポートを行っているところが多くあり、住宅の購入費用や工事期間中の生活の過ごし方など、様々な悩みに対応をしてもらうことができます。

なお、業者によって得意とする住宅の種類や対応できるサービスの内容などが異なるため、時間を掛けて希望条件に合う業者を見つけましょう。

担当者との打ち合わせはしっかり行う

注文住宅を建てるうえでトラブルを回避したいのであれば、担当者との打ち合わせを綿密に行うことも忘れてはいけません。安心できる営業担当者を見つけたら、その担当者とじっくりコミュニケーションを取り、こちらの要望を細かい部分までしっかりくみ取ってもらうようにしましょう。

しっかりとコミュニケーションが取れていればそれだけ理想の住まいを実現できる可能性が高まるうえに、万が一予期せぬことが起こったとしても、迅速に対応してもらえることが期待できます。つまり、打ち合わせはしっかり行えば行うほどよいわけですね。

また、打ち合わせをしていく中でもしも何か疑問点が出てきたら、積極的に質問するようにしましょう。わからないことがある状態で家づくりを進めてしまうと、思っていたような住まいにならないおそれがあるため、疑問となる部分はまったくない状態にしたうえで家づくりを進めていくに越したことはありません。

内覧時には隅々までチェックを

トラブルを避けるためには、内覧の際に隅々までチェックをすることも大切です。チェックを怠ってしまうと入居してから思わぬ不備が見つかり、いろいろと手間がかかってしまいかねないので、できるだけ内覧の段階で徹底的にチェックしておくことをおすすめします。

一般的には、内覧の段階で問題を見つけることができれば、無償で補修をしてもらうことができます。しかし、引き渡し以降は補修が有償になってしまう場合が多く、そういった意味で手間がかかるということです。

また、内覧には引っ越す前にその家に住んだとしたらどのような生活を送れるのかを具体的にイメージできるという利点もあります。図面などでもある程度はイメージできますが、やはり実際に実物を見てみることでしかわからないこともたくさんあるので、なるべく内覧をしっかりと行い、細かい部分までチェックするようにしましょう。