注文住宅で失敗しないための間取りを知ろう

公開日 2019/04/01   最終更新日 2022/10/18
注文住宅の失敗しないための間取りを知ろう

注文住宅の間取りに関しては、それぞれの家庭の家族構成やこだわりを考慮したものになるでしょう。しかし実際に住んでみると「こんなはずじゃなかった」ということが結構あるものです。

それでは失敗のない間取りにするには、どのようなことに気をつけたらよいか具体的に考えてみましょう。

収納について事前に考えておくべきこと

間取りの成功のカギの1つに、なるべく各部屋や共用部分に、機能的な収納を多く設置しておくことがあるでしょう。でも、いくら収納が大切といっても、余ったスペースをできるだけ収納にまわすという考え方だけでは、失敗してしまうこともあります。

ものにはそれぞれ、収納にふさわしい場所があり、また、奥行きや幅など各々に合わせる配慮も必要になるからです。せっかく収納を増やしても、使いにくかったり出し入れがしにくい場合は、日々の生活の中で、かなりストレスが溜まってしまうでしょう。

さらに、小屋裏収納や台所の床下収納などは、単なるデッドストックの置き場になってしまう可能性もあり注意が必要です。また、見える収納がふさわしいもの、目にとまらないように隠しておきたいものとの区別をはっきりさせ、使う人の動線を考慮しておくことが成功のポイントといえるでしょう。

最近では、玄関横にウォークインのシューズクロゼットをつくる注文住宅も多いようです。ちょっとした荷物、コート類を収納できるので大変便利ですが、中にはリビングまで靴の嫌な臭いがしてしまうようなケースもあるようです。

これはちょっとした間取りの工夫や換気扇の設置で解消できるので、あらかじめチェックしておきましょう。

光熱費に関する配慮も忘れないようにする

家全体を明るく広々と見せるのに、開放的な吹き抜けはとても効果的であるといえます。でも、吹き抜けには意外な盲点があるのも事実です。

それは、温められた空気は上に行き、冷やした空気が2階にまわらないため、効率の良い冷暖房効果が得られにくいということです。せっかく新築した注文住宅なのに、以前よりも暑さ寒さを感じやすくなってしまうのは辛いことだと思います。

加えて、光熱費の負担が大きくなるのも問題でしょう。このことは、リビングに階段を設置する間取りにもいえることです。2階に行くのに必ずリビングを通過するリビング階段は、子供の成長に大きなメリットがあるということで話題になりましたが、やはり吹き抜け同様、光熱費の問題が発生する可能性があります。

もしも、吹き抜けやリビング階段を希望する場合は、吹き抜け設計に詳しく、施行例も多い専門家に相談してみると良いと思います。

家族のライフスタイルや動線に気を配ろう

二世帯住宅などでありがちなトラブルが、必要以上にお互いの生活が気になってしまうということです。最初の段階で、キッチンやバスルーム、玄関などの共有性についてよく話し合うことが重要だと思います。

さらに、お互いの寝室の位置にも配慮して、互いの生活音が気にならないように気を付けておけば、ある程度のトラブルは防止できるでしょう。また、子供の成長に合わせて、子育てがしやすい環境からプライバシー重視の環境へと変化させていけるような、柔軟性のある間取りも魅力的です。

さらには、子供の巣立ちや老後の生活など、長く住み続ける場合のライフスタイルの変化にも気を配れるとよりよい住宅設計になると思います。注文住宅建築の際は、家族の生活スタイルに配慮した住みやすい間取りを心掛けたいものです。

収納の数や場所、さらには生活する人の動線に気を配ること等が大切であるとともに、光熱費などへの配慮も事前に考えておくべきでしょう。二世帯住宅などは、お互いのライフスタイルを尊重し、生活音が気にならないような設計で、暮らしやすさを重視しましょう。

また、長く住み続けるには、家族全員のライフスタイルの変化についても、きちんと考えておく必要があるでしょう。

部屋の広さにも気を付けよう! 

注文住宅の間取りを考えるうえでは、部屋の広さにも注意する必要があります。やたらと小さい部屋だと、思っていたような生活を送れないおそれがあるからです。

また、逆に広すぎる部屋になってしまうのにも注意が必要です。あまり広すぎても快適とはいえない住まいになってしまうことが考えられるので、広ければ広いほどよいというわけでもありません。

大切なのはちょうどよい広さにするということです。リビングを例として挙げると、リビングのちょうどよい広さは1620畳ほどとなっています。

それだけの広さがあれば、大きいダイニングテーブルなどを置いたとしても狭いと感じることはないでしょう。4人家族で生活するとしたら、そのくらいが最もちょうどよいリビングのサイズといえます。

ちなみに、部屋の広さを考える際は、家族の人数はもちろん重要ですが、家具の大きさにも気を配るのがおすすめです。どのくらいの大きさの家具を置きたいのかによって、適した部屋の広さは変わってきます。

たとえ同じ4人家族だったとしても、大きめの家具が多い家族と小さめの家具が多い家族では最適な部屋の広さにはかなりの差が出てきます。その点も踏まえたうえで間取りについて考えるようにしましょう。

打ち合わせは丁寧に行おう

間取りで失敗したくないのであれば、大切なのはなんといっても丁寧な打ち合わせです。どれだけ優れたハウスメーカーなどに頼んだとしても、打ち合わせが十分に行われていないと、理想通りの住まいするのは難しくなってしまいます。

それもそのはずで、いかに優れた技術を持った職人がいて、要望を形にできる体制が整っていたとしても、打ち合わせを綿密に行わなかったとしたらどのような希望も叶えようがありませんよね。そのため、少し大変に思ったとしても、家づくりを行うときは打ち合わせを丁寧に行う必要があるのです。

その際は、できるだけ建築士の意見を聞くということを意識しましょう。建築士は建築のプロとしてたくさんの知識や経験を持っているので、建築士が提案してくれる内容には熱心に耳を傾けるようにすると、間取りで失敗する可能性は大きく下げることができます。

そして、人の失敗談を参考にするのもおすすめです。間取りについて実際に失敗した人の話は、その人には少し申し訳ないですがとても参考になります。

どういう間取りにするとどのような不便が出てくるのかなど、建ててみなければわからないようなことを知ることができるからです。可能であれば、人の失敗談を聞いてみるのもおすすめします。

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