省エネ住宅(ZEH住宅・スマートハウス)の費用相場は?

公開日 2021/11/22   最終更新日 2021/12/07
省エネ住宅(ZEH住宅・スマートハウス)の費用相場は?

光熱費を抑えられる、年中快適に過ごせるなど、メリットが多い省エネ住宅。興味はあるけど、なんとなく費用が高そうというイメージを持っている人も少なくありません。

今回は、一般的な建築費用相場と省エネ住宅の費用相場との違い、省エネ住宅がどんな人に向いているのかをご紹介します。

省エネ住宅の費用相場について

「省エネ住宅って高そう」「相場が知りたい!」という方のために、ここでは省エネ住宅の費用相場についてご紹介します。

一般的な坪単価と比べてどれぐらいの費用がかかるのか見てみましょう。

一般的な建築費用相場

建物のグレードや設計によって大きく差が出るため、一概にはいえませんが一般的な住宅の坪単価は平均で30万円〜50万円です。高級住宅といわれるもので、平均坪単価70万円ほどとなっています。

約40坪で計算すると、一般的な住宅の費用相場は1,200〜2,000万円ほどです。一般的な住宅も省エネ住宅も坪単価だけでなく、ここに「別途工事費」や「諸経費」、「オプション料金」などが必要です。

「別途工事費」や「諸経費」、「オプション料金」は、住宅建設費用の25%ほどといわれています。そのため約40坪の一般的な住宅を建築した場合、諸経費やオプション料金は300〜750万円ほどです。

ZEH住宅の建築費用相場

高断熱・省エネ性に優れた「ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス」のZEH住宅。

住宅の規模や導入する設備によって左右しますが、坪単価は平均で約80万円です。約40坪のZEH住宅を建てた場合は約3,200万円かかります。ここに諸経費やオプション料金として、800万円ほど必要です。

ZEH住宅では、基準をしっかりと満たしていることを条件に国から補助金が給付されます。2021年度は、最大105万円の補助金が提示されました。

補助金の条件や金額は国の予算によって毎年変動するので、住宅の計画に入る前に確認しましょう。

スマートハウスの建築費用相場

電気を自給自足する「ホームエネルギー・マネージメントシステム」を搭載したスマートハウスの坪単価は、平均で60〜70万円です。

約40坪のスマートハウスを建てた場合、約2,400〜2,800万円が必要です。この費用に諸経費などが600~700万円かかります。

普通のオール電化住宅でも、坪単価に換算すると大きな差はありません。上がったとしても坪単価2〜3万円ほど高くなる程度です。

また、スマートハウスを建てると自治体から上限額2万5千円〜10万円の補助金が給付される地域もあります。適用されればオール電化住宅よりも安く建てられるかもしれませんね。

省エネ住宅はこんな人に向いている

一般的な住宅で初期費用を抑えるか、憧れの省エネ住宅にするかで迷われる方もいるでしょう。

そこでここでは、省エネ住宅に向いている方の特徴を3つご紹介します。当てはまる項目が多い方はぜひ省エネ住宅を検討してみましょう。

光熱費を抑えたい人

エネルギーを作って、使う、そして貯めることもできる省エネ住宅は、月々の光熱費を抑えたい人におすすめです。月々のランニングコストが減ることで、生活費全体を減らすことができるでしょう。

また、作り出したエネルギーを売電することも可能です。売電価格の変動はありますが、売却した電気の量によっては、月々数万円の利益が定期的に入ることもあります。

「売電の利益でおいしいものを食べよう!」と、家族間の節電意識も上がるのではないでしょうか。

高断熱性や高密性に優れた住宅では、消費電力を抑えることにも繋がるので地球環境への配慮もできますよ。

年中快適に過ごしたい人

高断熱性・高密性が高い省エネ住宅で過ごすことは、年中快適に過ごせることを意味します。冷暖房の機能を十分に発揮できる住宅で、夏は涼しく、冬は温かく過ごしたい方にはおすすめです。

また、スマートハウスでは外出先からの操作も可能です。「もうすぐ家につくから暖房をつけておこう」というように臨機応変に対応できるため、帰宅後に寒さに震える必要はありません。

急激な温度変化によるヒートショック予防にもなり、特に小さな子どもや高齢者のいる家庭は安心でしょう。

停電時に備えておきたい人

省エネ住宅であれば、作り出した電気の蓄電も可能です。万が一の停電時に備えておきたい人にはおすすめです。

ライフラインがいつ復旧するか分からない不安な中でも、日常とほとんど変わらない生活を送れる環境はストレスも最小限でしょう。

停電が復旧した後は、以前と同じように太陽光で電気を作り、同じように蓄えられます。いつでも、自動で万が一のときのための備えができます。

省エネ住宅を建てるなら費用相場を知っておこう!

今回は、省エネ住宅の費用相場について解説しました。

一般的な住宅の平均坪単価は、約30〜50万円です。一方で省エネ住宅であるZEH住宅の平均坪単価は、約80万円となっています。また、スマートハウスの平均坪単価は、約60〜70万円です。

一般的な住宅も省エネ住宅も、建物のグレードや設計によって費用が異なりますが、住宅を建てる際の参考にしてみてください。また省エネ住宅には、国からの補助金が出ることもあるので、事前にしっかりと確認して利用することをおすすめします。

省エネ住宅では電気を発電でき、使わなかった電力は売ることも可能です。毎月の電気代が安くなるだけでなく、プラスになることもあります。

省エネ住宅は一般的な住宅と比べて初期費用がかかりますが、長期的に見るとお得ともいえます。費用相場を知って、無理のないマイホーム計画を立ててください。

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